第68回NHK紅白歌合戦のAKB感想。
ふむふむ~
個人的には2016の時のような「紅白選抜?(ファン投票で決める)」アレをやって欲しかったな~って。
その時はAKBなんてなんのこっちゃだし観もしなかったけど、逆に今それなりに知ったから、CD票じゃなくってリアルガチな選抜をリアルタイムで楽しめるチャンスでもあったのだが…
別に自分は市川美織のファンでもヲタでもロリコンでもないけど、彼女は愛すべきキャラクターでいい感じだし、でも総選挙ではイマイチぱっとしないそんな彼女がリアルガチな選抜で10位?だっけ…
大家志津加のくだりとかも、知ったばかりのにわかのさらに端の分際なんだけど、こーゆー話はなんか妙にジ~ンと来るものがあって好きです。
1人何票もじゃなくって1人一票という総じて人に選ばれしという点で、多くの世間が視聴する紅白歌合戦向きな試みであると感じたけれど、やらないんだろうな~って気もしていた。
そんな露骨でもないだろうけど総選挙の仕組み崩壊を恐れてやりたがらないんだろうね…
自分の想像する「秋元P像」的には、こーゆーの好きそうなイメージもあるんだけどね~…
つまり、普段の総選挙では圏外とかそこら辺を定位置としている雑魚らが、一人一票というリアルガチな投票で10位前後にのし上がってくるという物語。
自分の想像する「秋元P像」的にはめっちゃ好きそうな気もするし、厳密に言うとこの手のリアルガチな投票で、前回(2016)と大して変わらないメンツが揃った時の面白味のなさとか、人気メンバーの後退という寒々しさを嫌ってとか、あるいはファンたちの操作によって「田代まさし現象」みたいなことが起きたりとか、いろいろ考えられなくもない。
ただやっぱり、後列の陽に当たらない影のメンバーたちにもチャンスがあり、機会を得て前列に躍り出る躍進物語も見どころの一つであるのなら、それがAKBの魅力の一つであるのなら、たった1回やっただけでやめてしまうのは残念で仕方がない。
2017の感想になっていない?
そう…
2017は、視聴者(厳密に言えばファン・ヲタ)の投票で、紅白で披露する歌3曲を選ぼう♪
って企画。
その発表を生の番組内でやっちゃう感じ…
何がすごいって31日、家に帰ってテレビつけた時に、ちょうど、まさにドンピシャリでAKBの
「第3位!大声ダイヤモンド!!」
そんなドンピシャあるかねしかし…
偉いもんで、一瞬で寒さ感じ取ってチャンネルかえたよね…
身内ネタを紅白に持ち込んじゃ、ダメ…。
紅白に出てほしくないアーティストで総じてAKBグループがトップ独占しているのだから…
「視聴者が選んだ!」
って「視聴者」って言ってるところが苛立たしさに繋がってしまうのだから…
2016の歌い手選抜は、身内ネタは身内内でやって「済み」にして、やるべき場所ではちゃんと世間向けにやったところが良かった。
第3位、大声ダイヤモンド!!
『えー!?キャー!!』
って、視聴者の誰がわかんねん?
とはだれでも思いつく批判だろう。。。
それとビックリしたのは(全編動画で観たんだけど、それはそれでどうなんだって気もするけど)、「X JAPAN」の後にやってたんだね…
この後に楽曲選抜投票結果発表なんて、や~っちゃダメ。。。
※「楽曲選抜投票結果発表」って10回言って?
本来はどーでもいいはずなんだけどね~…
なんでこんな感情が沸いてしまうのか…
そもそも昔から言われていることの一つに
「紅白歌合戦なんて真剣に観てる奴いねーよ」
と。
自分の観たいアーティストみれればそれでいいだけ。
あとは一家団欒の背景とBGMと化して(厳密に言えば民放観るだろう)しまうのが世の常。
でもなんでだろうね~…
この流れで、AKB入って来て、エレファントに繋がるって…これは面白い。
恥さらしだし無様だしおちゃらけ感満載のようにも見える。
世間のクレーマーの大好きな言葉を借りれば
「AKBがかわいそう」
って。
近代のアイドルというものは、恥さらしにさらしあげて、そこで悲壮感漂わずにやれる度量・器量で魅せることができるものが勝者となる仕組みがあるから、これはこれで良しではある。
珠理奈なんかはもうさすが、「演じて」を通り越して自然体で出来てるし指原もこういったステージでは貫禄感が半端ない。
ヲタらには評価の高い山本彩はどうだろう…大阪人だから「寒い」に関して敏感で演じきれてない影が見え隠れする。あるいは単に緊張しているだけなのか…
後列の連中らも映らないけど映ってる「テイ」で表情つくったりして頑張っているんだろうな~と思うと、これが近代アイドルの「魅せ方」なんだな~としみじみ感じ入ることができる。
ただ大切なことは、自分が思ってるような「寒い感覚」を誰もが抱くわけでもないし、やってる当人たちも実は楽しくあるいは緊張してやってるかもしれないし、でも峯岸みなみなんて頭のある女性なら(いや~、これはないな。。。)なんて自分と同じような寒い感覚を持っているかもしれないし、自分の気色の悪い妄想に巻き込まれてしまう峯岸みなみはやっぱりそう思っていてほしいし、そういう「寒さ・悲壮感」を少なくとも演じ手側からは感じさせないでやり切って演じきれてる指原とかまゆゆはやっぱりさすがだな~と思うものの、それでも彼女たちの笑顔や驚きからはどうしても寒さを感じてしまう自分がただただ頭がおかしいのか?
