【伝説の始まり…】中井りか×さんま御殿!
やっぱり持ってるヤツらってのは引き寄せる、引き寄せ合う、引かれ合ってるんだよね~
ホントに驚いたのはだってこれは別に中井りかのために用意された舞台ではないはずだ。
彼女を主役として立てるための場なわけがないんだよ…
中井りかはああいうことを言う子だからヒロミを入れておこうとか、若槻千夏を入れておこうとか、ターゲットになるのに恰好の三原じゅん子を入れておこうとか、そんなわけがないんだよ。
さんまだって、初対面だし初登場だから穏やかな話、穏やかな話で寄ってきてるし、「アイドル=ワンちゃん」からの犬繋がりで何か穏やかなくだりでもどうぞって放り込みなんだよね。
カットされた部分は考えないとして中井りかの出は非常に少なく(ほぼ皆無)アイドルあるあるでもあろう。
主役となってしゃべれることもなく、基本はおまけのおまけの脇役に成り下がってほとんど出てない感じに映るのはアイドルゆえに仕方がない。よくある展開、よくある扱いだ。実際そのほとんどがカットするにふさわしい面白くもなんともない話なのだから。いてもいなくても何ら問題が無い、それがアイドルという存在だ。
よほどインパクトのあるキャラであれば初見でもいじりやすくて遊びやすい(AKBで言えばHKTのびびあんとかNMBのレモンとかNGTのえぴーとか)けど、「普通の人」に見えてしまう以上はアイドルだろうが何だろうが、パスが回ってくることは厳しい。
(さんまの番組で)道重さゆみやモーニング娘。であればそれはもう存分にラジオで共演している仲だし気心も知れてるしキャラも分かっているから振りやすいものだが、初対面のアイドル程難しいものも無いし「ありがちな典型的なパターン」しか期待していない、されていない。
そこに気づいたあの日の道重さゆみは、振りを待ってそれについてただ無難にしゃべるのではなく、あるいはそれについて面白おかしくしゃべる能力を身に付けるのではなくて、とにかく目立つために、まさにツメ跡を残すために、流れを断ち切ってまで無理から強引に毒舌放り込んで存在感をアピールして、不評を買って嫌いな女性タレントの10位だかになった。
中井りかのあれもまさに道重のやり方と全く同じ雰囲気を感じた。
「あなたは犬とかペット飼ってるの?」
ってそこじゃなくて手前の「犬歩かせないで散歩とかマジあり得ねぇ」って、引き戻してそこに喰らい付くやり方。無理から当たりに行くあの感じ、道重台頭期によく見た光景だ。
道重の時は、彼女のやり方を理解してくれる味方がほとんどいなくてただただ悪者にされて悲壮感漂わせる空気になることが多々あったが…
かつて最前線で戦う最狂の戦士だった攻撃するしか能のない凶暴なバーサーカーが、後ろに引いて若い戦士のフォローにまわるカッコよさ…道重が奮闘していたあの時代に、ヒロミがいればまた何か少しは道重の成功の仕方と、後の進路も違っていたかもしれない…
若槻千夏も同様の攻撃タイプでかつて人気を博したものだ…類は類を呼ぶということなのか…
最初に「中井のための…ではないはず」と述べたが、意図的に組まれた布陣なのかもしれない…と思わずにはいられない万全なバックアップ体制だ。
中井りかが運を「持っている」ということなのか…
三原じゅん子があの程度で何するわけでもない怒るわけもない年を経ようと三原じゅん子の度量は半端ない、むしろ経たことでさらに増し増してるに違いない。
ネット上では「場が凍り付いた」「激怒炎上」「毒舌炸裂」などと賑わっているようだが、周囲の芸人やなんやは「何言っちゃってんのこの子(汗)」的なリアクションは出ているものの、相手が相手だしヒロミやさんまのフォローもこなれたもんで抜群だから、毒舌の根本「相手を傷つけてダメージ負わせた者と負わされた者の遊び」の良さが、ほとんど出ていなかった。
もっと三原じゅん子が年寄りにありがちなシワを寄せて口をへの字に曲げて嫌な顔してこそなのに、むしろ、果てしない寛容さと器のデカさにまず毒舌が通じていないという虚しさ、さらにヒロミとさんまの「はいはいはい、そっち系ねキミ(笑)」っていうニタリ笑いがもう毒をもった戦いに水を差してしまっているではないか(汗)
