AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

岩立沙穂が魅せる!!生き残った者だけが、与えることができる感動

 

前回の豆腐プロレス興行の感想で、アクセス数がその日だけガクっと、字落下したよね。。

モーニング娘。のプラチナ期みたいにそこだけドンっと、んだよね…

 

あれは…書きたいことが混ぜ込まれてくっちゃくちゃになった駄文の典型でした。。

 

 

 

それで今日はあの時書けなかった一つ大事な点を書き留めたい

 

「The REAL 2017 in 後楽園ホール

 

実況のなになにさんと、豆腐プロレスでアイドル達にプロレスを指導している「ミラノ先生」との、試合開始前のしゃべり

 

 

 

 

ドラマ出演しているメンバーとは別に、新たに14人のメンバーが試合に参加している。

 

「実はですね…本当は、最初は30人くらいのメンバーさんたちが、『私やりたいです!』『やらせてください!!』って、立候補して練習に参加していたんですね。

「ほぉ、なるほど~」

「それで、練習をしていく中で、脱落してしまう子、やめていってしまう子が、いまして。」

「なるほどなるほど」

「それで、今日試合に出る14人が生き残ったというワケなんです」

 

 

もう、なんだろうね…

 

これ聞いただけで、熱くなるというか、涙が溢れ出てきそうになる、魂の震えを感じてしまう。

こーゆーの、好きなんだよね~

島田紳助で言うところの「ステキやん」

って。

「ステキやん症候群」

 

 

 

去年の12月だかに、イッテQウッチャンとイモトのコンビでカレンダー企画で、屋久島の大杉を目指す冒険的な回があった。

 

で、縄文杉を目指す途中で、雨が降ってきてしまった…

 

霧で視界も悪いし、台風も接近してて、雨もひどいし寒いしで、スタッフが

「ここで切り上げて戻りましょうか?」

と、ウッチャンとイモトに提案すると…

 

「いやぁ…ここまで来て…、最後まで行きたいよなぁ…」

「そうですよねー。縄文杉見たいですよね」

 

 

じわぁぁ。。って、熱くなるよね。。

なんなのだろう…

きっと心理学とかなんかで専門用語はあるのだろう「ステキやん症候群」

 

いいよねこーゆーの。

ウッチャンくらいの大御所の大ベテランでオッサンなんだから

「そうだねー、もどろっか」

で、戻ったって、いいわけなんだけど。

 

そうじゃなくって

「いやぁ、行きたいよな」

って。

 

ねぇ?

 

それで戻って、暖炉の火で暖まって、あったかい飲み物飲んで

「あー生き返るわー」

ってやって、道中のしょ~もない写真をカレンダーにしてって、目先の笑いにはなっても、所詮はその程度に成り下がるバラエティあるあるなんだけど、そうさせないで、「行くって選択」を、大御所でベテランのウッチャンが、自らの意思で間髪入れずに述べているところが、もうたまらないわけ。

 

もちろんイモトの「行きたいっすよね~」も、邪悪なものがないガチ、先輩に合わせるとかそういうのじゃなくって、イモトの本心からの猛び感が出ていてなお良し。

 

嫌々やっていない、無理やりやらされてない。

自らの強い意志を持ってやるからこそ生まれる観る者を熱くさせる感動的な場面。

 

 

 

豆腐プロレスに話を戻せば。。。

 

つまり、普通はなんだって、「やりたい!」って、オーディションに参加して、選ばれて、合格して、最終審査って登りつめて選ばれて選ばれ合格して合格して、最後に残った数名とか1人が、たどり着ける厳しい世界。

100人いれば99人、10000人いれば9999人、落ちることになる。

 

しかしこの豆腐プロレスでは、作り手側からは「拒否されない」「否定されない」

 

あなたは不合格でーす、むいてませーん、才能ありませーん、残念でしたー

 

って、ならない。

 

