AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

AKB総選挙2018・29位!~SKE48二代目将軍菅原茉椰が、ついに前に出る。~

SKE48:菅原

【速報】45!

【結果】29位(29413票)

あとがき一覧 

 

すがわらだ。

こーゆー人をみんな誰もが待っていた。待ち望まれていた人。

アイドルとして、タレントとして、芸能界で戦っていくために必要なものをいろいろと持ってる子。

存在感やオーラ、頭と運とガッツと根性、エエキャラ。

そして何よりも…気安く「子」とか「娘」とか言ってるとのちのち痛い目にあう優れた美貌を持つ子。

 

この人はとにかく凄い…ビックリした。びっくりさせられた。

AKB勢アイドル的にはこーゆー人が待ち望まれていた。

かつてはAKB48光宗薫なんてスーパーモデルが現れたにもかかわらず10か月程度で程度の低いAKBに見切りをつけてやめていってしまったが、菅原はそうはならない。「やったるでぇ!」という意気込みと強い気持ちをも持ち合わせているので早々飽きて折れて去ることも無い。

AKB48は厳密には生命体で多様な花咲く木だからそこまで必要性はないかもしれない、けど地方で頑張る地方のアイドルグループとしては、菅原のようなドォォォン!と構える大物タイプの象徴(シンボリックアイドル)が絶対に必要だし、一つの時代や起点を作ってグループの世界観やカラーを再構築する滅多に訪れないチャンス場面にもなるんだよね。

1つの大きな山「山本彩」がいよいよ卒業していく古株古参のNMBも、できたてとはそろそろ言えなくなってくるNGTももちろん、こーゆー菅原みたいな(天才少年りりぽんとはまた違った意味での)化け物、(未来の)お山の大将(象徴)がいると心強いし頼もしいものだ。観ている広く多くの者を楽しませるという点でも大きな武器(魅力)にもなるし、地方グループを盛り立て盛り上げる力にもなってくる。こーゆーものこそ真に「逸材」と呼ぶにふさわしいのかもしれない。ある一点の能力や場面だけを切り取ってすごいよねーすごいよねーで騒ぐのではなくて、(松井珠理奈がそうであったように)もうなんかわけわからんくらい全部ですごい総合力、(須藤凜々花がそうであったように。結婚宣言ではなくてアイドル期の活動において)いろんなもの、人(メンバースタッフ作り手ファンヲタ)を巻き込む力を以って盛り上げ突き進み高みへ上る「パワー」「力強い勢い」が感じられる人。それが菅原だ。

それでこのビックリ怪獣女子が今ノリに乗ってるSKE48にいた

という点がまた面白い。

 

悔しいかな予想コーナーで菅原を、書いておきながら下の名前「茉椰(まや)」が変換でぜんぜん出てこないもんだから「このクソボケがぁ!」なんて思わず猛んで削除してしまったことが悔やまれる。。

ど~せ自分の予想なんてものは(2017結果から)小畑優奈の72位~後藤楽々の46位のどこかに入れば…そんな適当な予想を凌駕する29位は本当に素晴らしかったね。

既に出た結果に対してゴチヨゴチョいうダサさはあるものの、SKEのヲタってスゴいなぁ…という感動も込みで鳥肌になる。あぁそぉ…菅原を29位にしちゃえるんだ…って。期待と刺激、見る目と見抜き、実践、入れ込み、お披露目と魅せ付けとで、なんてこったい。。。AKBの総選挙の仕組みを余すことなく利用して存分に楽しんでいるじゃないか。(これを以ってあとはその当人「菅原」が今後何を魅せてくれるのか?のステップ遊びがまた面白く楽しみともなるワケだ。)

 

一応見かけ上は小畑優奈のプッシュがあからさまで、それをも越えちゃった菅原の29位は非常に面白い。(小畑は小畑で今年は34位で言うほどたいして差はないんだけど。)

結局常に言えることは10人20人の少数精鋭が頑張るのではなくて大なり小なりの規模による強い意志、総意が向かうことで(高い)ランクを得るからして、圏外圏外からの今年で3年目(3回目)にあたる菅原の29位は見事に、3年で芽を出さないとヤバいよヤバいよ~~~;;;…のジンクス破りに成功してやりやがった~!。。的感動を目の当たりにできた。

