バードのアイにもティアーズ?指揮官高柳明音の誤算とは!?
(あくまで当時言われていたこととして)過去のSKE48は世間一般のアイドル的なイメージ像の「女子感」とはかけ離れた「んん…?」的なビミョーな風貌とキャラ持つメンバーが多くいたもんだからなんやかんやと外から言われてなおかつ彼女たち自身も自虐的にそれをネタにもしていたし(もちろん心は苦しかっただろう)、そしていつ頃(何期)からだろう…?気付けばいつ頃からかSKE48も美的面に優れた普通に可愛い女子らをオーディションから多く迎え入れて今に至る。
当時の多くの「んんん???」たちは去り、その中にいて高柳明音は残り続けて活躍している数少ない一人でもある。
それでいて彼女の場合、内山命やグループを率いるキャプテン斉藤真木子とは違って、AKB的総選挙の中ではかなり早いうちからかなり高い位置を得て落ちることなく維持し続けてきた類稀なる逸材。
多くの人たちが褒め称えてやまないAKB48ではないSKE48の、高柳明音。
このくだりは前の記事で書ききれなかったのでかとみな同様追加で。。
彼女の指揮官としての有能ぶりや仕切りのすばらしさは前に語った通りでそれはそうなんだけど、大きな大きな弱点、今年の総選挙でついに、広く多くのファンやヲタの心を掴み損ねてしまった原因でもある箇所、彼女自身も痛感している(であろう)決定的な弱点が、それを以って今年の総選挙、18位でありながらにして彼女にとっては辛酸をなめる敗北というカタチで結果にあらわれたことが興味深い。
この手の指揮官タイプ、こと高柳明音のような性格や精神にありがちな典型的な要素。
実直真面目でお利巧さんがゆえに「ユーモアが皆無」という残念さ。
ユーモアを理解することはできても(そんなことは当たり前だが)彼女自身で創造し口を動かして素早く繰り出すことができないという弱点。
芸能界であれば必須な部分で人の目や心を引き付ける最強の武器であり、昨今のひな壇芸に偏りまくったバラエティ番組の傾向をみるにつけその重要性は非常に高い。外見なんてものともしないで各種バラエテイで活躍しているSKEメンバーは古くからそこそこまあまあいるし、彼女たちが有している「そこ」の披露を欲されていることの裏返しでもある。
もちろんテレビ云々関係なしに、人の心を(良い意味で効果的に)奪うのは「言葉」であり、しゃべり、トーク、雄弁さは大切なことである。
総選挙のスピーチに注目が集まり多くのファンやヲタさんたちが楽しみにして期待する。彼女たちの発する言霊から、能力や魅力、存在感の判断材料にもする。
「トーク、しゃべり、MC、スピーチと、計算ではない心の底からの猛り」
そこにしっかりとユーモアが含まれて楽し気にできるのであれば、場面場面に映り込めるのであれば、洗脳済みのヲタにとどまらずもう少し多くの人々の目と心を引き付けて、人気台頭、総選挙の良き順位獲得も可能だっただろう惜しくもある。それは述べてきたように多くの人たちが褒め称えてやまないSKE48の有能な指揮官高柳明音だからこそ。
ホントに単にアイドル的見栄え、外見、美的面だけで判断されているのであれば、恐竜みたいな外見だらけのSKE勢はとっくのとうに恐竜みたいに全滅していた。
でもそうじゃない。
それはなぜか?
ユーモア、面白の重要性は既に内山命の段で述べたようにあの日のむすびのイチバン!で吉村崇とワーワーギャーギャー言い合いして負けずに悲壮感漂わせずに見事に男吉村に喰らいついた内山命のあの日の名場面を観れば良く分かる。
まるで関係ないタイミングで吉村はいきなり
「あなたさっき、アップで顔映ってましたけど」
「化粧落としたら、目小さそうですねwwww」
なんて言われて(まさに内山君は最初に述べた「んん???」的メンツであるからして)しかしひるまず、引かずに、悲壮感すら漂わせずに
「わざと小っちゃくしてるんすよ!」
と反撃した場面はなんとも素晴らしくお見事で「あっぱれ!」であり、多くの観る者の目と心に好印象に映り魅かれる名場面となっていた。
彼女の顔だけ観てても何も起こらない。
しかし彼女は間違いなく奇跡を起こした。
バード高柳姐さんはと言うと、むすびのその「内山猛りの回」に高柳も出ていたんだよね。
出てはいたものの…
(オンエアされた場面上)一歩二歩引いて、口数少なに他のメンバーに譲ってしまったんだよね…演出で高柳明音をラストにもってきていて、「さあ姐さん!思いっきりやっちゃってくだせぇ!」ってトリを飾るラストシーンに居ながらにして彼女はフワフワ~サラサラ~っと流してしまった。自らでチャンスを逃してしまったんだよね。
「熊崎晴香のスベりキャラが…ナンタラカンタラ…」
対吉村となんの関係もあらへん!!
