AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

SKE48の第二章幕開け企画第二弾!! ~そこがむすびのイチバン!だったという事実。~

 

平成ノブシコブシの吉村崇は実はかつて幾人かとコンビを組んでは解散、組んでは解散を繰り返してきた男だ。

全て、天下を取りたい「とにかく売れたい吉村」が相方に口うるさくあーしろ!こーしろ!そーじゃない!違う!こうだ!馬鹿アホ間抜け!役立たず!口うるさく攻め立てダメ出しをして

「吉村…お前にはついていけないよ…」

と言われて相方が去っていき自然消滅型の解散を幾度も経験してきた過去を持つ。

とにかく捨てられてきた吉村だ。

そして出会ったのが徳井健太だった。

徳井は超受け身体質だったので、吉村のダメ出し暴言罵声罵倒にも耐え

「はい」

「わかった」

「オッケ~」

苦も無く?攻め立てる吉村のそれらを文句も言わずに受け入れる徳井とで合致してコンビは成立、「ノブコブ」で親しまれるいち芸人勢の仲間入りをようやく果たした。

ところがある日、徳井が(収録だか舞台だか)遅刻して、ノブコブの出番を飛ばしてしまった。

さあさあさあ、熱血マン吉村はブチ切れますよ~

「何やってんだお前飛ばしてんじゃねーよふざけんなコラぁころ**ぞコラ」

「解散すんぞてめー」

すると徳井は

「おっけー解散してやろうじゃねーかコラ」

実はガラスのハートの吉村は急に汗がブワッと噴き出してきて

「うそうそうそ;;;;ごめんごめんごめん^^;」

「間違いは誰にでもあるよね~^^;」

「たまには遅刻くらいするさ!そうだろ、相棒!^^;」

「一度や二度の失敗でくよくよしてないで、次行ってみよ~!」

 

とまあこれが吉村崇の真の心と徳井との関係性を良く表わしているエピソードだろう。

吉村の視点では、徳井、お前みたいな何のとりえもない才能の欠片も無いようなデクノボーは、俺様がいなきゃど~にもならねーんだから、俺様の言うこと聞いときゃいいんだよこのクズ野郎、と。

俺様がいなきゃどーにもならないようなお前如きが、解散されたら困るだろう?

ってところを突いて「解散するぞコラ?」

と言ったら、いいよ~って言われちゃったもんだからガラスのハートの無様な豚は大慌てに慌てたとにかく解散したくない吉村だ。

実は解散されて困るのは吉村の方で、徳井はそんな天下取りたいとか売れたいとか大それた夢は抱いていないがゆえに「別に解散しても構わんよ」と言うのだ。

 

これを経て以降吉村も大人になり、「徳井さん」なんて呼ぶことも増え始めそれがコンビの絆を深めて売れてる芸人の「あるべき姿」へと向かうことができた。

時代は違えど(だいぶ古いが)紳竜でもコント55号でも1人の天才が研究考察し創り出し産み出してこれしろあれしろそうじゃない違う馬鹿アホ間抜け!なんて激しく命令し、そしてそれを文句ひとつ言わずにしっかりと咀嚼して理解して実践してくれる素晴らしき相方に恵まれている点が面白い。

欽ちゃんは言うまでもない、ただの単なる天才で売れたいだのモテたいだのいいオンナ抱きたいだのお金欲しいだのまるで一切邪念のないただひたすらに創りたいタイプの天才だった。

紳助はと言うと欽ちゃんのような天才たちが席巻(せっけん)する芸能界をある種の戦国時代的に捉えてコイツらを倒して天下取ったる!的な意気込みで研究考察し、ついには天下を取った天才だった。

かつて野球選手のイチロー

「一般のサラリーマンの人が弥生時代からずっと今日まで働いて稼ぐ額を、ボクはたった一年で稼いだ」

なんて言っていたが、イチローはバットで、欽ちゃんはコントで紳助は口で稼いだということだ。

ノブコブ吉村も紳助に負けず劣らずの才能が有りながらにしてまだまだ完全開花できていない点をみるになるほど確かに芸人中堅勢の言うように、ビックナンチャラや第三ナンチャラが上でいつまでも居座るから下の者たちの芽が出てこないのも一理あるのかもしれない。

 

 

さて…

話がエラいとんでもないところに行ってしまったけれど、吉村と徳井の関係性からして、そうそう、徳井はアイドルが好きでSKE?が好きで、SKE48の松井珠理奈が大好きな単なる「いちヲター」でもある。