菅原茉椰を最初に観たのが…

偏差値超ゆるゆる学園バラエティでのとある回、「市野成美の卒業前の記念回~♪」に出ていたのが菅原で、そこで彼女をはじめて観て、ビックリしたよね…

ナンダコレ???って驚いた。

こんなのがいたんだって驚いた。

面白いんだよねぇ~菅原。

「あはは」「おほほ」と声に出して笑う、その面白さではなくって見応えのある趣き、味わい深い面白味、人間味が醸し出されていて「なんかとんでもないのがいるなぁ…ナンジャコイツ…」と。

その時はまだ菅原茉椰なんて欠片も知らないしAKBG恒例の「誰やねん?」でしかなかったけど、だからこそ逆に「ヤベぇのがいるぞ。。。」と、「なんか変なのがおるぞ…」と、ビックリ仰天したことは今でも忘れられない。

 

それはそれとしてこの人の番組内で魅せる雰囲気はどっち寄りなのだろう?

どっちパターンなのだろう…と。

元モーニング娘。田中れいなとか、あるいはNGT48の中井りかとか、一昔前のAKB48込山とか相笠萌とか、そーゆーホント単なる「態度の悪い」「ふてぶてしい」「性格の悪い荒くれ女子」なのか…あるいは?

彼女の毒舌は非常に特殊で愛に満ち溢れているんだよね…顔も表情も言葉も、すべて端々に愛情が溢れている。でも、一応、言ってる意味、発するセリフとしては、「毒舌」で違いない。しかも彼女で面白いのが己のその毒牙を自身の腕にガブッと噛みつく自傷プレイまでも熟している…。

 

これはいったいなんなのだろう…

田中れいなとか中井りかくらいあからさまなら「はいはいはいそっち系ね;;」で済んだのに、菅原には気品があったし情哀があったし視野の広さがあったし面白もちゃんとあったから、「これはどうなのだろう???」と、しばらく考えることがまた面白かった。

それで結構早めに答えは出てしまって、まずはその態度や姿勢に関しては「元モーニング娘。久住小春」的な強さだったのだと気付かされる。

久住小春は我の強さという名の元気(押し)8~9に、思いやり1~2(引き)の割合だったからぶっとんだキャラとか欧米の精神とか、宇宙人とかKY娘とかいろいろと言われはしていたけれど、芸能界で活動するにはそのくらいの元気(我の強さ、押し、前に出る勇気)は必要でだから程度の低い先輩勢をあっという間に一足飛びで飛び越して(モーニング娘。としてはすでに低迷していたにもかかわらず)一人だけ国民的な大人気を得ることが出来た久住だ。

 

それで菅原はと言うとその割合が5:5でいい感じなんだよね。すごく心地良いバランス。

カメラの前で魅せるべき場面では5のそれが8、9割に高まってドォォォン!!っとやってくれるし、舞台裏では裏面の5が8、9割に高まってきちんと礼儀正しくできる。当たり前っちゃ当たり前なんだけど。。

この絶妙のバランスが、実はなかなか出てこなかった。そんな女子が繰り出す「毒舌」だから、愛が見え隠れしていたのだ。

このバランス感覚を持つ女の子が、不思議とハロプロ&AKB勢では不足していた。

礼儀は出来ても、芸能界で戦っていく表面の%パーセンテージが低すぎてにっちもさっちもいかない悲壮感漂う気弱系女子が多かった。あるいはその逆もまた然りで。

 

そんな中にあっての、菅原だ!

