AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

AKB総選挙2018・95位!~山田菜々美、成る!~

 

チーム8:山田菜々美

【速報】圏外

【結果】95位(15174票!)

あとがき一覧

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泣いた。

順位的にはアカンかったね~。5度目でここか…それでいいのか?ヲタらは…

SR和賀が思わずこみあげて泣いたのと同じくヤバいねこの子は。。最後の超ロングなお辞儀で「もうエエ!泣いてしまうぅー!」

だから結局(そーゆー悪い意味じゃなくて)ヘラヘラふわふわ抜けてるキャラクターって、どこでも大きく当たらないものだ…、ひとつにはいい相棒、良きパートナーに巡り合えていないことが彼女にとってマイナスでもあり、彼女の真の魅力の爆発にまで至らない理由でもある。(どちらも元モーニング娘。の)亀井絵里が、新垣里沙というパートナーに巡り合ったから亀井絵里の魅力が引き立ち、際立ち、爆発したのと同じ。

山田菜々美は綺麗に澄んだ美しい心で差別意識の欠片もない穏やかな優しさに溢れている日本を代表するようなザ・日本女子。

クラスでこんな女子いたらめちゃめちゃモテてるよ。来年は趣向を変えて「スクール選抜」にでもしたらいい。 

 山田菜々美ねぇ…書く気は無かったけれど唯一知るチーム8の人なので。

 

「今年はチーム8が来るぞぉ!」

とさんざん言われていた通り、多分過去最多でランクインして

「おー…チーム8来た」

「おー…また来た」

「あ、また8だ」

って観ていて思うことが多かったほど、チーム8のランクインは多く感じた。

 

チーム8ってのはまたこれが不思議なグループで、隔離された特殊世界という表現が抜群に似合う「AKB48グループの8」なんだけどAKBらしくない、やってることはAKBのそれそのままなんだけど、やっぱりなんか、違う…。そんな不思議なグループ。 

それでこの違和感はハロプロ的だなぁと理解してしまっているせいでもある。

チーム8ってハロプロ的なんだよね。

大人たちに虐げられた操り人形たちの青春。

大人たちが別に何してるってわけではない、いじめてるわけでもないんだけれど、傍から見ているレベルだとアイドル達の自由がない、言われるがままのされるがままの、何の面白味もないアクション、読み取れる余白のないストーリー。単調な世界観。見飽きたパターン。(成人式の例が一番わかりやすいだろう。)

だからこそのカウンター的にそんな中で挫けずめげずに頑張る姿が観る者の心を打つ魔法があるのもまた確か。

自分はそのハロプロからAKBに切り替えて観ているので、逆にAKBの自由奔放、大人たちに意見し、対抗し、時には反抗し、自分というものを全力でアピールする姿に感動したし、アイドルたちのそのやり方や姿勢、気持ち、意見を、大人たちがちゃんと受け入れてしっかり練るというハロプロから見たら衝撃的なその世界観に、自分はAKBエエわ~…ってなって今に至る。

 

だからどうした?

とふと気付かされるが、チーム8はそのハロプロ的な空気感が漂っているように思う不思議な感じ。

AKBであって、AKBではない、まさにそれだ。

 

さてそのチーム8のランカーとしては「べべ(最下位)」にあたる95位だった山田菜々美

最下位って言い方は彼女に失礼だけども前回とさして大差のないその位置が、山田菜々美のあるべき場所となってしまうのか…

スピーチでの涙は決して嬉しいわけではないだがしかし投票してくださったファンの方たちの熱い思いをかみしめると贅沢は言えない、自分のダメさ加減が招いたこの結果を咀嚼し受け入れるための超ロングなお辞儀を観て、思わず涙がこみあげてきてしまう。

どちらにとっても心からの嬉し泣きは残念ながらおあずけとなった。

 

80位~100位が解放された今年、アイドル達はどう思うのだろう…。

外人さんぜんぜんいないじゃんwww

ランクインメンバーいつもと同じ顔ぶれじゃんwww

80位~100位解放されても結局「圏外」じゃん。。。

 

80位~100位にランクインすることの価値、ありがたみ、喜び、嬉しさ。

 

前回ランクインして今年は入れなかったチーム8のメンバーもいるし、あるいは前回90何位だった豆腐プロレスで活躍したディーバなんかはそこそこ?大アップして入り込んだし(豆腐効果だけではないけど)、まぁ何であれ山田だよ…山田菜々美の話をしよう。 

 

 

負け癖の強い女の子。勝てない女子、連敗系女子、山田菜々美

 

彼女は高橋みなみ北原里英と同じ属性(ジャンル)に分類できる「真面目が報われないタイプ」のようだ。他人に尽くして~他人に尽くして~、フォローフォロー、自己犠牲からのナイスアシスト!