「やりたいです!」「やらさせてください!」

って来た人みんなを平等に迎い入れて、さあそして厳しい練習を通して、挫折したり挫けたりめげたり怪我したり落ち込んだり痛い思いをしながらたくさん泣いてたくさん傷ついて、そうやって、それでも負けずに生き残った者だけが、試合に参加できるというパターン。

 

 

(アイドルのバラエティで)この手のパターン、観たことあったかなぁ~…

 

って、そこを思うとき、この斬新な企画に「魂震える熱さ」を感じずにはいられない。

※ドラマ出演者は、意志関係なくやらざるを得ない人もいただろうけど、そこは仕方がない。彼女たちからはじまった企画であって、何もなしに突拍子もなく「プロレス試合やるぞー!」って秋元Pが言ったわけではないのだから。

あれがあっての、これなのだから。そこは嫌でも嫌なオーラ出さずにやり切ってこそのプロであり、本来はこーゆー姿勢に対して「プロ意識」と使う。

 

 

 

だからここでも書いたんだけど、女子(特にカワイイ)は、(当たり前なんだけど)男勝りなアクティブなノリに、ついてきてくれない。

当たり前なんだけど、そこのギャップで、今一つ、高鳴る気持ちになれない。この手のアクティブなテーマを扱っているものに対して。

 

しかし、試合前にミラノ先生が「自ら立候補して、辛い練習に耐え抜いて生き残った14人なんです!」

って言ってくれたことによって、それそれそれ、そーゆーことだよ!

って、素直に、邪気なく、視野を濁すフィルターを取っ払ってくれて、心から楽しめることができたんだよね。

 

だからその14人のメンバーを見渡すと思った通り、あの子もいるこの子もいるその子もいるって。

 

 

1人挙げると「岩立沙穂」その人だ。

 

初見AKBINGO!の「お注射ちゅっくん♡」のブリっ娘キャラ。

ブリっ娘でめちゃめちゃ下ネタなんだけど、世間一般で言うところの所謂「ウザい感」を感じなかった。

 

こーゆーキャラって、キャラであってもとかく世間一般からは嫌われがちで(特に女子から)ウケが悪くていろもの扱いにされてしまう傾向があるんだけど、自分は、初見の岩立沙穂を見た時、お注射ちゅっくん♡をやってる(表現している)体と、それをやらさせている頭・心

の奇妙な不一致を感じたんだよね。

 

さあそして予想通り、岩立沙穂は大学に通っていて、めちゃめちゃ勉学に励んでいて、さらにそことは別に語学の勉強してたり番組の企画とか関係なしに天気予報士の資格にもチャレンジしていたり。

アイドルはアイドルでもちろん頑張って。

それとは別にめちゃめちゃ努力家で「自分高め」に惜しまず時間を注ぎ込む、素晴らしい女子なんだよね…

 

ねぇ?

 

だからこの豆腐プロレス興行試合で、自ら名乗りを上げて、練習重ねて脱落せずに生き残って、試合してる姿見ると熱いもの感じずにはいられないというものだ。

 

 

 

まあ、なかなか難しいだろうけど、AKBグループの「オーディションで落として落として選抜する」のとは別に、板野友美小嶋陽菜や、指原莉乃前田敦子の華やかな世界を生きる彼女たちにはまるで似合わない「努力と根性と汚汁苦でのみ勝ち取れる泥臭い何か」が加わってくると、より面白くなるだろうし見応えが増すだろう。アイドルに対する見方も変わってくる。

 

今まで陽の目を見なかったような影のメンバーたちにも光が当たるチャンス(機会)が増えて、より多くの原石たちを照らし出し、命の炎もえたぎらすアイドル達の多くの輝きを堪能できるようになるはずだ。

 

 

そしてそれを、

嫌々やっていない、無理やりやらされてない

で、自らの強い意志を持ってやれる、観る者を熱くさせる感動的な場面を作り出せる可愛い顔した女子たちが、AKBのメンバーの中にたくさん潜んでいることに、気付かされる。