処理能力が高すぎて逆にその攻撃の良さの威力弱めてしまっている…
あの完成度でありながらネット上で盛大に騒いでもらえてることがむしろ逆にありがたいことになってしまっているというまさに現代の病的現象の象徴みたいなワケのわからん展開だ…
いるワケもないだろうが、あれを観て「三原じゅん子さんに失礼」とか「三原じゅん子さんが気を悪くしているようで不快に思った」なんて言う者の方が、三原じゅん子を馬鹿にしている、間接的に小バカにしていることになってしまうからそこは気を付けよう。
本来、指摘すべき中井りかのさんま御殿でやらかしちゃった失敗ってのは…
たま~にみせるさんまの「そぉちゃうやろそれ、なんやねんそのしょ~もない返し…」って表情
このスペシャル回ではこの場面だけだったんじゃないかなぁ…カットされた部分はどーでも良くって基本は楽し気に和気あいあいとしていて、ずっと優しい表情でしゃべっていた印象が強い今回のさんま、で唯一ここで、あの顔(笑)
三原が飼い犬を甘やかすエピソードを話しているとき、中井りかはちゃんと声に出してリアクションしていた。
「えっ!?」
「えーーー」
ちゃんとさんまの耳にも届いている。
それはもうさんまのことだ、この時点で中井りかのアレをもう一回使う流れと展開が一気にビッグバンの如く頭の中で組みあがった。
三原のそのしゃべりからしてこれはどう攻めても納得(「それもそうね」「良くないわよね」とか)はないとふんださんまだから、もう一回
「コタツにオシッコして、それはさすがに叱らなきゃダメでしょう?」
「叱っちゃダメなの、誉めてあげるのよ、いい子いい子ねぇって」
「自分の陣地にしたかったの?あぁそうなのぉ、って言って?」
かーらーのー、ここしかないって絶妙のところで
「どぉ思う?」
「もうあり得ないですぅ―、え、なんかぁ・・・」
そりゃそんな顔にもなりますがな。。
テンポもリズムも抑揚もくっちゃくちゃで聞き心地の悪さこの上ない。
客席も、笑う準備万端だったから「アハハ」って先走ってるんだよ。
「アハハ」から、「え?」「あれ?」でシーンとなってしまった。
どう思う?
で、一言毒舌デカいの一発ボカァァン!って撃ち込めばいいだけのくだり。
せっかくおぜん立てがバッチリでリズムとテンポも綺麗に流れてきてるのだからそこで
「馬鹿じゃないの?」
「頭大丈夫ですか?」
「頭おかしいですよねこのおばさん」
って、誰にでもできるカンタンなお仕事だ…
なんでそれができひんねんお前…
そりゃそんな顔にもなりますがな。。
結構上手かったよさんまさん、短時間であの流れ、さすがさんまだ。
道重だったら(ヤバっ…)って顔に出てたよね。あれがまた面白かった。
(ヤッバ、、、違ったし。。。)
って。
それはつまり、面白いことを言うとか云々ではなくて、言葉のキャッチボールの面白さにあたる部分を失した、失敗なんだよね。
このオンエアの第2部だったかな、現役スポーツ選手なんかが勢ぞろいしてトークを展開してめちゃくちゃ盛り上がって楽しかったんだけど、別にスポーツ選手の彼ら・彼女たちは芸人でもないし、テレビに出馴れたタレントでもない。ただの、と言っては語弊があるがスポーツするしか能のないいち素人だ。
そんな人たちなんだけど、面白いことを言うとかではなくて、基本的な言葉と言葉のコミュニケーション、キャッチボールの上手さが、観ていて聞いていて心地良く楽し気に感じるんだよね。
あぁ、すごくスマートで、大人で、たまにユーモアなんかも入れ込んでくるそのキャッチボールしている姿や空気そのものが心地よいなぁって。
芸人なんかはさらに高度に、ボールにいろいろな落書きをして面白おかしくして投げ返したり、投げる相手を変えてみたり、投げ方を変えてみたりってやって、芸人の腕の魅せ処で勝負もする。
芸人はさておき、人として綺麗なフォームで華麗に見事にキャッチボールしていれば、別にボールに面白いことが書いてなくたって、面白く楽しく観れるものなのだ。
