AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

アクロバットガールの本領発揮だ!!かとみな「愛しさのアクセル」鑑賞会

少し前に「かとみな愛しさのアクセル大解剖」を書いたが…あまりにアクセス数が高くて戸惑いを隠せないでいる…やはり誰もがみな、彼女に興味津々なのだろうか…

大好評だったと受け取って続きを書くことにする。

 

 

それではまずは…

前回の復習も兼ねて「加藤美南愛しさのアクセル」を動画を観てさらっておこう

 

クリックは自己責任   クリック   観て損はない神動画だよ!

                

※※みんながやたらと違法違法と叩く例の場所につきビリビリに注意※※

 

 

 

 

 

 

 

またか?

またクリックできないのか?

 

やれやれ…

 

だから言ったろう?

小心者の諸君らにはクリックはできまいと(笑)

勇気という名の心のマウスでクリックしないと、扉は開かれない。

開かれた途端、そこは牢屋だった、なんてことになるかもしれんけどねー…

 

 

 

間奏のバトンがあって…

 

 

バトンを取りに行くシーン。

 

こーゆーのいいね。マイケルジャクソンのビリージーンで投げたトップハットを自分で取りに行くのと似てて曲のリズムやダンスとはまるで関係のない「単なる動作」が繰り出される場面。

 

一見するとカッコ悪い姿をさらしているように思われるが、実は「わびさび」になっている。

わびさびがわかる人間からしたら、こういう場面はたまらなく感じ入ることが出来よう。

 

これが入ることで「加藤美南愛しさのアクセル」にオリジナリティという名のより濃い味が付け加えられた。

他の連中たちは持ったままの新聞紙丸めた棒を振り回すタイプだったが、加藤美南はこう演出して魅せることで「かとみな流、かとみな風」という孤立した個性・山を確立したのだ。

 

 

 

ホントにこの人のターンは綺麗だ…

 

与えられたアイドル楽曲だけに徹するよりも幅を利かせて何か披露できるような機会があるといいね。

加藤美南の凄さって、田野ちゃんやなんやがやって魅せたブレイクダンスとかあの辺じゃないところが好印象に映る。表現力豊かな「踊り・舞」なんだよね。

きゃふふ♡なアイドルチックか、キレっキレアーティスティック系か、最近は両極端な印象が強い中で、加藤美南はドンピシャリのど真ん中で「This is アイドル」を体現できるAKBグループ内では唯一無二の女の子だ。

しかもこの子の良さは「群れて踊る」だけでなく、「ソロで一人スポットライトを浴びて堂々とパフォーマンスする」こともできる魅力にある。

 

 

バトンくるくるぅ~はよぉ~わからん。。

「落とさなくてすごいなー;;」

みたいな?

 

ただ、そのスピード感のある動きが相まって、切なく胸詰まる気持ちを高める(加速感)表現力となっている。

次に訪れるサビは、1番のサビとは印象が大きく底上げされていてより強く感じ入ることができる、同じであって同じではない。

2番3番の歌詞を飛ばしていながらにして、間奏を挟んだだけでさらなる物語の展開があったかのようなイメージが訪れ、ラストのサビで胸詰まる切ない気持ちを魅せ付けられる。

 

 

 

かとみなの失敗場面。。(バトン掴みテンポとズレ込む)

 

掴みからの高らかなポーズ上げは、リズムと合ってはいるんだけど(失敗したのならそのカバーリングとしては素晴らしい)、歌との一体感で言えばやっぱりズレちゃってる。。

 

「恥辱の口パク芸」が、その醜態をより加速させて辱めを与える、というAKB勢特有の教科書に採用されそうなわかりやすい一場面。

 

 

 

 

しさの アクセルを もっと踏み込んでよ 

 

 

さすがに間奏からの切り離しのサビだから、メロから流れ込んだ最初の時よりもリズムはほぼピタりとハマって聴き心地良し。

「いとしさの」の「と」が聴きづらいのは、場内のヲタらの歓声のせいだったか?

 

 

「踏み込んでよ」

ねえ!お願い!来て!