全てはAKBに魅かれたからこんなことを思うのであって魅かれてなければ去年同様見向きもしなかっただろうしXの後にやろうが知ったこっちゃないはずだ…
「ヲタ化はイヤだっ!!」
ショートのメドレーの悪いところがふんだんに出てしまっていて残念なパフォーマンスでした。
各種サイトのヲタらの感想は総じて「良かった」
また著名人も「感動した」
が多かった模様。(自分がみた範囲では)
それはすべて「まゆゆのラスト」と繋げてみているからで、そこを気にしないとただのベリーショート。。
「11月のアンクレット」なんてすごくいい歌詞だしメロディーだし、アイドル的だし日本人大好きな曲調だし女性が歌うのには抜群の世界観だしもっかい言えば「歌詞がすごくいい」から、じっくり長くとって歌って魅せればいいと思うのだけれど、紅白という魅せ場でそれを魅せない感じがまたAKBらしくていいな~と思う一方で残念でもある。
「11月のアンクレット」をじっくり歌った後のエレファントへの繋ぎなら面白くもある。
な~んか始終わちゃわちゃわちゃわちゃしてせわしない印象でした。
この「わちゃわちゃ感」がAKBらしくもあり、アイドルらしくもあり、「イマドキの象徴」で「イマドキ女子」のような気もした。
そもそもがAKBに興味のない人は観ないし観ても何も気にしない。
別に世間の多くが見ている紅白歌合戦で魅せ付けてAKBファンを増やそう!なんてアホな考えしてるわけでもない。
既に述べたが「紅白歌合戦なんて真剣に観てる奴いねーよ」の通り。
「それを言っちゃ元も子もない」んだけど、それでいいんだよね。
テレビってそういうものだしそうあるべき。
それでもやっぱり「視聴者投票」のくだりは浮いていて寒々しかった。
もう一つ気になった点は
「口パクかどうか」
まゆゆの一部は生歌だったと思うけど、全体的に口パクだったのかどうか、ちょっと気になる。
自分は「口パクでいいと思っている派」で「口パク擁護派」とでも言おうか…。
ハロプロから始めてモーニング娘。をみるところからスタートしている自己流アイドル道な自分は、モーニング娘。のような
Aさん歌って
Bさん歌って
Cさん・Dさん歌って
Eさん一字歌って
Fさん一字歌って
Aさん・Bさん歌って
ってくっちゃくちゃして歌詞が入ってこない「くちゃ系」になるくらいなら、AKBのように盛大な女子声ユニゾンの一本線で「歌を聴かせて歌詞を魅せる」やり方に賛同できる。
モー娘。的こざかしいやり方で「11月のアンクレット」なんて歌われたら非難轟々になるだろう…
そもそも口パクなんて武田鉄矢らか活躍していたあの時代では、テレビで口パクなんて当たり前だった。
「なんで生歌披露せにゃならんのだ?」
と。
金払って観に来てくれるファンに対して披露するものであって、ただ観できるテレビで歌ってやるかよこのバカ野郎
って。
もちろん、彼らのような歌えるアーティストの口パクと、歌って魅せる技量のないアイドルの口パクとでは天と地ほどの意味の差があるのは理解できるが、馬鹿の一つ覚えで口パクを非難している連中らに
「口パクの何が悪いの?」
と問い詰めていったら、最終的には発狂するしか術はないだろう…。
それとAKBの紅白パフォーマンスを観ていて、「AKBとはそういうものだ」と知らない人たちからすれば、「口パクで歌っているようには見えない」ある種の口パク芸としては完成されているし、「観ていて不快になるとか不愉快になるとか」そういう類のものでもないし、何ら問題はなさそうだ。
・身内ネタを世間体に持ち込んではやっぱり寒々しく感じる
・ショートのメドレーは観心地が悪く、空気に感じられる
・AKBアイドルが成長の物語であり、チャレンジ魂であるのなら、無難な攻めじゃなくって「紅白で生歌に挑戦!」とか「少数精鋭で挑む!」とか、「リアルガチな投票」然り「メンバーをメンバーが選ぶ」とか、「身内内で納めるべき遊び」に関してはもっと果敢に攻めてみてほしいなって思った。