自分が点を取るんじゃない、仲間に点を取らせるタイプ。

前に出て点を取るストライカータイプではない。

サッカーやなんやのスポーツであればそれもまた大きく評価されるがアイドルグループでその役割って、ホントなかなか評価されないものだ。

それはれそとして山田菜々美が「めっちゃエエ子」なのは間違いない。

人間として、いち女性として、間違いなく素晴らしいんだけどAKB的総選挙はそこの効果ってあまり意味をなしていないのだなぁとつくづく思わされる。

 

めっちゃエエ子だからもっと人気出ないとおかしい!

とか、

めっちゃエエ子なんだからもっとランク高くないとおかしい!

って言いたいんじゃなくて、彼女たちは「日本のアイドル」なのだから、内に篭って散るわけにはいかない、もっと広く愛されるためには日本人として美しい心を持っていることは大きな武器となり魅力となる。

とは、常々語ってきた。

元モーニング娘。の不良娘「田中れいな」のように、「れいなこーゆー性格やけん」「れいなのこの(痛々しい)性格が気にならん人だけ推せばいいとよ」って、突き放してしまうパターンも現代のゴミのように掃いて捨てるほどいるアイドルたちのいちパターンとして確立されてはいるだろうそういう目立ち方、強み、魅せ方もありだろうけど、よっぽど強い個性、自信がない限りはそこへは飛びつけないし、そもそももともと「めっちゃエエ子」なんだから、めっちゃエエ子でいいんだよだから。

日本の国内で広く多くの人たちに愛される要素を持っている、というのは応援しているファンやヲタの側でも嬉しいものだ。

 

「まあこの子は身内の中で終わるキャラだよね。。。」

よりも。

 

 

山田菜々美の魅力を知るうえでは格好の材料に、例えばこんな場面。 

さえぴーのトップ目とったんで!にトップリード和賀(新妻ではない方)と共にチーム8チームとして出演し、NMBメンバー2人とのタッグマッチに臨んだ。 

 

それはないわ~汗

 

さすがにそれはないわ~~~~汗汗汗

 

なぜそう(わざとと)思うって、彼女は、りりぽんが卒業するとなった時の冠番組ゲットをかけて「2代目決定トーナメント!!」に出てるんだよね。それで確か彼女は予選(1対戦)突破して、つまり、ガチで勝って、突破してるんだよね…。それが出来てた子が、今そのボケはアカンわ~~~汗汗汗汗汗

 

だからNMBの2人はちょっと冷めた感じでヘラヘラした感じで間違いをサラっと、笑い無しに指摘した。

(山田ちゃんそのボケはさすがにきついってwwwwww

 

ところがこれですごく面白いのが、山田菜々美という優しくてあったかなキャラクターだから、これが「有り」になるんだよね。

表情、声に嫌味がない。

おじいちゃんおばあちゃん目線で見れば、あるいは麻雀知らない者からすれば「ほっこりするいち場面」に映る。

 

やっぱり何にだっている者で、「虫の好かんヤツ」とか、「癇(かん)に障るヤツ」って者が。

それが何をしているわけでもない、ただいるだけなんだけど、もうそれですらイライライライラさせてしまう、虫の好かれんヤツ。

それがこんなことやろうものなら「ゴラ゙ォォォ゛゛!」と大炎上必至の痛々しい場面になるが、山田菜々美だから大丈夫。

これですら、有りになる。

山田菜々美だから、楽しくなる。面白く映る。ほっこりしちゃう(*´艸`*)

 

自分みたいに歪み腐った心を持っていると「うわ~それはわざとだよ~それはないよー;w;」

となってしまうが、心が綺麗な「世界第二位(総選挙のではない)」のオッサン鈴木太郎は

「始めたばっかりの人だと、間違えちゃいますよね(笑)」

「なんであんなわかり辛いデザインにしたんでしょうね(笑)」 

 

ほう…やるじゃないか…さすがはりりぽんと2年近く対等に共演してきただけのことはある。

 

これが正解だ。

あるべき姿。

 

山田ちゃんそれわざとやろ~(笑)

って、この邪悪な観方というものは、モーニング娘。’14が寝起きドッキリを仕掛けられた時、明らかに宿としておかしい、無理から作ったったー!っていう粗末な部屋を宿のテイにして泊まらせて、寝起きドッキリを仕掛けられたモーニング娘。が全国に映し出された時、「やらせだ!」「やらせだ!」とネット上で喚いていた病的弱者の駄馬らと同じ観方になってしまう。 

山田菜々美のその優しくてあったかな誰からも愛されるキャラクター(ちびまる子ちゃんのキャラクターでいてもいいような)人当たりの良い女の子だからこそ、その「ほっこりとした世界観」が、山田菜々美のオリジナルとして描かれ披露される。観る者を魅了し、ほっこりさせる。

彼女が「嬉し泣きしました」って言ってるんだからそれでいいんだよ、ほっこりしたらいいんだよ。※ほっこり = いかにも暖かそうなさま。ほかほか。 

 