って「!」が付く「して!感」ではなくて、引きからの「して感」が感じられる。

 

 

ナンノコッチャわからん説明になっているが、島田紳助が得意としていた恋愛話の十八番のくだりがここで使える。

(女の子が)どうせ私なんて、どうせ私なんて、私なんかよりも、もっと素敵な女性が、あなたには現れるはずよ。今までありがとう。…さよなら」

っていう引きからの

(男が)待てェ!!!(男義スイッチポチ)」

「オレには、お前しかいないんだ!(ハギュ♡)」

 

って。

「私みたいなものは、あなたにはふさわしくないのよ。」

「良い人見つけて、幸せになってね、さよなら」

って、引きからの、男義スイッチを彼に押させて

「待てよ!オレには、お前しかいないんだ」

って、男と女の駆け引きの場面で、オンナが使える愛しさ。

 

 

勝ち気な性格で押して押して、強く出てくるんじゃなくて、「私なんて…」って引く女性像を、加藤美南の歌声および歌唱力から繰り出される「もっと踏み込んでよ」から感じ取ることができる。(少なくとも自分はできた。)

 

 

【愛しさ=切なさからくる愛おしさ=男が女を愛おしく思う】

 

もしかするとこの辺は、加藤美南の恋愛観や体質が醸し出されたことによる自然な表現となったのかもしれない…がさすがにそれは深読みし過ぎでキモい系にもなってしまう。

※蛇足だがなぜかとみなの恋愛観・体質に繋げたかというと、AKBINGO!479回で、「ゲーム取り上げるよ、あたしがほかの男に取り上げられてもいいの?」と言った、そーゆー系(引き、切な気)に寄る発想を彼女がする傾向にある子、(と勝手に思っただけだが)この曲のテーマや雰囲気、感情を吐露する登場人物と合致したからだ。

 

大島優子松井珠理奈なんかは、ちょっと笑みを含んだ「弄ぶ感のある」もしくは「あきらめてる感のある」「ねぇほら?踏み込んでごらんなさいよ?」って、そんな雰囲気感じさせる歌唱だったように思う。

 

加藤美南のここの「もっと踏み込んでよ」から、そういった「引きに出る切なげな、愛しさのある女性像」を垣間見ることができる。

オトコのアクセル踏みこませる力(動機・感情・思い)は、オンナの切なく愛おしい「愛しさ」である。

 

だいぶ妄想で援護射撃しているが、それでもこの見方はすべて単なる妄想・こじつけではなくて、加藤美南特有の歌声を聴くことで生れ出た「映像」である。

加藤美南の恋愛観や体質が…とキモってしまったが、この箇所(もっと踏み込んでよ)を聴いた時、今までのすべての映像が寄せ集まってきて、加藤美南が歌うこの物語(ストーリー)の心情を吐露する女性像を真に魅ることができた。

 

 

 

「おもぉいでを振り切るスピードでぇ

 

 

ここはどうなんだろうねぇ…だから汚いと言えば汚いんだよ。

かとみなの歌を下手くそと言いたい連中であれば、ここを切り取って「ほらな?」でも通用する。まんまと通用してしまう。

 

しかし、単純にわかりやすい彼女なりの表現で

 

思い出を振り切る = 力(パワー)

振り切るスピード = 力(パワー)

 

を作るための「力込め」なんだと思われる。

 

文字で大げさに表現すると

愛しさのアクセルをもっと踏み込んでよ思い出を振り切るスピードで!

 

という風に、パワーによる「加速感」で胸の高鳴りや高まる気持ちを表現している。

      

 

のだが…

 

 

「変に力を込めたことで、歌声が、ここだけ【幼女っぽく】なってしまっている。」

 

5歳6歳のチビっちゃいみなみちゃんが顔出しちゃってて、ヘンテコな空間にもなってしまっているのは否めない。

せっかく手前の「踏み込んでよ」が切なげな愛おしいオンナであったのに、急にここで、「あたちみなみってゆぅーの、にちゃいだぉ♡」ってチビっ娘みなちゃんが出てきてしまっているんだよね…

 

狙って幼女を出しているわけではなくて「パワー」を表現したつもりが、声の質上、そういう風に聞こえてしまった(もしくは自分が勝手にそう聞こえた)ということだ。。

こればかりはやりようがない…

 

 

 

 

しさの アクセルを あなた加減してる これ以上あいしちゃいけないと

 

 

やっぱり「と」が聴きづらいね。「いっしさ」に聞こえてしまう。

曲のタイトルでもある「愛しさのアクセル」なのだから、ここは心を込めてバッチリと決めてほしい大切な箇所。大切にしてほしい言葉だ。

誰か忘れちゃっんだけど別のメンツも、最後のここが思いっきり「いっしさ」になってた。(テンポが詰まってそう聴こえてしまう)

