AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【どうなる?ハロプロ研修生】北川亮・橋本桃呼 2名が立て続けに研修活動終了

北川亮はハロプロ研修生北海道。

橋本桃呼はハロプロ研修生で、20周年オーディションの最終審査に残り、しかし全員不合格を言い渡されて研修生入りを余儀なくされ、今まで奮闘してきた少女だ。

 

後藤咲香に続きここでまた2名がハロプロ研修生から去っていく。

蚊帳の外のファンやヲタらは、彼女たちにどんな声をかけて上げられるのだろう…

根性ねーな?

お疲れ様?

いい経験になったね?

時間の無駄だったね?

 

大切なことは彼女たち自身が何を感じて何を思うかではあるものの…

AKBのように努力し頑張れば絶対きちんと昇格できる研究生とは違って、どんなに努力しても頑張っても大人のさじ加減一つに踊らされるしか術がない少なくとも現状から垣間見れるハロプロ研修生の闇システムを目の当たりにしては、続ける気持ちが折れたり、アイドルやハロプロというものに嫌気がさしたり、同級生たちとの青春に遅延が生じたりする辛さもあろう、もちろん経済的なことも含めて今後もどんどん活動終了を決意する少女たちが出てくることは間違いない。

 

さあするとどうだろう?

 

ヲタらというものは

「別にいいんじゃない?」

「やめたきゃやめれば?」

「やりたい子だけやればいい」

「根性ある子が残ればよい」

「尾形みたいにすぐやめるような子はいらない」

 

と恒例のくだりをまんまと述べる。

 

常々語ってきたこととして、ヲタらのご意見・ご感想なんてどうでもよい。

大切なことは、女の子たちの視点、アイドルである彼女たちの視点に立つこと、つまりそれは「アイドルを志す少女たち」の気持ちや視点からも感じ取ること。

 

だからイマドキは

ハロプロってなんだろう?」

ハロプロってなにやってるんだろう?」

「評判は?」

「評価は?」

「人気は?」

「やり方は?」

「あるいは、ファン層は?」

 

なんてそんなくだりを少女たちが容易に知ることができるし、そしてそれは少女たちの親もそう。

あまりに少女たちの夢や希望を弄び無下にしているように思われるやり方を目にしたとき、少女たちは何を思うだろうか…そしてその親は…

 

モーニング娘。の生みの親つんく♂元Pがいた頃は、とにかく愛情や優しさが満ち溢れていた。

それは別にゆとり発想の生ぬるい優しさではなく、「アイドルを志してやって来た女の子!」として、きちんと、一人一人を尊重し、愛情を注ぎ込んで「アイドルとして育ててくれていた。」

 

ハロプロ勢を観ていて、面白いようにそれが無い。

いや、正確にいえば、蚊帳の外から見ている分では、感じられない…つんく♂元Pが率いていた頃のような作り手とアイドルとの一体感と信頼感が…。

はいこれやって~

次これやって~

ただの働き手。女子社員。

 

結局いつだって

「やめたきゃやめれば?」

「やりたい子だけやればいい」

「根性ある子が残ればよい」

「尾形みたいにすぐやめるような子はいらない」

 

って排除して排除して都合の良い者しか残さないで称賛しないでそんなやり方でやっていっても、結局いつだって辱められて辛い目に遭うのは矢面に立たされている「いち女の子のアイドルたち」だけなのだ。

 

どのタイミングでやめるにせよ、やめた途端

「なんでこんな者が合格したんだ」

「オーデション落ちればよかったのに」

「アイドルとして無能」

「とっとと消えてなくなれ」

 

散々に言う。

結局彼らが求めているのはアイドルではなくて生涯自分(ヲタ)に尽くしてくれる絶対服従の有能な奴隷少女だけなのだ…

才能や逸材の探しや発掘、あるいは育成ではなくて、都合の良い社員募集、奴隷募集、そのふるいかけ。

 

 

だからじゃあまさに「好きな人たちが好きにすれば良い」のであって、やめたければやめればよい。

塾や部活や学校感覚で、やりたければやればいいし、それだけの話、かもしれない。

しかしそのやり方でやって何が起こるかって、誰でも容易に思いつく「アイドル=少なくとも他より抜きんでた輝き」を持つ者が、そもそもとうとうやって来なくなる。

その「輝き」とは、歌が上手いだのダンスがどうだの、そんなしょ~もない光ではない。

道重さゆみをあえてオーディションで合格させて即時戦力として加入させた、あの日の輝きのはじまりストーリーを、今のハロプロでは表現することができない。

 

ホントにただ幼い少女たちがステージに立たされて歌い踊っているだけという陰湿な空気観。閉ざされた世界観。哀れな悲壮感。

 

それを、ファンやヲタらがどう思い何を観るかではなくて、アイドルを志す少女たちがどう思い、何を思うか、これが何よりもっとも大切なのだ。

 

 

 

こーゆーのを見る度に、AKB勢は上手く楽しく美しく、よくできてるんだな~と思わせられる。

朽ちたるヲタらがどう思うとかではなくて、イマドキの女の子たちがこれを観て、何を思うか…

 

北川亮も、橋本桃呼も、どちらも既に

「この子は逸材だ!」

「この子は期待できる!」

モー娘。のセンターに立ってる姿が目に浮かぶ!」

 

と、研修生でありながらにして期待値が非常の高く盛大に評価され人気を得ていた逸材かどうかはさておき「他よりは抜きんでていたアイドルの卵」としてきちんと成立していた素晴らしき女の子たちだった。