AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【ハロプロの宝】梁川奈々美×船木結 カントリー・ガールズのforteなGirlsのmemoryズ

惜しかったねぇ…この2人。この2人が同期として、しかも(当時)テレビ界で大々的に活躍していたあの嗣永桃子が率いていた面白グループ「カントリーガールズ」に加入したという奇跡は、もってるヤツら特有の引き寄せる力、あるいはももちや小関の引き付ける力があったためだ。

辻加護コンビを彷彿とさせる名コンビでありまた辻加護を容易に超えてしまった天才的才能を、2人がきちんと備えていたという恐るべき事態の逸材。

それでまたこれが、個性を打ち消しにかかる体質系の今のモーニング娘。に加入していてはダメだったし、それはジュースでもジュルミーでもなんにでも言える。

天才肌の2人が、まだ中学生1年生とか2年生の、そんな女の子が、自由気ままにやりたように、先輩たちの無言の圧や変なプレッシャー無しに遊べる場、そう、カントリーガールズでなければならなかったのだ、2人の才能の開花には。

 

凄かったよ…この2人は。

半年足らずでタレント性開花させてしゃべるしゃべるふざけるふざける、面白さ爆発していた。

そしてそれがまた辻加護的な「悪ノリ」「素人レベルの単なるおふざけ」

ではなくて

それはそうだ、テレビで大々的に活躍していた指揮官ももちがいるのだから、そういった程度の低いおふざけには厳しかったし、常に目を光らせていた。また、出来てるとき、出来た時は、彼女(ももち)特有の腹から声を出して高らかに笑う「爆笑」が炸裂し、やなふなはもちろん、山木森戸小関ちびっ子たちは「やったね!」って、嬉しい気持ちに浸れた。ももち先輩を笑わせたぜ!ももち先輩が笑ってくれたよ~!って。

こんなものがモーニング娘。やアンジュルモーで出来るはずもない。タレント性が育つはずもない開花するわけがない。

基本的に、ももち需要は否定できない。

ももちがいるということで、テレビでまくったし、いろいろなイベントに参加したし、全国各地駆けまわって盛大に活動できていた。結成してまだ間もないくせして、大看板モーニング娘。にひけを取らない程に活動していた時期でもあった指揮官ももちwithちびっ子たちの時代。

 

最初にして最後の「クリスマスイベント」が個人的には何よりも印象的で、先輩たちが前に出て活躍するんじゃないんだよね。

やなふなが主役級にしゃしゃり出てきて楽し気を描いてやって魅せるんだよね。

これは凄いよね…

何がすごいって、ステージ上の立ち位置もMC上々軍団に近い位置にやなふなを置いてあげて、指揮官ももちは一番後ろに引いてる。道重さゆみ率いるあの日のモーニング娘。と全く逆なんだよコレが…。

指揮官ももちのこの布陣はまさにアイドル界で最高傑作の陣形であったのは、やなふなにきんちと「出来る能力」が備わっていればこそであり、備わっている能力がきちんと成長してる、開花していればこそであり、最初で最後のクリスマスガールズは素晴らしい最高傑作となった。

だから例えばモーニング娘。でもその他のグループでもクリスマスイベントのDVDなんかは、見どころや面白みを欠くから、「歌のコーナー」が結構長いんだけど、カントリーガールズはもう「いちshow」として完成されちゃってて、歌のコーナーが短くてバラエティのコーナーが大きく占めて、なおかつ史上稀にみるもういきなりpart2化までいっちゃてる、この辺り、自分が勝手に「オモロイオモロイ!」喚いているだけではない、作り手の視点からしてもそうやってしっかり面白場面を入れ込んでいたし、歌のコーナーなんかそりゃ短くなるし、カットしきれずpart2にもそりゃなるよね …って。

 

ここで大切なことは、(当時の)カントリー・ガールズすげえ!というとき、それは、テレビで大々的に活躍していた嗣永桃子が凄い!