嫌いでも何でもないがなぜ自分がチーム8にまるで興味が持てないかって、上で述べたように「ハロプロ的な空気感」を感じているため、その感じはもうエエねんで。。。という飽き飽きした気持ちからチーム8を観賞する気にまるでなれない。

だからホント深くは知らない。誰も知らない。

だから数か月前に「AKBINGO!」の感想文で初めての推しメン濱ちゃんがどうした~推し変してどうだ~とくだらない感想文を書いていたけど今となっては2人の名前を見事に忘れてしまった…せりな姫かせりか姫だったと思うが…

チーム8にアンテナ張ってないせいで、心で見てないから、どんどん通過してしまうだけなんだよね。。

 

そんな自分ですら山田菜々美には魅かれたし魅了されるその彼女の魅力がわかりやすく表わされていたしもうその輝きが半端なかったよね。

一目でわかる。

いち個人の好みで「それ好き!」になったのではない。

アイドルとして、タレントとして、人として、女性として「持ってる能」を見出した時の

「はいそれキタっ!」

だ。 

 

それでいて彼女が「総選挙的に」不遇なのもまた、理解できる。 

山田菜々美のその「ぽけぽけ」な感じ、どこか抜けてるおバカキャラ、そうまさに「おバカキャラ」って、総選挙的になかなかいい順位に入り込めない傾向がある。 

 

賢くて、強い女性、自立している女性、少しでもいい、そういう空気感の感じられる「強さ」「大人っぽさ」を感じさせてくれるメンツが高い順位になる傾向。 

別に今年の順位がたまたま特別年増なのではないからね?

昔からそーゆー傾向。そーゆーメンツらがランクインしてきた歴史を持つ。

 

山田菜々美は純真で優しくて、いい意味で子供っぽい。

ガッツや根性だってきちんとあるんだけど、その抜けてるおバカキャラが良いのか悪いのか「彼女の邪魔をしている」

上の方で「前に出て点を取りに行くストライカータイプではない」と述べたように、将棋で言うところの「歩」感が半端ないんだよね…この子は。 

心が美しい、性格が素晴らしい、女性として素敵だ!
と、散々褒めた と て、山田菜々美は将棋で言うところの「歩」でしかない。歩的なアイドル。歩的な存在。歩的な歩みをしちゃう系女子。

別に悪い意味ではない。

才能あふれて女子としても魅力的でなおかつ知的な須藤凜々花は「飛」だった。ものすごいスピードであっという間に出世していき様々な活動を熟した。

その逆で、対象的なのが山田菜々美の歩観かもしれない。

一歩一歩、ゆっくり、着実に、不器用だからこそ須藤凜々花のようにはいかない、失敗だってたくさんするし、伸び悩んで進めない時だってあるだろう。いっぱい躓いてゆっくりゆっくり、いっぱい泣いてじっくりコツコツと。

 

総選挙なんてものはいち楽曲のポジション決めじゃん、ど~でもいいよ。

 

ではない。

 

述べたようにチーム8は隔離された特殊世界でハロプロ的な大人たちに虐げられた操り人形みたいな「やってる気にさせられてる」「やれてる気になっている」哀れなアイドル活動。

AKBは知っていても「チーム8」なんて知る世間の人たちはいない。

そんな中にあって「チーム8が外へ出るための手段」として総選挙でランクインすることは他の姉妹グループ以上に大きな意味を持つ。

 

チーム8に興味は無いが、誰が一番最初にチーム8で外へ飛び出せるのか?

チーム8で最初に外へ抜け出すのは誰なのか?

そこには非常に興味がある。

 

その第一歩を踏み出すメンバーが山田菜々美であったらどれほど楽し気だろうか… 

 

上の「嫌いかも」と別人ちゃうで…これが女の化け観だ!  

山田菜々美がもしかすると手に入れかけている「子供と大人の同居」この二面性はアイドルとして、女優として、タレントとして、彼女の今後の活動に大きな魅力と光を与えるだろう。ただのガキガキくんだけでは良くないし、秋元才加のような「をぉぉとなっ!」だけ過ぎても良くない。

ちびまる子ちゃんに出てきそうなキャラ、と述べたが山田菜々美のその誰からも愛されるほっこりしちゃうキャラクターと、来年二十歳?元モーニング娘。亀井絵里もぽけぽけキャラでおちゃらけてふざけるだけだった雑魚キャラだったけど二十歳超えてからの大人っぽさと賢さと力強さを感じさせてくれる頼りになるオーラを手に入れたように山田菜々美もまた、大人な女性へと化けるのなら、後のAKB的総選挙のランクインにもまだまだ期待できるかもしれない。

 

歩も、成れば金になる、大人になった山田菜々美の今後の躍進がなんとも楽しみだ。 

 

サナギから蝶へ


ではない。 

 

歩成りし「と金」なんだよね。 

自分が所詮はいち「歩」であったこと、今もそうであることを常に忘れず心に抱いていける、高飛車になることのない元歩の金感。

 

山田菜々美の何よりの魅力って、そこだよね。