AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

りりぽんのアポー!

 

NMB48のうたコン感想、りりぽんのラストピース、限界やまりな先輩のカレー突破、そして今回のここまでを1つの記事で書く気でいたのだからそれはもうただのアホ丸出しであることに違いはない。

なんでそれが入りきると思ったのだ…と。

字数制限を舐めるなよ…と。

無料でそないに入ると思うなよ…ということだ。

 

それでこれは「りりぽんの名場面集パート5」にあたる、ナイショで限界突破でのやまりな先輩のカレー食いと繋がる関連のある名場面であり須藤凜々花の意外と知られていないマイナーではあるが代表作でもある1つ。

NMB恒例の独自のコンテンツ様様より。

それはそれはゆるゆるの程度の低い企画で1時間も垂れ流すという大それた番組で起こる名場面。

やはりここでも1期生の名だたる人気者の先輩二人を押しのけて「センター」に居座る天才少年りりぽんの存在感が光る。彼女は常にセンターであり、常に司会進行役を引き受ける須藤凜々花の活躍ぶりはやはり他の(AKBグループ的に見て)追随を許さない。

光宗薫、なんてAKB48の13期生でかつていたあの伝説的なメンバー以来のそーゆー存在。それでまた光宗薫とはまるで違うキャラクター(なんせ光宗は10か月程度でAKBに見切りをつけて早々に卒業してしまったのでより詳しい彼女のキャラクター、性格や特徴はつかみづらいものの)を持つ須藤凜々花の明るく元気に弾けて楽し気を以って笑いに変えられる能力は、髪をショートにして小賢しいチビっ子虫けら可愛い「りりぽん」というキャラクターを自己プロデュースで作り上げたそのAKB的アイドル性のみならず、広くタレント性としても抜群に逸材だったと、今さらながらに誰もが感嘆するしか術が無い。。

デビューして長らくかかってそこにたどり着くのではなく、デビュー期からすでに出来ているというとんでもな女の子、それが須藤凜々花だった。

 

入れ込む場所を逃したのでここに追記してしまえば前記事の限界突破場面で

「今のお腹いっぱいの具合は、どのくらいですか?」

と、他のメンバーに尋ね

「もう90%くらい。。」

「私は95%超えてるで。。」

「ヤバいよヤバいよ」

なんて話をしていてお姉さん役上西恵が進行務める須藤に

「りりかはどのくらい?」

「67.3%ですね。」

 

これで、スベるんだよね。

なんやねんそれ…って。

しょ~もないこと言うなよ…って。

メンバーたちが言うのではなくて、「そーゆー空気に包まれる」スベった観。

明石家さんまなんかが嫌いな突っ込むのも邪魔臭いようなしょ~もない小ボケ、なんやねんそれは、って系。

 

でも、これはこれで素晴らしいんだよね…

まず、他のメンツらが90%でヤバいよヤバいよ~って危機的状況ラインを出しちゃってる。

それで瞳の大きなお姉さんけいっち先輩が「50%」で、腹八分目じゃないですか(笑)

って。そっちも出ちゃってる。

そうなった時、須藤凜々花がテレビ的にやるためには、そう、まさに「逆を突く、意表を突く、かき回す」ことができるのは、67.3%ってふざけ方になる。

シ~ンとしてスベった空気漂わせてしまったけれど、逆を突くとかふざけることを常に忘れないりりぽんのその攻めの姿勢、男の世界芸能界におけるテレビでの遊び方は、さすがだなぁ~と常に感心できるものだし(まるでふざけることをしないでバカ真面目にクイズ答えるNGTと比較すればなおさらに)、さらにこれで大切なことはこーゆー風にやっていって果敢にチャレンジしていって、ラインを感じ取って体感して見る目や感じ取る頭、心を鍛えて面白か否かのラインを見極められるように学んでいくんだよね、彼女は。

 

それで思い出すのがだから、高橋みなみのAKBINGO!に向けての言葉

「遊びな遊びな!」

ということだよね…。

外へ出てガチ勢ひしめき合うプロたちの土俵に上がっては、お前らみたいなチャラチャラした素人女子が上手く出来るわけがないだろう、と。さんま御殿やなんやかやと出ていって、面白可笑しく出来るわけがないだろう、と。

だったらせめてまずは、身内の、自分たちの遊び場で、ぞんぶんに遊んでみて、面白のライン、やらかしのラインを体感して実感して考察して精度を高めていって見極めることが出来るようになりなさい、と。

とくにスベることに関してはアイドル界随一と言っても良い高橋みなみだからこそ、炸裂した格言でもある。

だから須藤凜々花のちょい最新作で絶賛されたGACKT様の番組「poker×poker」でのりりぽん模様とも通じている。

 

恒例の脱線となってしまったのでササっと話を戻すと…

お祭り気分で遊んじゃお~!スーパーボールすくいバトル大会~♬

 

「お祭り」にちなんだ対決もので戦って、1位2位3位と順位をつけて(そう、AKBグループ恒例の順位付けだ!)、ご褒美ゲットしちゃうぞ~という企画内容。

それで、スーパーボールすくいをやって

1位、岸野里香

2位、りりぽん

3位、上西恵

という順位となりご褒美として、各々に「りんご」「レモン」「プチトマト」を渡される…水飴に漬けて「りんご飴」みたいにして食べましょう~って。

 

上西恵の様子がおかしい…プチトマトを渡された時、スタッフの方をニヤつきながら見るけいっちだ。

 

