AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

ハロー!プロジェクトは、永遠に不滅です!ハロプロ20周年おめでと~🎉

NMB48について脱線してタラタラと書いていましたら気付けばもう200記事目だと…

思い返せば100記事目の記念に「NGT48初めての劇場公演かとみなのえぴー感想文~♪」を書く予定でいたのにとうとう何も触れずして…そろそろ半年経過…あの日の凍り付く寒さが懐かしい。。。

それで200記事目はハロプロ20周年について書こうと思い立ちましてどうにか過ぎずにとどまった。

 

ハロプロはホント面白い。

そっちの面白いではなくて、ハロー!プロジェクトの在り方とか存在感に思いを馳せると、興味深い面白さが沸き上がってくる。

ハロプロに限らずアイドルに限らずなんだって大なり小なり関係ない人にとっては何も関係ないままでしかないし、例えば道歩いてて汚ったないビルとかいっぱいあって昔からある建物とか見て「まだあんのかあのビル、なんやねん邪魔臭い、とっととぶっ壊してしまえ」って「やかましいわアホ!」でしかないわけで、ハロプロがまだ続いてるとかモーニング娘。とかまだやってるんだとか(このセリフはもうイマドキは言われなくなっているだろう。逆にAKBなんかがそろそろ「まだAKBとかやってるんだwww」なんて言われる番かもしれないが)実際はホントど~でもいい話で、ハロプロモーニング娘。に関わってたり触れたりして観て行って楽しんでいる者たちがちゃんとたくさんいるんだって、それがまずは第一に素晴らしいよね。

 

それでそのハロー!プロジェクトの面白味って何?って話で。

またこの手の古臭いくだりを持ち出すのも心苦しいんだけど

曲がれば即ち全うする

なんて古代人の古き格言みたいな言葉があって…

ものすごく大きな木、なんだけど曲がって歪んで、醜い木があった。

 

木工職人的な名のある親方がその木を見てこう言った。

「ありゃダメだwww

「デカいだけで何にも使えねーよ。」

「農具をつくるにも、船をつくるにも、家を作るのに、使えねー」

「ただデカイだけの無能なデクノボーだあんな木は。」

 

するとその木の精霊が、その親方の枕元に立ってこう囁いた。

「お前みたいな見る目のない駄馬が何を言うとんねんwww

「こうして曲がりくねって歪んでいるからこそ、お前たち人間に切られることなくここまでのびのび成長してきたのだ」

「天命を全うするためには長く生きてこそなんだよ、バ~カ」

 

さてさてそれから100年、200年と経ち、見た目だけでなく性格まで曲がったその木は、とうとう切られることなく大きく大きく成長しました。

通りゆく人々の木陰となって休息を与える、立派な木になったのです。

 

ダメだありゃと言われてどうしても正論言い返したかった木の精霊のネット民的感情面はさておき…

そんなことわざわざ言っちゃったら腹を立てたその親方に、逆に切られるんじゃね?

みたいな返しもどうでもよくって…

 

ハロプロって、まさに、コレだよね!

決して寄らない、世間という名の人々へ寄らない、寄せない、独自の路線でずっっっっっっっっっと相も変わらず淡々と、なんであんなものがあるの?とかまだいたの?とか言われても関係ない、伸びて伸びて天命を全うする大樹が如くに渋々としぶとく、地味に、それでいて確実に、着実に、ゆっくりマイペースに、何ものにも邪魔されずに、20年という月日を生き延びてきたあの日の木の様である。

 

あの日の木が、人々に寄せて、見栄え良くして、キレイに整えて、可愛く美しく「ほら見て見て~♡」なんてアピールしてはどうなっただろう?

あの日のハロプロが、そんな寄せ方をしたことがあっただろうか?

ヲタらの不満はいつだって

「もっと新規獲得できるように見栄えを良くしろよ」

「ダサい衣装をど~にかしろよ!」

「醜いMVをもっとカッコよくしろよ!可愛くしろよ!」

「誰狙い?何ウケ狙い?って歌詞や楽曲をどーにかしろよ!」

「もっと広く人々に伝わるように宣伝しろよ!」

見事に、ハロプロはその支えているテイのファンやヲタらの声を無視して、逆、逆、逆、独自の路線を歩み続けていたよね。

道重さゆみ率いるあの日のモーニング娘。’14は、間違いなくもう一度世間に名を広めるきっかけになった。

でもそれって、タレント性が非常に高かった当時の道重さゆみが「モーニング娘。’14の道重さゆみですっ♪ブサちゃんピ~ス✌✌」って名乗って勝手に広めていただけで、事務所やスタッフ勢はとんと手を加えなかった。よし、ここらで一発もう一度デッカイ花咲かせてやるぞ!花火打ち上げて目にもの魅せてやるぜ!

