【ボイス山田 応援ブログ】一生懸命やるって…いいね。
山田のくせに…めちゃめちゃおいしいなぁ(笑)
島田紳助がかつて自身の喋りをこう分析した。
「心で見て、聞いて、感じたものって、心でしゃべれんねんな。」
「魂(心)でしゃべってるときは真剣やねん、本気。だから絶対に噛まへん。」
「頭で考えてしゃべってる時は考えてしもてるから、噛んだり躓いたりしてしまう」
「やっぱり自分の中でも嘘っぽさが邪魔してきおるからスームズにしゃべれへんねんな。」
ボイス山田…リング外でのパフォーマンスがなかなか魅力的だ。
そーゆーキャラ?
台本?演出?
そこはわからない…でも不思議と山田の叫びは自然に見える。
心からの、魂の叫びだから。
心でやっているから。
ここで「寄せることでの一体感」と「演じることのない自然体」について述べた。
寄せることでの一体感は「不自然さ」「嘘っぽさ」を生みそれがバレた時「観る者を恥ずかしくさせる」
自然体ってのは嘘くささがまるでないまさにそのものだから、観ていて心地良いものとなる。
今大会で唯一の失敗を挙げるとすれば「ドラマとの連動が無い」こと。
惰性の物語で戦っているのでふとした瞬間、「なんでこの子ら戦ってるの?」「勝ったからどうだというの?」「負けたから何なのだ?」「この先どうなりゃなんなのだ?」という虚しさを感じてしまう。
対戦自体を楽しむことは何ら問題はない、むしろ前大会を大きく上回る面白味を醸し出しているのは間違いないが、豆腐プロレスの最たる魅力はドラマとの連動からの物語、各レスラー?の背景や感情を、リングの上でぶつけることで勝った負けたその後どうなるどうしたいなんやかんやとマイクパフォーマンス含めて楽しめるエンターテイメントであったはず…。
ところが残念ながら前大会から今大会まで豆腐プロレスのドラマはもうないので、何か大切な部分が抜け落ちていて、「必至に戦っていて、だからなんなのだ?」「コイツらはど~したいのだ?」「何に向けて戦っているの?」「負けて悔しがって馬鹿じゃねーの?」という虚無感を不意に感じてしまう。
※「アイドルがプロレスなんてして何になる!」のアンチ豆腐とは違う。
しかし…
そういった虚無感を、山田の魂の猛りが吹き飛ばしてくれた!
「バカのくせにカッコつけてんじゃね~よ!」
山田のくせに何言ってんだよ(笑)
セコンド時代?が長かったこともあってかあるいはクイウチ姐さんのパフォーマンスから会得したのかキャラへの憑依かはわからないが山田の場外でのパフォーマンスが、述べたようになかなか面白い。
紳助の喋りのくだりで書いた通り、ボイス山田は魂で叫んでいるので不自然さがない、彼女のこのパフォーマンス(叫び、動き)を観ていると、ドラマとか物語とか勝ちとか負けとか、ゴチャゴチャうるせーよって、んなことはど~でもよくって「今このこれに全力で挑んでいる」その瞬間を観ろよ!って、邪念フィルターを取っ払ってくれる。
山田ってそ~ゆ~ところがあって、プロレスに限ったことでなくてしゃべりでもアイドルパフォーマンスでも、なにかこう熱っつい魂の繰り出しを観る者に感じさせてくれる類稀なる女の子だ。
100点中5点の如きかもしれない…でもそれを恥じて手を抜かない、適当にこなさない、5点を全力でもぎ取りに行く姿勢と心構え。
そしてなによりも…5点を勝ち取った時の彼女の心から嬉しそうな笑顔に、多くのファンやヲタらは魅了される。
一生懸命やるって…いいなぁ…って。
山田のこの全力感が、豆腐プロレスという舞台で相乗効果となって爆発した。
もちろん場外だけではない、彼女の面白さが爆発した場面だってある!(山田の動きに注目だ!)
めちゃめちゃ練習したんだろうなぁ(笑)
この連携技はスピード感があってこそカッコよく映える。成立する。
間違ってもコーン入れ込みに引っかかってグダるのだけは避けたい。。。
山田がもたもたしてグダグダするのも面白いだろう…コントとしては傑作だがやはりそれはいけない。
山田は間違いなく賢い子だと思うけど自分はどこか「不器用な子」の印象を抱いていただけに、このコーン入れ込みから連携攻撃までの彼女のスピード感あふれる手際に、思わず鳥肌が立ってしまったというわけだ。
山田のくせに…やるじゃないか
そして今大会最も場内を沸かせたシーン
技を繰り出しているのはプロのアジャさんなんだけど、山田が凄い!と誰もが思う。
山田だからって何してもいいわけではない(笑)
がしかし、アジャさん渾身のバスター!
だからその~、手前のクイウチ松村が喰らったドライバーは、やっぱり危険が付きまとうからそこは姐さんであるクイウチがいくんだよね。
で、このバスターは山田の魅せ場にって。
それでまた流れを断ち切ってのいきなりのバスター、これも絶妙の間とタイミングだったし、そこはさすがプロのアジャさんのやるところだから魅せてくれるし、ずるいと言ったらずるい…
それはさておきこれって、NGT48知識があることでの「のえぴー補正」があるから(ある種洗脳的に)情熱的な絵として観れているわけだが、山田野絵を全く知らない人間が観ても、そこそこ近い感覚で観れる、感じるところは同じである。
もちろん「アイドルのプロレス」は前提で、叫び散らすあの子エエやん…って。
山田は全力だった…試合後、声枯れたろうに(笑)
それでこそ山田野絵だ
多くのヲタらが盛大に評価していたのが嬉しくもあり、うなずける。
それで思い出すのは…
NGT48としてデビューしてまだ半年の頃、「食少女」での彼女のセリフ
「センターに立ちたいとか前に出たいって気持ちもありますけど」
「自分は、センターって器じゃないのもわかっているのでそれよりも…」
「野絵を観てるだけでニヤニヤしちゃう、みたいな(笑)」
「ファンの方に悩みがあるって人がいて、野絵の公演を観て悩み吹き飛んじゃったとか」
「そーゆー時の幸せ(に感じた気持ち)っていつまでも消えないじゃないですか」
「そーゆー存在になりたいな」
これ(プロレス)を全力でやらなきゃ意味がない。
人気とかセンターとかそんなとこではない。
自分で自分のことをよく分かっている山田だからこそ、自分が目指すべき道にある最高の舞台で、それを全力でやらなきゃ、自分を裏切ることになるし自分に嘘をつくことにもなる。
蔑まれたり見下されたり、アイドルがやるプロレスはある意味で評判は良くないかもしれない…
でもそこじゃない。
加藤美南その他大勢NGT48の仲間みんなが各々の目指すべきステージで懸命に戦っている…だから山田だって、豆腐プロレスというリングの上で、仲間たちに負けないくらい全力で自分を出して戦う。
自分が見出したアイドルとしての、NGT48としての「山田野絵の在り方」「存在意義」
ここで頑張らないでどこで何が出来ようか?
試合に負けて勝負に勝った山田らしい戦いぶりだった
もっと他の表現の仕方だってあっただろう…
でもこの道をあえて選んだ10代の女の子
このやり方で、見事にやってやったのだ。
横山が試合後、「東京ドームでやりたい」と言った、それを言わさせた彼女の心の内がよく分かる。
言わずにはいられない熱い思いが伝わる試合だった。