「なんか急にぃ、こんなすごい人たちの中に、いきなり無名の奴が来て、コイツなんだよって思ってる方もいるかもしれないんですけどぉ…」

『fhoooooー!!』大きな声援が入る

「あ、ぁ…はぃい、あ り が と う ございますぅ。。。」

 

5:5の割合が抜群に出ていたね(笑)

数年経ってデッカくなった菅原をいじる際に使われる「菅原将軍が泣いたスピーチ場面」だ。

ちょこざいな頭で考えた言葉じゃなくて魂の言葉が繰り出されていた。

久住小春的パワーでありながらここに到れるという魅力。AKB的にはいまだかつて見たことがない。

自分の知らないレベルではどこかにいたのかもしれない、しかし芽を出し高みに登り名を挙げなおかつ絶賛作り手たちからも推されているという点では今までいそうでいなかったタイプの子。

総選挙でのスピーチを聞けばなんてことはない、彼女の心は豊かで情哀に満ち満ちていることが分かる。

「自分みたいな虫けら同然の雑魚キャラが。。」

って引きで観れてる客観性と低い姿勢は須藤凜々花と通ずるし、そしてそれを大舞台のスピーチで言えちゃうこともまた素晴らしい。

それでいてあのキャラを前面に出して戦っていくのならそれはそれは面白くもなるだろうし、モデル志望のその美的面は幼女でもなければカワイイとも違う、映える美貌はまさに大人の香り漂うエレガントな美しさで、これを誰もが待っていた…。

これは菅原ではない。

「総選挙前のゼロポジ生討論会バトル~!」でのSKEヲタを自称している垂れ目だが仕事はできる竹中Pの言葉。

「678期やドラフト生たちも順調に育ってきていて、心強いし仕事一緒にしていて楽しい。」

「だからあとは、そこから将軍が出て来るといいよね。」

「なにかこう、軸ができてくると…」

正解等ない。

こうでなければならないという道などない。

しかしとりあえず未来のSKE(もしかすると地方姉妹グループの未来すべてに当てはまるのかもしれない)が上手く楽しくやっていくために必要(かもしれない)大きな点が「将軍」「軸」「お山の大将」の存在である。

もちろん、今は松井珠理奈がドォォォン!と構えているけれど、必ずいつかはやめていくのだから、竹中Pが言うように現将軍がいるうちに二代目が芽を出し頭を出し名を出しておくに越したことは無い。

NMBの現状を見ての通り、山本彩がいるうちにはとうとう次の大将が出ることのないままで卒業する羽目になった。

彼女もまた二代目将軍の誕生を期待し待ち望み、胸躍らせてそれを頼みに興味もないグループ活動を続けてこれたが、とうとうついにタイムアップの様だ。

(SKEよりも先行してレジェンドの卒業とお山の大将ゼロ時代を迎える)そんな有様のNMBを横目で見てから菅原茉椰を見る時、彼女の存在がいかに頼もしいかを痛快に感じ入る。

 

しかもそれだけじゃない!

SKEを愛してやまないオタクらが総選挙で29位に入れ込んだという見て見ぬフリはできない現実、結果があるからしてSKEの未来は明るいなぁ~という気持ちに安心して浸れるのだ。

この順位を得て、彼女の仕事がどうとか、選抜がどうとかセンターがどうとか序列がどうとか、そーゆーことじゃない。

そんなことはとりあえずどーでもいい。

大切なことは、述べたように少数精鋭ではなくてそこそこの規模のSKEを支えるヲタさんたちからのメッセージになってるんだよね。

なんとなくの気まぐれ投票が重なって29位になっちゃった;;;;

でもなければ、内山命のような思い出作りでもない。

『菅原ぁ、お前行ってこ~~~い!!』

って、背中を押したんだよね。

ベチィィィ!!って背中ブッ叩かれて菅原があわあわビックリしながらも前に出て来た。

そーゆー絵を一瞬で察知したから「29位、菅原茉椰!」って徳さんの声を聞いた時、荻野由佳的遊びの一環かな?なんてふと過ったものの菅原のエエキャラと相まって素直な気持ちで感動の涙がこぼれ落ちた。

 

それでまたその大将候補は、優れた美貌を持っているというリード感がたまらない。

豊かな表情で様々な顔を魅せてくれる、それが菅原だ!