中井りかの
「もうあり得ないですぅ―、え、なんかぁ・・・」
は、そこの面白みを欠いた失敗となった。
そのあとの必至のパッチは三原じゅん子の「ドヤ顔?」に救われる形となった…
エエ人やで…
今まで穏やかに見守る感じで中井の毒舌に鉄壁を以って徹していたからこそ、いまここで「キレた感」が爆笑となって面白く映えた。
それでまた「いい間」で言えてて笑いになったもんだから嬉しくなっちゃって
自分で言ったことに可笑しくなって笑ってしまった。
エエ人やね。
これからわかるように狂犬宮崎のところでも書いたが、偉大な先輩たちってものは(誠意と礼儀をしっかりしていれば)寛容に受け入れて面白おかしくやってくれるものだ。
誠意とか礼儀がすごく大事で、そもそもが「悪口」をその場にいる自分に向かって言ってくるわけで、それを受け入れてノってあげるって、これほど相手任せで他力本願で相手次第なモノもない。
まして打ち合わせや台本でやっているわけでもないのだから。
ましてまして仲の良い友達でも何でもないのだから。
ましてましてまして、年下の小娘如きなのだから。
見ず知らずの小娘が撒き散らかした脱糞を拾って遊んで処理してあげているようなものなのだから。
だからこそ、裏ではきちんとしておく必要があるのだが…
これもどこかで書いたと思うが「中井りかははたしてちゃんと裏で出来ているのかどうか…やってないんじゃないかコイツ…と思わせられる傍若無人な暴君御姫感が恐ろしくもある…。」
それで最初に書いたことに戻るんだよね
持ってるヤツってのは運やなんやを引き寄せるって
間違いなく、収録終わって、ヒロミや若槻千夏が、中井りかに「ちゃんとお礼言わなきゃだめだぞ」って、「裏ではちゃんとしなきゃダメだよ」って、ちゃんと指導してくれる。
もちろん今までだって中井りかはちゃんとしてきたことだろう、でもここでヒロミがしっかり言ってくれたであろうことで、中井りかにしっかりと身に付いた。はず。。
心のある生身の人間と、人間の、言葉の交わしなんだよ
って。
相手がいて、己が成立するものなのだよ。
って。
なにかこう説教魔丸出しの臭い展開になってきたが、なぜこれが中井りかに必要なのかってところだ。
別に中井りかが小柳ゆきのような目に遭おうと知ったこっちゃないし、売れなかろうがどうなろうが世界にまるで関係が無い。
それじゃなくって中井りかがそこへの理解を深めなければならない理由は…
毎日出るの!?
嘘みたいな話…スゲーなコイツ。。。
何が凄いってMC感の欠片も無い仕切り能力皆無でしゃべりも下手くそな中井りかをあえて投入しているとこ。600人700人近くいる有象無象の偽物アイドル達の中から、彼女がピンポイントでただ一人選ばれたという点。
本当に第二の指原莉乃として育て上げる思惑でもあるのだろうか?
と真に受けちゃうよね…歯のガチャリ具合、下品な笑いもかつての指原とよく似ている…。
あの時こーなってて、あーなってて、あそこでそーきて、こーきて、今ここでさんま御殿、ヒロミがいる。
か~ら~の~…コレか!!
そして2019総選挙で指原再び立候補、世代交代の激闘が繰り広げられて、ついに中井りかが指原を破り一位となり、時代に受け入れられてバラエティ出まくり…
まさかそんな…
あえて中井りかを生放送に使う魂胆や見え隠れする思惑は容易にわかる。
彼女もバカではないからある程度は繰り出すだろう…
間違っても平々凡々と無難にこなすことはしないだろう。
どんな番組になるにせよ劇場公演やましてshowroomのノリで乗り切れるような場ではないのだから、最も大切な「愛情」を、なるべく早くに見つけ出して彼女からじかに伝わってくるようなオーラが出てくれば、感じられるようになれば、その時こそついに、第二の指原の卵がついに産み落とされたことになる。
そーゆー意味でも今年の総選挙、彼女の行方が楽しみである。
勝っても負けても、どっちに転んでも面白くなる物語が紡ぎ出される。
…
おっと失礼?
アイドル歌手の話です…。