AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【各々のイズム(上)】船木結が森戸知沙希を大人なお姉さんとみている場面

カントリーガールズDVDマガジン11つづき。。

 

さすがは最高傑作なだけのことはある…

 

観ても観ても観飽きない、観足りない、100回200回観たくらいじゃ物足りない言葉のシャワーが、幾度となく心地良い、類稀な完成度となっていることに驚かずにはいられない。

 

だからそのー

前日や収録前なんかに「頑張ろうね!」「全力でやろう!」「楽しんでやろう」っていう一致団結の熱い決意が各々にあったのだろうか…

常軌を逸して凄まじい出来栄えに、感動を通り越して不思議な気持ちにすらなれる…

 

 

目につくすべてをピックアップしては「上下巻」の本が出来上がるほどのボリュームになってしまうので、なんとなく適当に、徒然に。

 

 

 

継続は力なり、ではない。

モノマネの類でもない。

山木梨沙の良さがふんだんに溢れている名場面だ。

 

ここまできっちりリーダーとして大まかな仕切りをこなした。

ももちが得意としていた「テキパキ仕切り」を体現する場面も垣間見れた。(そこで立ち止まってタラタラするのではなくて、独断と偏見で「それ!」って決めてさっさと前へ進める)

ももちのすぐそばで彼女のやり方を間近で感じていた山木だからこそ、ももちを憑依させることでの「ももちっぽい仕切り」 =つまりそれは「浜田雅功の仕切り」と一体になれる可能性を示している。

 

小指について述べると、ももち先輩いじりとしてそこに意識が向いた時であれば、もちろん大抵誰でもできるが、まるで意識していない不意を突くような場面で、それを繰り出すことはなかなか難しいものだ。

 

山木のそれは「小馴れた癖」ではない。

ここまでの進行役としてあの日の指揮官ももちを無意識のレベルで憑依させていたからこそ、この場面でも超自然体のレベルで、それを自然とやってのけることができたということだ。

つまり、テレビバラエティに出たときなんかに「恥ずかしくってできな~い」なんて躊躇することなく繰り出せる。

 

 

それであと彼女に必要となるのがこの場面…

 

 

 

森戸「最初、お布団に見えた(笑)」

 

 

ここで、セクシー担当の大人美女山木が

「ちぃ、お布団にハートはまずいから(笑)」

 

って言えるようになると、「世界に通用するグループ」として一皮むけて楽し気な雰囲気を得るのだが…男は剥けてなんぼだが、女子だってむけるに越したことはない。

ポーズやセリフのセクシーさだけじゃなくて、こういう部分(ピックアップ)でも照れを無くしてツッコめるようになるとお姉さんとしての役割が広がるし、それが出来るのはお姉さんの山木しかいない…。(無念の離脱をした稲場愛香であれば容易にやってのける部分でもある。稲場は躊躇なく「エロ」というものを拾っていける頭とハートを持っていた。あの日の稲場にこの点がまるで今も及んでいないことが、お姉さんズの一員として悲しく映ってしまう…)

 

これが繰り出せるようになるにはもう2、3年は待たねばならないか…

 

 

それが出来たからとて、何が起こるわけでもない。

 

しかし、網羅感からのボリューム感で、魅力の幅が出るというものだ。

未熟な少女たちの幼児教室となるのか、「ほぉ?そこへも行けるのか!」と、観る者に魅せ付けてやれる稲場か否か。

 

 

網羅感と言えば、このDVDの汚点となった悔しくも惜しい最も大事な場面…

 

 

「あの方にプレゼントしたいね」

 

って言えると、世界に通用するグループへと一歩近づけたのだが…惜しい。ここはホントに惜しい。。嗚呼…

もちろん作っているのは1月とか12月とか、へたしたら11月かもしれないが、時を経ての一致、先読みから繰り出すユーモアが試されている。彼女たちが、このDVDを観ている時に「あっ!」って気づけても意味がない。

 

 

カントリーガールズのDVDマガジンで、毎回「ももち先輩をにおわすくだり」を入れることで隠し要素、隠し味が入り込む面白さにもなる。

「ももち先輩」って丸出しで言うのは芸がなくてよろしくないからこそ、そこをどうやって放り込むか、無理なく華麗に放り込めるかのムチャぶり要素(1つのパターン)を作って自らの枷にしてDVD毎に遊んでいかねばならない…。

 

彼女たちはもっともっと遊ばなければならない。

恋愛することは、しないならしないでそれでいいからもっともっと遊ばなきゃならない。

遊べる機会も少なく、ましてカントリーガールズとして一緒に活動できる時間はものすごく短いのだから…

 

 

遊べていないからこそ彼女たちは…

 

 

ライオンさんにタコさんに、桜にチョコレート♡

 

 

お絵かきの森初級編じゃないんだから。。

 

お絵かき伝言ゲーム…ハロプロの得意とするフリップ遊び。

そしてハロプロの得意とする大昔から変わることのない、簡易な内容。

 

見栄えは可愛らしいがこんな馬鹿丸出しのカンタンな遊びをやって何になる…

 

 

指揮官ももちは企画やコーナーやイベントの進行で

「こうしたほうがもっと面白くなる」(change)

とか

「こうしたほうがもっと効率よくなる」(shortcut)