彼女のいくつもの演じを見る限りではユーモアの繰り出しが出来ていない、出来ていてもそれは所謂「オヤジギャグ」のレベル、ド直球な放り込みスタイルで「ユーモア」と呼ぶには程遠いざんない演じが多いと気付かされる。
指揮官としてリーダーシップを執り舵を取り、先頭に立って(あるいは後ろからフォローする役割であれ)指揮官としては間違いなく優秀ではあるものの、自身が直接戦うという場面においては、そんな場面では不思議とバトルに消極的ないちショッカー的雑魚キャラに成り下がってしまう面白さがある。
という大きな弱点。
一時期、SKE48がレギュラー番組皆無となって外へ向けての遊びや演じが皆無となった時、そこを脱するのに高柳明音の「有能な指揮官力」など必要とされない。そこを打破して得るためにはただひたすらに「ユーモアの繰り出しができるメンツら」に託された。
高柳明音など何の役にも立たないし、なんのたしにもならない。
という大きな大きな弱点。
大場美奈の8位という偉業にも近い奇跡を、高柳明音は残念ながら起こすことは到底できないことがすでに確定され確約され決定されていた。すべてユーモアの名のもとに。
良き場面例があるのでちょっとひとつピックアップ。
「もうエエわ!!」
と思われているだろうがこれはまた「ゼロポジ生討論会(2018)」の後半戦より。
(前半戦は圏外組の中堅メンバーで構成され、高柳はあくまで「いちMC(仕切り、フォロー役)」としての参加だったが、後半戦は、松井珠理奈、須田亜香里、大場美奈と高柳明音の4人で16位以内に入って選抜入りしたい情熱を燃え滾らす古参古株メンバーたちの討論会。)
「私は今年は10位、トップテンを狙っています。」
「へぇ~、高柳さんくらいなら神7目指します!くらい言ってくれても良さそうなのに(笑)なんで10位なのよ?」
「ん~と、理由はいろいろあるんだけど、前回も10位を狙っていて入れなくて悔しい気持ちとか、あるいはSKEが10周年なのでそれと絡めて宣伝しやすいとか、理由はいろいろあるんですけど…」
「上から数えていって、神7はムリだな、10位だなって、ことなんだ?(笑)」
「数えてっていうか…」
「上位にランクインしそうなメンバー、あの人、この人と数えていって、自分は10位が限界だな、と?」
「と、いうよりは、神7が私にとっては大きすぎるんです!(笑)」
「私は夢を見るよりも、堅実なところ、無理をして手を伸ばすのてはなくて、手がちゃんと届くであろう位置を確実に目指したいと思うタイプなので。」
「なるほどなるほど…」
完結に書くとザッとこんな感じのトークが繰り広げられて、まあでも、ユーモアのある人なら大抵ここでチャンスに気付くし、「笑いを取りたい」「ボケたい」「放り込みたい」「面白く魅せたい!」姿勢で臨んでいる人であれば、言いも出来るはずだ。
この時の会話のキャッチボールをしていたのは芸人「ノブコブ」の徳井健太で、顔がニヤついて、しつこく繰り返してたんだよね(笑)
「上から数えて」
「勝てない相手が3人いるってことでしょ?」
「3人間に入っているから10位、と?」
(ほら?言えよ?言えよ?)
…って。
そこはさすが芸人だから瞬時に気付けたし、須田亜香里もニヤニヤして(いたように見えた)彼女ももしかすると閃いたのかもしれない。(上で述べた「外見なんてものともしないで各種バラエテイで活躍しているSKEメンバーは古くからそこそこまあまあいるし…」のその一人が須田亜香里だ。2位になったから絶賛活躍しているのではなくて、古くから彼女はそこそこまあまあ、だった。)
それでこのくだりで何が言いたいかって…
「上から数えて勝てない相手が3人いるってことでしょう?」
「数えてっていうか…」
「その3人がいなけりゃ自分も入れるかもしれないって、そーゆーことなんでしょう?」
「そうですね…。要はだからここの3人がし*でくれればいいんですよ。」
『おい!(笑)』
「よ~するにコイツらが邪魔ってことなんだ(笑)」
「ですです。ここにいる3人が**でくれればいいだけの話ですよね。」
「なんてこと言うんだバカヤロウ!(笑)」
なんて絶妙な「10位狙い」なのだろう?
