AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

AKBINGO!EP482 元狂犬の哀愁漂う

 

 

久しぶり…と思いきや北原里英のネ申ファイナルに出演していたね。

 

だからホントこれはAKBの面白さなのか、そもそもアイドルという存在がそういうものなのか、狙って現場行ってライブ・コンサート・イベントに参加しなければ基本は会えない、見れない、知れないわけで、バラエティ番組でのみ観ていると急に出なくなったことで途切れた行方知れずのメンバーの数たるや。。

 

こんなものは2児の母くらいの貫禄が…っと失礼、恋愛禁止で頑張ってる現役のアイドルだ!

 

 

AKB48の面白いところでもあり不思議に思うところでもあり、ある種ハロプロがそうなだけなのかもしれないが「先輩・後輩の関係性を用いた面白味」が、AKBにはあまり見出せない。

先輩から後輩への伝承とか、怖い先輩をいじる面白さとか。

かつて狂犬と呼ばれた宮崎美穂がやったような偉大な人気を誇る先輩を罵倒してみたりとか。

 

それをしなきゃならない理由などどこにもないが、目の前に「面白」が分かりやすい形で落っこちているのをむざむざと通り過ぎていくだけという虚しさが、AKBにはよくあるように思う。

 

 

宮崎姐さんは実際は優しくてガラスのハートで良い人、ってのもわかるんだけどそれよりも、表では「狂犬宮崎先輩」なのだから、いじっていじっていじり倒して攻め込んでみたってよいはずだ…

 

 

 

まちゃりん?どうした?

 

先輩の方を見なさい?狂犬先輩の目を見なさい

 

これはこれで面白いけど意味が違うか。。

 

 

ハロプロのやってる先輩いじりが必ずしも面白いとか良いとはならない。

身内のお遊戯会の一環と言われて蔑まれもする。

でもそうじゃないんだよね。

お笑い芸人がやることが正解で、その他は真似で、つまらない。

その思考こそが非常に危険である。

 

今でこそお笑い芸人も確固たる地位を築いて「偉い人」のようないち職業として確立されているかもしれないが、所詮は「芸人風情」なんだよね。

悪口ではなくて、芸人は芸人でしかない。どこまでいっても芸人は芸人以外のなにものでもない。

偉くも無ければそんなたいそうなもんでもない。たかが芸人でしかない。

これで大事なことは基本的にはおおむね「芸人たちはそこをきちんとわかっている。彼らは身の程を弁えている。」

ところが、世間一般の見る者たちが、なぜか芸人たちを持ち上げて偉い人にしたがる風潮がある。

かと思えば芸人がコメンテイターをすると「エキスパート様の壇に上がるとは何事だ!」って言って非難する。

思考力のない馬鹿者ほど枠にハメたがるんだよね。

 

だからこの前の「The W」にAKBアイドルたちが挑戦したけど、「芸人様の舞台に気安く上がるとは何事だ」って、そーゆー非難の仕方をする馬鹿丸出しの連中が多数いる。

「アイドル如きが邪魔なんだよ」ってはね退いて芸人だけで群れるんじゃなくて、そんなのもすら取り込んで面白おかしくしてこそが、芸人がすべきことなんだよね、本来は。

他ジャンルから誰でも容易にズカズカと上がり込まれてしまうが如きなんだよ、芸人のやってることなんざ。

 

 

思いっきり話が脱線してしまったけど、何度か述べてきたこととしてハロプロアイドル達はモーニング娘。が「うたばん」きっかけでブレイクしたことを無意識のレベルで継承して根付いているから、「面白く魅せることに貪欲」でもある。

先に書いたように「身内のお遊戯会の一環と言われて蔑まれもする」が、ヲタウケだけではない、間とタイミングと、内容次第では抜群に面白くなり大爆笑を繰り出したりもする。

 

そしてその1つにあるのが「怖い先輩をいじり込む」アイドルが最も得やすい武器「毒舌」だ

 