と見切りをつけて、自身が仕切れる立ち位置であるなら自らで、そうでなくても「こうしたほうが良くないですか?」と言って、アドリブでイベントや企画の内容をその場その瞬間で高めて盛り上げていった。

そしてそれは、カントリーガールズとして活動しているときにだって幾度と披露してきている。チビっ子たちの前で。

チビっ子たちもそれを見て「さすがももち先輩です!」と実感していたことでもある。

 

園児のお絵かきコーナーじゃないんだからライオンさんやタコさんと戯れている場合ではない。

お題がそれならそれでいいから

「これだと簡単すぎない?」

からの、利き手じゃない方で描いてみるとか、ひと筆で描いてみるとか、目を閉じて描いてみるとか、終盤に向けて変化させて盛り上げていくことも必要だ。

そういう小賢しさをいきなり初っ端からするのではなくて、ラストに1回でもいいから変化(アイディア)を放り込めると、より映えて楽し気に映れる。

 

 

大人なももち先輩がいたからできたチビっ子たちの遊びも、今となってはただただ幼く見えるだけなのだから、そこをも網羅しつつの、大人な展開も必要だ。それが山木嬢のエロテッィク拾いであれ、こういった知的な遊びの放り込みであれ。

 

それ一辺倒にならずに、たくさんの遊びが出来てこそ、「世界に通用するアイドル」として1歩2歩が踏み出せるというものだ。

 

 

まだまだこんなんじゃダメだぞ!

 

 

 

 

 

と、思ったその時!?

 

 

神童小関舞、炸裂す

 

 

なんてこったい。。。

 

これだから、天才というものはそら恐ろしい…何をしでかすかわからない

 

これが小関舞だ…

 

いつだってそうだった…

 

なぜかいつだって彼女は、ミラクル起こして爆笑を産み出す。

それが続けば続くほど周囲の期待値も高くなっていくのだが、不思議と彼女は、起こす、起こせる、起こしてきた。この辺は鞘師里保そっくりでもある。

 

小関を除いた4人はあまねく「理系脳」で、小関舞ただ一人が「文系脳」である。

他の4人にはできない発想やユーモアの繰り出しはやはり飛び抜けて破壊力があるし、4人とはみている方向が違っているから表現されて出てくるそれもまるで違う。

1人でずっと、このお絵かきコーナーでは、

「みんなとおんなじ絵を描いたってつまらないから」

と言い、オリジナリティを加えて4人を混乱に陥れて盛り上げ楽しげな世界観を提供してくれていた。

本当に、小関がいなかったらこのお絵かきコーナーはお寒い消化作業で終わっていたことだろう。

しかし小関がいることでそうはならずに、最高傑作の名に恥じない盛り上がりと成した。

 

 

さあさあさあ!

そして何よりこのシーンで素晴らしいことが、小関の描いた絵を利用して、他のメンツらが多大に書き込みをして大いに盛り上がれたことだ!

 

 

 

この絵は、代々小関から受け継がれてきたんだよね?(笑)

 

小関イズムで受け継いできた絵だよ(笑)

 

 

 

ワンちゃん解釈の、生き物解釈の、ブランコに乗る謎の生物解釈、からの、木馬!

 

 

 

こんな展開を魅せられては、自分の語った「変化」なんて、どうだっていい!

 

 

 

ところで最年少の船木結(むすぶ)は、「最も大人なお姉さんに感じるメンバーは誰?」の質問に、今も昔も「3つ年上の森戸知沙希」を挙げる。

ところが森戸より2つ年上の山木梨沙

「えー!?むすぶ、それ、ぜんぜんわかってないよ」

「えー?なんでよー!?(笑)」

「ちぃなんてぜんぜん子供だよ」

「えー(笑)」

「むすぶよりも子供だからね、あの子」

「ええええ(笑)」

 

何てトークが稀に披露される。

しかし、船木は「森戸知沙希」が大人なお姉さんに見えて見えて仕方がない。(他の年上メンバーが大人に見えないとかではない。)

 

船木結が、森戸を大人なお姉さんと感じる、まさにそれがこれ

 

 

みんなの大型ハートチョコ。

取り出すのに苦労しそう。

割りそうで、怖くもある。

誰も手を出さない。

見て見ぬふりしているわけではない。

避けているのでもない。

みんながみんなが、自分のチョコを取り出している。

 

しかし、森戸はその大型ハートチョコを手に取り大胆に、型から外し出した。

しかも手際よく。

大胆に。

割ることなく上手くやってのける手の器用さ、物腰の柔らかさ。

 

 

指揮官ももちもそうだった。

あの人は若干の粗雑さも混じってはいたが、意気地なしのいじいじしてない態度で、物事を大胆に、失敗しないで積極的に、器用に手際よくやってのけるタイプだった。

※女の子なんてものは不器用で意気地なしだから、男性にやってもらって「さっすが~!頼りになる~♡」って言っとけば済むような場面のそれを、女性がやってのけるカッコよさ。

 

不器用な船木結だから…

そんな船木だから、ももち先輩のそーゆー態度や姿勢、物事の熟し具合に「大人な一面」を感じていた。

 

森戸知沙希は、そういう面で指揮官ももちと瓜二つである。

最年少のお子ちゃまむちゅぶが間近にいて森戸から、カッコいい大人なももち先輩の姿を重ね合わせて感じて見ていたということだ。

 

 

 

 

下に続くのか…これ。。。。。