 

さっきはちゃんと言えた「アクセル」がだいぶ雑になっている。

 

 

 

「これいじょあいしちゃ」

下手な子は歌唱のリズム感が無いから、「じょ・う・あ」のバランスが悪い。

前回も述べたけど、「言葉と言葉の繋ぎが下手で聞き心地悪し」、メリハリが欲しい。

ただかとみなの歌声の色香が漂う箇所にもなっていて、「(こ)れい」の綺麗な響きに魅了される箇所でもある。

 

 

それともう一点は、パフォーマンスの部分で目を瞠るシーンが繰り出されている。

(上の画像で)下の画像の手を前へ伸ばしてのキメのポージングは、「い け な いとぉ~♫」で音ときっちり合わせている。

 

画像だけで理解することは不可能だが、「こ れ 以上 愛 し ちゃ い け な い」から、流れるような4回転連続ターンを繰り出していて、そこから「とぉ~♫」でちゃんとポーズと当てた…。

 

間奏からバトンを取り入れた激しいパフォーマンスで物語の高揚感を醸し出し、さらに終盤の切羽詰まる感情面を叩きあげてより激しく舞ってきた。

口パクとはいえちゃんと口を動かして歌っているテイなわけで、なかなかさすがに運動神経良くて体力あると述べているだけのことはある…そこが何よりもすごいと思ってしまった。

「これ以上愛しちゃいけないと~」の4回転ターンからの画像のポーズまでの一連の動作も、かとみなの愛しさのアクセルの大きな見どころの一つとなっている。

 

 

 

どこかセーブするのは 嘘をつきたくないから…

 

 

ラスト、ここを語りたくて今まで長々と書いてきたというワケだ…

加藤美南愛しさのアクセル」最大の魅せ場であり最高の見どころであり、絶頂箇所

  

長くなるのでこちらで大いに語ろう 

akb48-beginner.hatenablog.com

 

 

最後はミラクルが起きたことである意味最大の魅せ場となった!

 

パンツ食い込みかスカート脱げそうとかのアクシデント発生!?

 

 

会場大歓声。。アクロバット(側宙)した刹那「おおっ!!」とどよめく会場のヲタら。

 

 

こんなもの…カッコいいに決まってるし。。。

 

かとみなに魅かれて思わず書き殴ったあの日の記事に書いたことだ…

 

自分はアイドルに内面的なカッコよさを求めている。

コイツカッコいいな~って。

女子のくせしてスゲーなぁぁって。

気持ちの悪い言い方をすれば「一目置く」が似つかわしいだろう。

「コイツスゲェーなぁ…」

って。

「負けた。。。素直にコイツ、カッコいいな…」

って、尊敬の念を思わず抱いてしまうような、高鳴る気持ちが生まれてくるような…

 

 

背を向けて側宙したことがカッコいいのではない

ハプニングが起きてなお表情崩さず中断せずにやり遂げる、そういう方向性を以って臨み挑めている彼女の姿勢、ハート。そして見事にやってのける身の熟し。

 

にいがったフレンド!で彼女が「普段プライベートではテレビはあんまり観ないです。ジムいってトレーニングしたり走ったりしてます(笑)」…あの言葉が思い出される…普段の地道な鍛錬積みから繰り出された「危機的状況回避からの大成功!」

そこに感動を覚えた。。

なかなか普段は実力がプレッシャーなんかと釣り合って成功に傾かなかったりもする…しかしこういったハプニングが起きた時にこそ、地道な普段の鍛錬が糧という名の重しとなって天秤の秤に乗りあがり、成功に傾いてくれる。

 

こんなものは誰が見たってかっこいいと思うだろう。

 

やり切った最後の表情がアイドルを超越した人間味に溢れていて素晴らしいと思ったよ。。

 

これを現場で生で観たヲタらは幸運だね…

 

 

 

※「側宙」という変換候補が出てこないので、あれ?そんな言葉無いの??? 

と思って検索すると、wikiはないが言葉としては出るには出る…

そして画像検索すると…一番上にはこんなものが…

 

 

次回は最終回、かとみな「愛しさのアクロバット」歌唱力総評です!