これはこれで菅原だ。

こうなってくるとだからあとは…蔓延る熟女たちの動向に興味が湧く。

「SKEのために!」

「後輩育成のために!」

もはやアイドル観の欠片も無いしかし居座るために大義名分を掲げてきた1~3期の進路がなかなか決まらんおばちゃんたちがどうするのか…。

どんな言葉や行動を以って菅原と接し、自身の駒をどこへ動かすのか…。

あるいは菅原を弾き飛ばして隠すのか。

 

一番手っ取り早いのは菅原の方から攻め込んでいけば良いのだが…

 

なにかこう、本番前、舞台裏、セット裏。

メンバーが多く集まって、幕が開く前に仲の良いメンバー、近くにいるメンバー同士、髪が乱れてないか、恰好は決まっているか、お互いチェックし合ってキャッキャ♡キャッキャ♡はしゃいでる。

すると菅原は、ズカズカと堂々たる歩みで、最前線にいる松井珠理奈の元へ歩み寄る。

 

「珠理奈さん、ちょっといいですか~?」

「うん?」

「菅原、ハナクソついてないですか?大丈夫ですかね?」

 

って、これが言えれば彼女は本物だ。

間違いなく二代目将軍だと断言できる名場面をつくる。

またそれを言えそうな空気感を持っているからこその小畑を含め有望株をごぼう抜きした29位だったのだ。

菅原が珠理奈さんのチェックをするんじゃない。

あんたが菅原のハナクソチェックするんだよ!

…って世界観。

ここで珠理奈が怒って「はぁ?ふざけんなよ?」となれば勝負はあっけなく決着する。

しかし珠理奈がサラっと「ついてないついてない♬菅原今日も可愛いよ~!」なんて返してこようものなら(チッ、…やるやんけ…)と一端負けを認めて引けばよい。(さすが、10年に一度の逸材やんけ…そう簡単には倒されへんゆうことやさかい…)と、認めるところは認めてそんな珠理奈のやり方すらも学び吸収すればいい。

 

勘違いしてほしくないのは、そーゆー意味ではない。まんまその絵で捉えてはいけない。

5:5は絶対である。

良き場面例としてゼロポジ生討論に出ていた圏外メンバーたちの、涙を流して熱く語るがどうしても悲壮感をぬぐえなかった中堅勢のメンバーたちをみる時、確かに内に篭ってゴショゴショやる分には彼女たちはなんて心強い「支え」「土台」なのだろうと容易に分かる。

 

でも、菅原は違うんだよ。

 

彼女は土台ではない。

 

土台にはならない。

 

松井珠理奈に取って代わる存在だからこそ、土台扱いにしちゃいけないんだよね。

 

そこを、上で述べたように偉大なる熟女たちが、菅原に対してどう接するのか?

 

また、菅原自身がどう対峙するのか?

 

土台は土台で(裏で劇場公演を支える目立ちはしないが)縁の下の力持ちとしてそれはそれで間違いなく素晴らしい役割、存在感だが、菅原は違うんだよ。

 

(29位が果たしてどれほど誇れるかはさておき)

ヲタさんたちが先制して掲げてくれた菅原を

 

次はグループの総意を以って高みに掲げることができるかどうか。

 

口だけ達者に

エスケーイーガー、エスケーイーガー」

語り散らすのではなくて、次は行動を以ってそれらを成せるかどうか。

 

バード高柳姐さんの言葉

「私もリーダーとかそーゆー役割に就いたことでいろいろ(スタッフさんなどが褒めてくださる)出来るようになったから、そーゆー役に就いてみないとわからないことや出来ないこともきっとたくさんあると思う。」

今の菅原の経験値はまだ低いかもしれないが、おばちゃんたちがいつまでも過保護に憑きまとうのではなくあえて早くに菅原に道を譲れるか…。バードが就いたことで積めたそれらを、今早くに菅原に経験させて積ませてやれるか否か。

 

AKBグループ史上初のリアルタイムな次世代交代笑劇場を開幕できるかどうか。

 

監督脚本秋元康ではない。

 

しょ~もない映画を撮ってる場合でもない。

 

いつだって過去についてあ~だこ~だと述べる通り過ぎたチャンス場面、あの日逃した機会。

いつも楽しく平和に淡々と進む時の流れにいると気付けない、まして今ノリに乗ってる勢い凄まじいやりがいのある絶賛活動中だからこそ気付かず通り過ぎてしまう「まさに今来てる!」グループの内部に広がる絶賛進行中の裏物語。

そんな渦中のヒロイン菅原の今後が楽しみで仕方がない、まさに超超注目の1人、それが菅原だ。