AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

りりぽんを、噛むっ!

 

去年のやらかしりりぽんから初めて「AKBってなんやねん?」って初めて触れる機会となったあの日当初は、AKBと言うよりはまずは世間を賑わすヒロイン「須藤凜々花」についてなんとな~く動画観たりwiki見たり程度だった。

総選挙時の「私、須藤凜々花は、結婚します…」の場面のりりぽんは初見だったけど「なんとまぁ美女子なのだろう…」と、田舎娘路線ひた走るハロプロ見ていた者からすると「華があるなぁ…」という可愛いというか美人というか、ホント「美女子」という言葉がよく似合うアイドルやってる女の子で、まずそこに感動したのは覚えている。「これが華のアイドルAKBかぁ…」って。

あんまりこの手のくだりを書くと気持ち悪くなるだけなので早々に切り上げるとして、それで、動画で、「ゲェ吐くアイドルりりぽん」と、「ホテルでエッチな動画観てたら音ダダ漏れだった…(ブログメッセージより教えてもらって判明した「AKBのお泊りッ!」)」と、いまだに何の場面だったのか謎の「(警察犬的な)犬に追いかけられて噛まれるりりぽん」の3動画を観て、オモロイやっちゃな~、さすがAKBクオリティ高いっす。。って、そこでもまた感動して。それはそれは汚い汚い画質の1、2分程度の動画だったけどその中で動き回りしゃべくり倒すちっこい女子はなにかこう光るものを感じさせてくれる「スゲェヤツ」感出てたよね…ハロプロで云うところの亀井絵里みたいな、そーゆー魅力大爆発しちゃってる系。洗脳が容易いヲタらの枠を飛び越えて広く一般にもバラエティなんかを通じて突き刺さる系。

 

それで…

その3動画を観てその時のりりぽん追いはあっけなく終わったんだけど、印象として、その小賢しいちびっ子さ加減はエラいもんでちゃんと感じていたらしく、今でも覚えている「須藤凜々花のイメージをどう描いたか」は、おぼっちゃまくんとか鉄筋みたいなギャグマンガの、下品で下劣なんだけど、小学生なんかの女の子を、ジャパニメーション風の目の大きな可愛い女の子として描いているもんだから、下品下劣と可愛らしさとのギャップで「チビ小賢しい」「チビ五月蠅い」「チビやかましい」みたいな面白可愛い女の子風に、須藤凜々花をそう感じたんだよね。

まさにその通りの人だった。

それでまためちゃめちゃ賢いのだからそれはもうたまったもんじゃない。

あんまり言うと怒られそうだけど中西智代梨みたいに「バラエティやりまっせ!」的なメンバーとはまた違って美的面で優れている女子がこちらの想像をはるかに超えて面白く出来てるやれてることに対する「面白可愛い(オモロカワイイ)」という新感覚のジャンル、漫画で何かこーゆー感じの見たことあるな~っていう世界観を、リアルで描いてくれていたアイドル期の須藤凜々花だったということだ。

 

それで…

ビビリの諸君らには到底観ることのできない「違法だ!違法だ!」とビリビリ電気が流れることを恐れてクリックすることすらできないとある動画サイトに、「須藤凜々花の何やらしてくれとんねん動画」が2つほどあがっていて、サムネイル画像からして「あれ?これはまさか!?」と思い、勇気と言う名の心のマウスを使って存分にクリックし鑑賞したその動画はま さ に!、あの日のりりぽん動画謎に包まれていた第三の「犬に追いかけられるりりぽん」だった。。

ホント、漫画みてーなヤツだな…と。

まなぶくんだったんだねぇ…あの日最初に観た時は追いかけられる場面の切り抜きでしかなかったけど、前後(主に前)の流れを観てみるとより面白く、あぁ、やっぱり須藤凜々花はテレビ的なタレント性のある子だったんだなぁ…と、ここですら改めて気づかされる面白さがあった。

 

もーめんどくさいので詳しい説明は省くけど、うーか先輩と太田夢莉が先にやっていてりりぽんは三番手だったんだよね。

よ~い、ドン!で走って、3秒くらいして犬を離して、追いかけられる、さあ逃げ切れるかな?ってそんな企画。

それで、二番手の運動神経ゼロの太田夢莉が結構いい感じで逃げ切るくらいで出来ちゃったこともあって、りりぽんは「これだったら私逃げ切れちゃいますよ、余裕っすよ」って言って「じゃあ(犬離すの)1秒…」って、テレビ的な展開に持ち込んでるんだよね。

それで、上の画像の通り、ベタンっ!!って。

それでまたこれも素晴らしく、ガチのダッシュ走りで逃げていたりりぽんだから、犬がカプッってした時、そのガチの走りの勢い余っての、ベタンっ!だったんだよね。「きゃ~怖い、キャ~怖い。。。」でヘラヘラチャラチャラした走りで犬に追い付かれて「キャーキャー」じゃないんだよね。ガチで走って、ベタンっ!なんだよね…こりゃ凄いよ。芸人ではなくて、一応東京都出身の元お嬢様の10代のアイドル女子がそれを(スタッフに言われたのではない、自らの映像を以って)出来ているのだから、そりゃ凄い。