のではなくて

ちびっ子たちの方が、なんじゃコイツら…っていう凄さなんだよ。

ももちがいるからももちが面白くて(そう、それはまさに道重さゆみとあの日のモーニング娘。のように道重頼み…)ではなくて、指揮官ももちの指揮下で育った後輩メンバーちびっ子たちが面白いね、凄いね、良く出来てるね!いいねいいね!って、ここが、日本アイドル界において過去に例を見ない新パターンだったわけだ。まさに地球が初めて体験するニューアイドルグループガールズ。こんなパターン見たことないわぁ…って。

ちびっ子みんな山木森戸小関(稲場も)良く出来ていて素晴らしかったその中にいて、やなふなは群を抜いて凄まじかった。

ちゅ~~~~がくせーだからね…当時はまだ。。。

 

 

それでここにきて、「凄い!」「凄い!」と書くけれど、何が凄いのだ?

 

…と?

 

しゃべりや笑いに対する姿勢ややりに行く度胸前に出るタイミング積極性とか笑いをもぎ取りに行く戦闘態勢とか思考、それでいて「アイドルのやり方で」という一線を越えない絶妙なやり方(下品にならない、毒舌にならない、汚らしくない)、歌と踊りも言うに及ばず挙げればきりが無いが特にやなふなの2人に衝撃を受けたのは「語彙力」と「造語つくっちゃう系」だろうか…。

これはちょっとなかなか他に例を見ないくらいで…

(だいぶカントリー観なくなって忘れてしまってることも多くあるのはご愛敬。。)

「トンカツメイト」

「汗かき同盟」

「舐めてないぞっ♪」

「逆に聞くけど」

「ら行のいじり」

「除霊の舞」

 

少なっ!

 

って思った人~?

 

少ないよね。。。

忘れてしまっているだけでもっともっとたくさんある、まさに「トンカツメイト」や「汗かき同盟」のように、彼女たちが造語で創り出して、ファンたちを巻き込んで利用してしゃべくって笑いにしてって、その創り出した造語がグループ内でまかり通ってる通じちゃってるという広まり具合、こんなアイドル女子、他にいただろうか?しかも1人じゃない、2人だ!

造語でなくてもとにかく表現力が豊かなもんだから、やなふなのトークは本当に面白い、面白くなるし、またそういった「ひねり系」を理解してちゃんと笑える頭も持ってる子たちだったから、テレビでタレントとして普通に戦っていける武器を多分に持っていたんだよね、2人は。

100%あり得ないけど「ダウンタウンなう」でダウンタウンと雑談的に絡んでみても面白くなるやなふなだった。2人でなら、出来てしまう。

だから梁川奈々美に関してはあの頃の花道や~ポケモンや~デビューして1年とか2年でNHKのレギュラー持ってたりしていいねいいね!やなみんいいね!キテるよ!なんて面白がってみていたけど…まあ、まあ、彼女のせいとかではなくて大人の事情や都合で番組なんていくらでも終わる時は終わるもので、ただただ残念だった。

 

なんであれこの「造語力」を褒める人がまるでいないのも残念で、これはホント凄いことだよ…。

元をたどれば、指揮官ももちが「お菓子禁止令」とか「ももち先輩」とか「ももちイズム(これはスタッフが付けたかもしれないが…)」を発していたしそれとは別に、「ももちチルドレン」はネット上のヲタらになるのかな…「嗣永塾」はハロコンだかの飯窪はるな発信だったね。

とにかくカントリーガールズのちびっ子たちに魅力が溢れ出ているもんだから観る者からすら炸裂してこぼれ落ちてしまうということだ。観る者の創造性を刺激せずにはいられない溢れる魅力。まさに指揮官ももちと愉快な仲間たち~の愉快さ加減半端ねぇぇぇ。。。

みたいな…。

カントリーガールズ○周年記念イベントで、ライブの名前(タイトル)付けを率先して付けにいくおぜふなの姿も印象的でこれはこれで「ももちイズム」でもある。それでまた大人たちが先に勝手に付けちゃった「みなづき」に対して、「ちょっといいかも…って思ったしぃ~(笑)」って笑いにできるコイツらやるやんけ(笑)

…みたいな。

 

やなみんの話をすれば、デビューしてすぐくらい(半年くらい)に開催された異例中の異例のイベント「やなふなイベント」での一場面。

お題で単語が出されるのでそれの意味を辞書的に短い言葉で表現せよ!