かつてハロモニというモーニング娘。の冠バラエティ番組内で「エリック亀造」というコーナーがあった。

すでに卒業していたがOGとしてハロプロリーダー(当時)中澤裕子がメインで出演し、ゲストで出てきた(デビューして2年目の)道重さゆみが中澤に対して攻めに攻め込む毒舌を繰り出して笑いを爆発させ、なんとメインに昇格してしまった…

そのコーナーだけではない、後に様々なコーナーや役柄を得た道重さゆみだ。

作り手たちから「この子は面白い!この子はできる!」とピックアップされた結果だ。

 

また後の道重さゆみ的に大阪の中澤姐さんと絡むことで、バラエティクイーンと呼ばれるために必要だった「しゃべりの間」「毒舌」「相手の心理・空気読み」などいくつかの要素を手に入れ磨く機会ともなった。

 

 

だから今ザ~っとAKBINGO!の出演メンバーたちを見渡しても、バラエティ班をのぞいて誰一人としてしゃべれてないことに気付かされる…

 

だから面白いものでこのザマでありながら「○○ちゃんが△△番組に出演決定!」ってはしゃいでるヲタらってのは単なるアホ丸出し。入山杏奈の御殿の延長戦でしかないそれに何を見ようとしているのか…

 

まして「身内の、身内による、身内のためのバラエティ番組AKBINGO!」で出来ていないのに、あとどこで何ができるというのだ?

 

この辺が、指原がトップに立てた理由の要因でもあり、身内を飛び越して支持される理由の一つでもある。

結局内に篭ってヲタら相手にやってるだけじゃあ、何にもならないんだよって、ところに気付いて積極的に攻めていかなければならない。

もっともっと頭を使って心を豊かにし表現力を高めていかなければならない。

それはすべて「芸能界」という場で必須であって、「自分はバラエティ担当じゃないしwww」なんてセリフは通用しない。

 

 

例えばまちゃんりんがアンケート結果行く前のコメントで

「金髪ブタ野郎にだけは勝ってると思いますヨ」

とか言ったっていいんだよ。

片言の可愛らしい日本語とキャラクターが相まって大爆笑になるし村本も拾ってくれるし、狂犬先輩だって乗ってくれる。

 

もちろん裏ではしっかりとやっておく必要がある。

そこを飛ばして表でやってはいけない。

しかし裏できちんとやっておけば、「元狂犬」なのだから、その狙い目や真意はちゃ~んとわかってくれる。

 

総じて「姐さんたち」ってのは偉大なもんで、(裏で誠意をちゃんと見せておけば)ちょっとやそっとの当たりじゃビクともしない頑丈さ、心強さ、寛容さがあるものだ。

この回云々ではない。宮崎どうこうではない。

 

あの日の秋元才加は、AKBINGO!での「ハイ&ロー」のコーナーで、後輩たちのアンケートの言葉が、当たりが弱すぎることに結構本気で苛立っていて「もっと攻めて来いよ!」「もっと攻めてきていいんだよ!」「来いよお前ら!」と檄を飛ばしていた。

 

本当にフォローのしようがない大暴投は別にして、面白を作り出すためには先輩いじりなんてものは後輩にとっては恰好のネタではないか… 

 

 

かつての狂犬も、牙が抜けて今では哀愁漂う老犬に…

 

 

 

        ではなかった!狂オオカミ

 

 

AKBINGO!を観ていて物足りなさを感じるのはいつだってこの辺の要素の皆無さ加減なんだよね~

 

 

 

狂犬宮崎が、後輩たちから気を使われて丁重に見られているのが、むしろ逆に居た堪れない

 

 

いつか彼女にカンチョ―喰らわす逸材が現れた時、第2の指原登場だと予言できることとなる。

 

宮崎美穂は、思考することをしなかったので狂犬止まりだったが、ポスト指原を目指すうえでは必要な第一関門となる。