それでまたうーか先輩と太田夢莉が寄ってきてくれるまでペタンク。。のままでいるりりぽんが面白可愛い(オモロカワイイ)わけだ。

 

こーゆーのでもなんでもアイドルってのは大なり小なり演じているんだけれど…不思議と無理が無いように見えるキャラクターとか世界観が心地よい。自らの演出的に作り上げた、髪を短くして「りりぽん」というキャラクターを確立したように、こーゆーAKB的メンバーってほかに見当たらない…。HKTはよくわからないのでのぞくとして。。

例えば今だと水野愛理だとか昔で言えば元NMB48の薮下柊とか元AKB48の大島涼花とか、「クソガキキャラ」なんてものが容易に見つかるけれど、これはある意味で「押し付けられたキャラクター」みたいなところもあって、彼女たちが率先してそのキャラを描き推して魅せ付けて武器としていたようにはなかなか思えない。それをやってる彼女たちも「心から受け入れてやっていない」と目のある者なら容易く見抜くしてそーゆーのは見心地悪しにもなってしまうし、そこまで面白可笑しく弾けて炸裂することも無い。

須藤凜々花の「りりぽん」みたいなキャラクター制作に成功した例って、誰がいるんだろうね…ハロプロなんかはキャラの宝庫でしっかりと芸能界に台頭して名を馳せ残す「猛者」にもつなげている点でやっぱり「キャララクター」って大事だよね…。

別に悪口でも何でもなくいち個人の感想みたいなもので、やっぱりキャラが無い、あるいは薄い、あるいは素のままの「岡田奈々」なんかは見ていても面白くないし見所の少ない、真面目で演じていない素の姿がいいんじゃないか!「それが個性じゃないか!」「それがキャラじゃないか!」ってなってくると、内には通じてもなかなか外へは出られない。そんなのに限って「AKBのために!」とか「AKBをもう一度!」とか言っちゃうから、おかしな話になってしまうワケだ。

幾人かのAKBメンバーによる須藤凜々花の結婚宣言非難とNMB批判は、結局自身が総選挙的に高い順位にいるから強気に出れるわけであって、順位がそうでもなかった時果たして彼女たちは、須藤凜々花をどうやって見返すことができただろう。

 

あの日の動画のままだけで終わっていれば「面白可愛い」だけで途切れていただろう須藤凜々花にふれて初めて分かるのは、やっぱり作り手たちからも渾身の推されだったしセンターソロ曲冠番組、のみならずAKB的総選挙には意欲的ではないNMB48ヲタらの中にあって4年目で20位という順位は、(やらかしさえなければ)なんて素晴らしい誇らしい彼女の魅力と才能の評価の証ともなったであろう、それだけにとどまらず(須藤凜々花恒例のとりあえず言っとけ~~!なブッ込み要素も少なからず混じってはいるが)「AKB48楽曲のセンターになって、総選挙で1位を取る!」を目標に掲げていたあの日のりりぽんに「コイツならやってくれそうな…」って、夢見ちゃってたNMBヲタさんも少なからずはいるんじゃないかな…?

 

(AKB48のレジェンドはさておき)こーゆーバカみたいにわかりやすい逸材ってものが、まあ不思議と、馬鹿みたいに人数多いくせして出てこないものだ。

それでまたこーゆーバカみたいにわかりやすい逸材は「バカみたいにわかりやすい」って言っちっゃてる通り「バカみたいにわかりやすい」のだからバカみたいにあっけなく見つかるしどんな馬鹿であっても誰の目にも容易にとまる。

AKBグループの再興に必要なパターンや展開はいくつかあるなかで、須藤凜々花のような魅力と面白味がぎっしりと詰まった女の子たちで満たされて、作り手、黒幕、秋元Pの目と心を刺激してやることで、いくらでもまた盛り返せる。

黒幕たちが本腰入れたとて…アイドル側に魅力や中身が詰まっていないという点で腰を折られるのだから、まずはアイドルである彼女達側にぎっしり詰まっている必要がある。

そこで、彼女たち一個人の頑張りでは、一個人としての台頭にとどまってしまうからどうしたって作り手たちの協力なくしてグループの再興はあり得ない、がしかし困ったことに秋元Pのいくつかの発言から見て取っても、もはやAKBグループはそーゆーもの「グループを踏み台にして一個人が成り上がれ!」であり、AKBの「グループとしての人気や再興」などはどーでもいいんだろうけど、その考えを覆してやれるだけの魅力的な女子らで満たされているのであれば…もしかするとチャンスはあるかもしれない。逆的に、満たされることは無いと分かっているからこその、でもあるんだろうね。

 

ってところを、覆していくしかない。

 

アイドルグループってものはいつの時代も1人2人のレジェンドの台頭と、その他大勢の雑魚たちとで構成されてるそのあり様を、彼女達側から崩していくしかない。

 

才能が有って、魅力もあって、理解力もあって、17(イチナナ)ライブにまで言及しちゃえるような「やったんで!」のみならず「とったんで!」にまで及べている、こーゆー魅力的な男的なやり方が出来ている女子でグループ内を満たせば、秋元Pや世間もまた振り向いてくれるかもしれないし、そうはならないこともまたわかっているという現実が、AKBをみていて虚しくもある。