なんて意気込みはまるでなかった。

だから、ネット上ではまさにまんまと

「せっかくさゆみんが頑張ってるのに無能事務所www

「クソ事務所が足引っ張ってるwwwwwwwwwww

「せっかくのチャンスをみすみす逃す馬鹿運営wwwwwww

 

恒例となっている言葉たちを横目に、事務所スタッフ作り手たちはとくにテンション上がることも無く今まで通り淡々と、マイペースに、やりたいように独自路線で、しっかり着実に歩んでいた。

 

花が咲けばいずれは枯れる。

花火が上がればすぐに散る。

まだまだ出来るのに…

まだまだやれるのに…

天命、使命を全うするのにまだまだいけるのに、急いでやって散るわけにはいかない…

病的ヲタらが盛大に草を生やしている間に、ハロプロは盛大に青々と葉を付けて立派な大樹となったのだ。

 

上で「ビルのくだり」でお寒い例えを出したけど、関係ない者にとっては「なんやねんあれ」でしかないけれど、大切なことは関係のある人たちにとってどうか?であって、ハロプロと、ハロヲタは非常に良好な関係性を築き上げて成立するに至っていると思う。

 

ちょうど今超酷暑でわかりやすい、木陰、日陰がどれほどありがたいことか。

まして、当時遥か昔であれば今のように建物なんてあるはずもない大地にあって、木陰がどれほどありがたい存在だったか。

 

でもこれを、ハロプロとどう当てはめるのかってところで、暑い=勉学に励んだり、仕事頑張ったり、夢に向けて努力したり、部活やバイトや、子育てでもいい、家事でもいい、懸命に命の炎燃やして生きるその途中に、辛いことや嫌なこととかあったりしてふと彷徨った時に、休息の場として存在していてくれる、大樹なんだよね。

その大樹が「競馬やパチンコ、ギャンブル」なのか?「ゲーム」なのか?あるいはもっと直接的な「女の子との触れ合い」なのか?「AKB」なのか?「地下アイドル」なのか?「ガンダム」なのか?「アニメ」なのか?「スポーツ」なのか?「読書」なのか?「旅行」なのか?

ハロー!プロジェクト」なのか?

そしてそのハロー!プロジェクトという大樹は、世に寄せることをしない「曲即全」的な大樹だから、この先もっと長く、長く、続いてくれる頼もしい賢き大樹であると分かる。

 

 

ではハロプロの天命、使命とはなんだろう?

そこを思うとき、モーニング娘。の生みの親で元ハロプロキングのつんく♂元Pの姿が思いつく。

これは触れて見ないと分からないことだが、ハロヲタというものは、自称アイドルのハロプロ女子とは別に、つんく♂Pに対しても神格化して非常に心のよりどころとしていたことが分かる。 

AKBなんかはブタッ、、、っと失礼偉大なる秋元康Pがいて、この人はホントプロデューサー業で言葉は悪いが言ってしまえば(ファン、ヲタ視点で)ただの嫌われ者でしかないが、つんく♂Pは、楽曲の作詞作曲を手掛けることで、魂の吹込みをもやっているから、ハロヲタハロプロ楽曲を愛し楽しむこと=つんく♂Pイズムを感じることであると理解している。

からこそ、つんく♂Pに対するある一定の敬意というものが、傍から見ているレベルでもしっかりと滲み出ていて感じられるのだ。

 

別段何ってことも無いんだけどね…本当に。

 

曲(メロディー、音、歌詞)を愛し楽しむなんてことは、広く多くのアーティストとファンの間にちゃんとあるもので、当たり前でしかないのだけれど、女子を着飾らせて10代女子の性的魅力をちらつかせて売りつける手法にシフトしている歪みきった現代アイドルと曲の在り方からして、こんな当たり前の言葉が、「お~すげェ…」「さすがマツコ、わかってるな~」「素晴らしいお言葉。。。」なんてアホ丸出しの展開にもなってしまうのだろう…。 

それはそれとして、道重さゆみモーニング娘。卒業と共に、いわゆる黄金期に関わった全てのメンバーが卒業したことを意味して、つんく♂Pも、一つの区切りとして、ハロー!プロジェクトのキングの座を降りた。

 

さてこうなってくると…

はたして大樹ハロー!プロジェクトの意義とは?価値とは?天命とは?

誕生してからずっとつんく♂Pとあり続けたハロプロの、それでも切られず枯れずに居残って生き続けるには…

あるいは実は今の迷走ぶりが、枯れ行く大樹のパワーダウンを意味しているのだろうか?

 

あの日の木は、親方に偉そうに

「こうして曲がりくねって歪んでいるからこそ、お前たち人間に切られることなくここまでのびのび成長してきたのだ」

なんて威張っていたけど、そもそも切られないだけではダメで、何を以って成長できるのかって、雨という名の恵みがなければ、たとえ切られずとも朽ちるのだから、そうなってきたとき、雨が降らずに朽ちる危機に陥った時、今のハロプロを襲う干ばつ期的危機的状況において、雨乞いダンスをするかのような傍から見ているとへんてこな姿が、間抜けな迷走と映るのかもしれない…。