というバトル対決のシーン。

「チョコレート」

「甘くておいしい大好きなもの!」

『あははは』

「パソコン」

「知識の海」

『おおー!』

「パイナップル」

「南国の果実!」

「サーフィン」

男のロマン

 

それでまた言い方が、「男のロマン!」

じゃないんだよね。

いい声で緩やかに

「お と こ の 、ロマン♡」

 

時間制限に追われているからお題が出て

「はいこれ!」

「こうこう!」

「はい次!」

「これこれ!」

というスピード感の中で

「サーフィン!」

「お と こ の、ロマン♡」

 

大阪娘の船木結の方が一般的でポピュラーな「キャラクター」とか「面白味」「お笑い」だったこともあって、船木の方がどうしても程よくピックアップされがちだったけど、梁川奈々美の炸裂した時の破壊力抜群さは、船木結をも大爆笑に巻き込むほどに凄まじい威力であった。

 

指揮官ももちがたしかカントリーラジオ登場回で、各ちびっ子たちに贈る言葉的な総評の回があって、そこで船木結に対して

ハロプロ古くからいて見てきたけど、むすぶちゃんは結構クオリティ高い上位に位置するメンバーだと思うよ。」

やなみんに対して

ハロプロで今までにいないニュータイプで、…ナンタラカンタラ」

こんなやなみんだから、そもそもが好意的なファン、ヲタレベルでもなかなか理解されない人気を得れない(エエやっちゃなで愛されはもちろんしていたが)、…まして軍事式ジュースでは活かされない育たない開花できない、彼女のやりたいことができない、雁字搦めの閉じ込められた世界に閉じこもって先輩たちに合わせて単なる良い子でいるしか術が無かった彼女の魅力が爆発する場面など繰り出されるはずもなく。ハロプロに今まで居ないニュータイプが、ジュースで何が出来ようか…。

それでまた何度も述べてきたように、もともとが、ジュースはそーゆーアーティスティックなダンスパフォーマンス重視集団で笑いなんて気にも留めずにやって来たのだから、梁川奈々美をJUICEに入れ込むことに無理があったというだけに過ぎない。(ジュースが悪いとかメンバーが悪いとかそーゆー問題ではないということだ。)

ここで述べたように「もっとこうしろよ!」「もっとよくしろよ!」「もっといろいろ出来るだろ!」っていうファンヲタの声をまるで一切無視して余計なことなどしないでただひたすらに時代に合わせることなく淡々と伸び行くままにやりたいようにやって来たくせして、カントリーガールズの移籍兼任は、手を加えちゃった系でもあった展開となった。

 

これもまたカントリーラジオのももち出演回で、今度はちびっ子たちがももち先輩へメッセージを述べる場面で船木結

「思い描いた未来」

「夢見た未来…」

なんておふざけで述べていたように、本来は、時代に合わせることなく伸び伸びとあるがままにやっていくハロプロ勢だから、大人の手が加わることなく彼女たちが「描いた未来」「夢見た未来」がきちんとやってくるはずだった。

しかしやなふなと森戸の移籍兼任は、まあしかし見事に大爆破となったのは、これもまた何度も述べてきたように「20周年に向けての新グループ誕生に向けて多くなりすぎるグループを削りたかった」一応腑に落ちるちゃんとした理由があるのがまた腹立たしくもある…。

 

なにはともあれ、梁川奈々美アンジュルムだったらよかったね!とかモーニングだったらよかったね!とかそうではなくて、やなふなで抱き合わせ移籍としてセットで移しておけば、また年に一回の「やなふなイベント」を恒例化できていれば、彼女(たち)のモチベーションとやる気と戦意高揚となって踏ん張れた、かもしれない。

ハロプロの未来を背負って立つ逸材「やなふな」

 

って言葉は、決して大げさでもおふざけでもなくて、マジ、ガチだったんだよ…。

 

惜しかったねぇ…この2人。

 

単なるチャラチャラした人気ではなくて、中身がぎっしり詰まっているという安心感と魅力。

 

でも1人じゃダメだった、「やなふな」でなきゃならなかった。