それでそれはどうしてかと言うと…

「私、トマト苦手やねん(笑)」

「ああ!そういえば!」

「そうやんな、けいっちトマト苦手やんな」

 

なんやねんトマトが嫌いってベタなこと言いやがって…はさておき。。

普段から、楽屋のお弁当とかなんでも、とにかくトマトが無理で、トマトが入っているとトマトが密着したその一角をごっそりカットしてお弁当を食べているという上西恵なもんだから、それはもうプチであろうがトマトは何でも嫌いで苦手で無理なのである。

そしてそれはNMBのメンバーなら誰しも知っていることでもある。

「え~、どうしよう」

「ヤバくないですか」

「食べれるかなぁ」

「ブェェェって吐くかも(笑)」

「ヤバいよヤバいよ」

 

とかなんとか少しの間ゴチョゴチョやっていると…ここで可愛い後輩りりぽんが

「私、トマト好きなんで…」

「私のレモンと交換しましょう」

 

常に思いを馳せれている証場面だ。

やまりな先輩のカレー限界突破は髪長のりりか様でデビュー当時の頃。

ショートとなってドリアン少年を経たりりぽんは当時運営作り手たちから推されに推されて飛ぶ鳥を落とす勢い凄まじい人気だったけれど、常に他人(先輩、メンバー)に思いを馳せれている。

調子に乗ることなく、常に自分を下へ下へと低姿勢で、情哀と思いやりを以って活動できていた。

自らに課せる犠牲の一手。

さすが…ニーチェを知りニーチェに気付きニーチェを愛した女の子なだけのことはある。

視聴者数人のしょ~もない番組と言えど、されど番組、されど愛すべき先輩。

限界突破のやまりな先輩と合わせてみることで光る名場面とも言えよう。これだけ観ては、まあ、まあ、後輩あるあるに成り下がる恐れもあるからだ。

 

それで…

りりぽんの名場面なんだけど、これに関しては、上西恵がそれを上回って光り輝いてしまっているんだよね…

りりぽんが「私トマト好きなんで、交換しましょう」と提案すると上西恵

「ああ?ほんまかぁ?ほんまに言うてるか?」

って、言って交換しないんだよね。

やまりな先輩にみたいに間髪入れずに

「ほな頼むわ~www

ではないんだよ。

この、上西恵の「ほんまに言ってるか?」は、「りりか、本当にトマト好きなの?本当にトマト食べたいの?」から転じて「私に気を使って言ってくれてるんでしょう?」の意味になる。

 

これは凄い…昭和魂炸裂場面でもあり、日本人の古き良き精神面でもある。(こんなことを言うと三浦瑠璃様に叱られそうだが…)

既に述べたように上西恵はお弁当なんかでトマトが入っているとトマトの密着部分をまるこどくりぬいてまでして食べれないトマトだけど、しかし彼女は、後輩ちゃんのしかも年下のちびっ子りりぽんから気を使ってもらった空気を察して、いやいやいや、ここは先輩として交換はできないよと。

「ま、ま、とりあえず食べてみるわ」

「半分だけ食べてみてアカンかったら交換してや」

「最悪、オエェッって吐くかもわからんけど(笑)」

『あははは』

なんて言って面白可笑しく返して、交換を断って好感度爆上げの上西恵だ!

また、こういう、人からの好意を断るってなると日本人ってものは、どうしたって提案してくれた相手に悪い気にさせてしまうような空気にもなってしまうが、けいっち先輩は「(一口サイズのプチトマトを)半分食べてアカンかったら交換して」「吐いたら吐いたでオモロイやん」って笑いに変えて断ったことでりりぽんの悲壮感をかろうじて回避したのだ。

けいっち先輩かっけぇっす!

山尾梨奈に対してどうとかアレは良くないとかダメだとか言う気は毛頭ない。

カレーと合わせてこの2場面で大切なことは、「対比的にできる者がいる」ことで映え方、見え方、魅せ方が変わってくるという点にある。

あの時やまりな先輩がりりぽんの提案を断って「限界突破言うてるんやから自分で食べるわ!」って言うことができていれば、またそれはどう見えたか?映えたか?魅せ付けただろうか…?

視聴者やヲタらだけではない、作り手たちにも刺さる「エエやん、この子エエやん。根性あるやん、ガッツあるやん。」きちんと伝わる。

イヤイヤ、ないない、出来ない出来ない尽くしの者がテレビで何ができるのだ…の裏返し場面に出来るか否かが試される瞬間。いつなんどきやってくるかわからないその瞬間でどう対応できるかを試される「芯、深、真、心」が垣間見れる。

たとえそれが、しょ~もない独自のコンテンツ様様であろうと、適当にやってればいいや~なゆるゆる企画の番組でも、むしろそこでこそ、そこだからこそ、脱線してまで述べた「身内の、自分たちの遊び場で…」「遊びな遊びな!」って、やれることが大切で、そこですら出来ない者が外へ出てプロのライバルたちと戦えるのか…だからこそ、けいっち先輩は「ほな頼むわ~」ではなくて、「ほんまか?ほんまに言うてるか?」で躊躇皆無でりりぽんの頼みを即座に断われた。

 

こーゆー強い心の昭和魂的要素を持つメンバーたちが、1期生であり、グループの土台作りをしてきた者たちでもあり、頼もしく、心強い先輩なのである。

NMBに限らず、世代交代においてこーゆー野っ原の精神育んだ昭和魂の熱いヤツらが多ければ多い程、バトンタッチというものは上手くいくものだ。