吉村もそれを知っているし、そして「SKE48むすびのイチバン!」のオファーがきたときの徳井の嬉しさも知っているし、これはあくまで個人的な予想だがだから吉村は、はじめ、ロケに同行せずに徳井だけに任せて自分は引いてスタジオ見学に徹したのではなかろうか…。「俺は邪魔しないから徳井、お前行ってきなよ」…って。

さすがにそれは大それた予想でしかないが一つ確かなことは、徳井のアイドルに対する思いを吉村は知っている。

アイドルは大変、アイドルは苦労人、アイドルは儚い、アイドルは切ない、涙なしには見れないそれがアイドル。

無様で恥をかき使い捨てられておもちゃにされ虐められて不要になれば捨てられる。

徳井は、この「むすびのイチバン!」でどうにか外で使える能力を彼女たちSKEメンバーに授けてやって欲しいと吉村に懇願している。

もちろん吉村も快諾した。

この感じはまさに「天下取ったるで!」と意気込み励んでいたあの日の自分とも合致するし、みる目が半端ない吉村(で、なおかつ「ハロモニ@」でかつてアイドルとレギュラーもしているし)彼女たちに指導することを拒まない、むしろやってやろうじゃん!と意気込んだ。とにかく指導したい吉村だ。

 

吉村崇が両津勘吉のようなパワーと破壊力と目を以ってあーしろこーしろあれやれそれやれと口うるさく仕切り創り上げるアイドルグループなんかも面白そうだ。吉本坂に落ちたのならいっそ吉村坂46でもつくればいい。高木由麻奈をそのグループのリーダーにしてみるのも楽し気だ。

それでこれで大切なことは吉村はいいと、鋭い目で見抜きオラオラぁと仕切り導く吉村はいいと。大切なのはそれについて行けるアイドル(相方)であって、発砲しちゃうようなイマドキ恒例の軟弱精神ではダメで、SKE48アイドル達のようにガッツと根性と身の程を弁えた雑草魂持つ女子らである必要があるわけだ。

なにかこう昭和初期の美少女スポ魂アニメのようでもある。

「立て!立つんだ岡!」

「コーチ…あたし、、、もう立てません。。」

「さあ立つんだ!そんなことで日本一になれるとでも思っているのか岡ぁ!」

「コーチ…」

「立つんだ岡!さあぁ!!」

「はい!コーチっ!」

みたいな感じの。。

だからきっと今話題のホクロ体操女子の選手もそれを理解したうえであのような熱血指導を求めているのだろう。

世界は強い。

強すぎる。

銃が身近にあり戦争が身近にあるなかでスポーツに精進する選手たちが山といる。平々凡々たる日本のツール依存症らのレベルに合わせてやってたって上手くも強くもならないと、彼女は悟っている証だ。

野っ原へ繰り出し強くなるべきは何もアイドル女子だけではないということだ。

 

 

それでSKEむすびのイチバン!番組開始当初から吉村のダメ出しを「あまりに的確」だと感嘆?恐れた?SKEメンバーたち、すごく面白いのは、ロケに行ったメンバーが、ちゃんとスタジオでそのVTRを吉村、徳井と観て、その場その場でいろいろ言われている点であり、普段自分の出た番組なんて観もしないような如きらが、「てめーの出来栄え」を目の当たりにすることも素晴らしき学びとなっていたね。

いかにできてないか、いかにしょ~もないか、いかに程度が低いかを実際にVTRを観て目の当たりにして、なおかつ鋭い目を持つ吉村が横にいて「ガチ感漲るダメ出し」をチクチクチクチクチクガミガミガミガミ繰り出し、とにかく物言いしたい吉村だ。

 

地元密着型は作り手たちが意図して素晴らしき番組作りに励み、それはそれとして「アイドル育成」「テレビ的指導」のくだりは後発的にノブコブの2人が意図的に組み込んだ遊びではないかと思ったりもする。

 

そうそうそう…作り手たちも只者ではないという話。

見事なまでに今夏の企画すべて太陽の下へ繰り出した!

 

これは見事だったね…これは素晴らしかった。

これは「やられた。。」って思ったよ。これはナイス嫉妬しちゃう系!

ちゃんと企画を練って創って産み出して毎週多様で個性のある遊びを繰り出していたそれを、ちゃんと外へ出て真夏の太陽浴びてやっていた点がなんともなんとも魅力的で素晴らしかった。氷を持ってかき氷屋を巡る遊びなんかはもうたまらんよね。。

AKBINGO!もバッドボーイズ期は攻めた企画遊び心のある企画練って練られた企画が満載だったのにウーマン期に入ってからはホントもう、「そっちでしゃべって頑張って~」の丸投げ感も甚だしい駄作に成り下がってしまった…)

 

結局これは、汗水流して働けぇ~!的な発想ではなくってね。

なぜ、世界の果てまでイッテQがあれほど世間の心をわし掴んで魅了するのか?イッテQの絶え間ない人気ぶりはどこから来るのか?子供からお年寄りまで親しまれる国民的人気バラエティ番組になったのか?