なんてちょうど良い3人が横にいるのだろう?
10から3引けば神7に入れているじゃないか?
その引く3をじゃあどこから持ってこよう?
横にいるじゃないか。
どうやって引こうか?
いてこましてしまえ!
その3人も、(ヲタとしての)視聴者も、みんなちゃんと理解しているものだ。
ちゃんと面白の放り込みで誰も本気に捉えはしない。
松井珠理奈だって(彼女は彼女でユーモア無い系だが)ツッコミ反射神経に関しては素早く
「ちょっと!(笑)」
って、素早く突っ込んでくれるし、「あの松井珠理奈」にツッコミ披露させたちゅりさんナイス!いいねいいね!って二重三重に面白く出来るし、「ちょっとブラックすぎちゃったかも(笑)イヒッ(笑)」な照れ笑いもむしろここでこそ高柳明音の女子的アイドルチックな愛らしい魅力が爆発するし、クソ真面目の面白くもなんともないトークshowにフワッと笑顔の花咲く名場面を作り上げてくれるし、神7入りすらメッセージ飛ばして伝えられるしで一石二鳥三鳥四鳥五鳥ではないか?
鳥好きゆえに一鳥すら落としたくはなかったというのか…
そんなテクニックを駆使してる場合なのか…
なんであれこの場面だけを切り取って揚げ足とって言いたいのではない。
いつだって「放り込めるチャンス場面」を彼女はみすみす逃してしまう、通り過ぎてしまう残念さがある。
すごく面白いのがこの後で、「SKE48後輩たち」の前半戦の討論会での話になって、大場美奈が『「こんなこと言えるじゃん」「あんなこと言えるじゃん!」って、自分なんか観てて思っちゃって、ヤキモキしながらずっと(前半戦のトーク)観てました(笑)』
って、いやいやお前らおばちゃん連中も隙だらけやねんで…とは思うものの、まあまあ、女子・女性たちの戦いなのでそれはそれとして、高柳明音は大場美奈で言うところの「あれが言える!これが言える!」をまるで欠片も繰り出せないでいたから、今年の総選挙の結果に大きな影響を与えてしまったということなのだ。
実直真面目で勤勉的で、ハロプロ視点でも称賛されるであろう素晴らしき性格、指揮官力。
しかし…AKB的総選挙で飛び抜けるために必要なモノを欠き続けて、10年目の戦いを敗北によって終えた。
徳井やなんやに乗せられて最終的には
「神7目指します!」
「1位目指します!」
って言っちゃうんだけど、それはもうただのド直球なやり方で「芸」がまるでないお寒いくだりとなった。
(あくまで数的でしかないが)去年よりも票数は落ちている。(たかがおよそ800票差だが)
今年は特にすべてにおいて各々の総票数が底上げされる仕組みを備えている中で、去年よりも落ちた、というのはなかなか興味深い。
高柳明音は、過去には16位以内に2度も入る快挙を成しえていながらにして、「今年こそ!」という最も大事な10年目の総選挙において、彼女の熱心なファン、ヲタも「ちゅりさん今年で最後かもしれない」「ちゅりさんの最後の総選挙」と予期しながらにして、最後の最後の大勝負「ラストバトル」で伸び悩んだことは、ただただ彼女に、多くのSKEを愛するオタクらの心を掴み損ねた結果であり、逆に「ユーモア」を以って激しくオタクらの心をわし掴んだ幾数名のメンバーたちは高いランクに入り込んで躍進、台頭、目立ち際立ちを成して笑顔になり美しい嬉し涙を流すことができた。
いち指揮官として、SKEを率いる有能な指揮官としては、他の追随を許さない程に高い高い壁となって後輩たちに立ちふさがるが…
自身が一個人として戦場へ出て1人戦う身となった時
「ユーモア」という武器を持たずしては
越えられない壁にぶち当たり、散るしかなかったことが、今となっては悔やまれる。
傍から見れば?
あるいは万年圏外で散っていく名も無き無名のAKBアイドルたちからすれば
高柳明音の今まで10回分の総選挙の結果は、なんて素晴らしい羨ましい順位に見えるかもしれない?
しかし彼女自身がそれを良しとせずにさらなる高みを目指していたからこそ
今年の結果はただただ残念でしかなかった。
しかしその一方で…
結果をみるまでも無く分かり切っていたことでもあった。