それと同じで、スタジオでクイズやったって、ツバ飛ばしてくっちゃべったって、得られないものが、イッテQ=むすびのイチバン!には共通してある。

アクションを魅せてこそのバラエティ。

明石家さんまのスタジオ内のしゃべりなんてものはもはやパターン化されて面白くもなんともないけど出川の哲っちゃんと共に自転車?バイクに乗って旅した番組の明石家さんまは彼の才能が爆発していて非常に面白かった。

そこに動きがあってこそだ。(さんまもかつては良く動いていたものだ)

テレビはラジオじゃねーんだから。。

島田紳助の「コマの回し」の天才的な芸を世間に知らしめた「クイズヘキサゴン」もどんだけアクション要素満載だっただろうか…

動いてこそなんだよね。

 

それでむすびのイチバン!に話を戻せばホントに色鮮やかな企画の数々をしっかりと外へ繰り出して遊んで、なんて楽し気な世界を描いたのだろうと感動してしまった。

(にいがったフレンド!が大きく劣る点でもある。外は外だし動くは動くけど「色鮮やか」でないんだよね。単調。ずっと同じ色。シャッター云々ではなくて。)

 

竹中Pはおそらく関わってはいないだろうが…これはなかなかにやりよるね…

大熱狂した総選挙を経て、さらにさらに、やってる彼女達側から盛り下げることなく、真夏の太陽の下へ飛び出して、色鮮やかな企画の数々を熟すこの流れ、作り手たちも、総選挙でSKEのメンバーたちが奮闘し躍進したのを見て、よしここだ!と。むすびもいっちょやったるで!という意気込み溢れる展開を魅せ付けた。

 

もちろんわかってる。わかってるわかってる、分かってるって。。。

めっちゃド深夜だし一部地域でしかないのも。

しかし大切なことは…

これはアイドル勢らも嬉しいだろう…

どこで誰が観ているかしれないのがテレビの良さである。

まして地元をうろうろ徘徊して遊んでいるのだからなおさらだ。

キモらではない普通の若い人たちも観てくれているという現実。

 

(これは、松井珠理奈に関して述べた言葉でこのくだりとは関係が無いが)今年の総選挙SKE生討論の時、垂れ目のくせしてプロデューサーのしかもSKEヲタの竹中Pが、松井珠理奈が一位を取るために必要な力を「元気玉」と表現したんだよね。(Twitterで発したセリフだったかもしれない…)

既存のヲタらだけじゃなくて、世間一般の人たちも、地元で何かやってんな~、あの子たちがなんかやってんな~、CD一枚くらいなら入れてやっか!という、世間一般の多くの人たちからの小さな小さな力(票)が集まって元気玉となって…と、垂れ目のPは述べていた。

既存のヲタらだけ相手にやってたってなんの意味も無い何も産まれ出ない、ヲタら恒例の「票にならねーwww」「握手完売してねーwww」「CD売れてねーwww」そんなことはどーでもいい。

再興、超越するためにはもっと広く大きく愛され受け入れてもらう必要がある。

100人で1万枚よりも、1万人で1万枚の方が素晴らしいのは言うまでもない。

それを成すのは劇場公演でも握手会でもshowroomショーでもない。

色鮮やかにアクションして魅せるバラエティ番組なのだ。

ハゲらやキモらを相手にするルート、要素ももちろんちゃんとあって然るべきだ、それは劇場や手握りやショータイムshowで適当にやっておけばよい。

それはそれとして、一般の人たちをも取り込む窓が開かれているSKE48はホントに恵まれている。

他の姉妹グループおよび女王AKB48ですらまったく出来ていない、持てていないゆえの大きなリード、強みがある。(STUには…あるかもしれない。。)

竹中Pの表現「元気玉」となるか否か?

縮こまった少数のヲタらオチで終わるアイドルか否か?

小さいが多くが集まる元気玉アイドルとなれるか否か?

 

全てはむすびのイチバン!が、SKE48アイドル達を大きく立派に花咲かせるエネルギー降り注ぐ窓となってくれる。

グループとして

一個人として

多くの人たちがイッテQに魅かれ観るように

むすびのイチバン!もまたその要素を持っているということだ。