【Juice=Juice×カントリー・ガールズ】やなみんのなやみんはさゆみんのけしみんではたりひん。。。
Juice=Juiceとしての梁川奈々美を、DVDマガジンやライブコンサートとトーク集からいくつか観てみましたけれど…可哀想だったね~。なかなか大変そうで苦労していたことが伺える。
楽し気カントリーに対してJuice=Juiceは軍事式鉄鬼兵だからある種対極にあって「やなみん」は楽し気カントリーで生まれ育ち育まれて成長しまたそれが抜群に似合っていたからこそ。日本で生まれ育ち日本の和の心を養った日本人が、欧米のオラオラ系に辟易してしまうのと似ているかもしれない。
それでまた何度も何度も何度も何度も言うように、Juice=Juiceのせいだ!Juice=Juiceメンバーが悪い!とかそーゆーことではなくてね。。無理があったねって、それだけのこと。ずっと彼女たちのスタイルでやって来たJuice=Juiceとそのメンツらだって突如現れたアウトサイダーを無理やり迎い入れることとなって大変だったし苦労することもたくさんあったわけで、それを承知で「卒業する」という道を選んだ梁川奈々美の決意には並々ならぬ思いの丈が伺える。
それでー、モーニング娘。に移籍した森戸知沙希のように、まさにDVDマガジンで生田と石田が寒い寒いお寒い芸を披露した時、他のメンバーたちは普通に大爆笑するんだけど、ももちの指揮下で育った真に楽し気を知る森戸知沙希は(さぶっwww)って言わんばかりにしらけて、まるで笑わないんだよねただ一人。笑顔の欠片も無い。これが意味するのは、もはや先輩たち、モーニング娘。たちに合わせないで自分のスタイル、自分の感情を大事にしてやっていくことの表れでもあって、無理に合わせない、つまらんものはつまらん、愛想笑いはしないとか、変に媚びない、自分は自分!のスタイルを押し出した森戸知沙希のたくましいスタイルであれば、気が楽で、良かったかもしれない梁川奈々美は、やなみんは大変気の使えるめっちゃエエ子(森戸がそうではないということではない)なもんだから、ちゃんとJuice=Juiceたちに合わせるし、笑顔振りまくし、楽し気にもっていくし、笑いをもぎ取りに行くし、合いの手バンハ゛ン入れ込むし、そのくせしてやなみんが「こうこうこうで~」ってふざけに行くときJuice=Juiceたちはあまり乗ってくれないから、ここで気疲れしちゃうんだよね。梁川奈々美は変に全力、無駄に全力、無駄に網羅しに行くから気疲れしちゃう。それでまためっちゃエエ子だからこそ余計に。
「私がこれだけやってるんだからお前らJuice=Juiceたちももっとやれよ!」
なんてもちろん言わないし思いもしないだろうけど、無意識のレベルでそれらが蓄積されていって、辛くなってしまう。
それはそれとして、やなみんを溺愛するキャラでハロプロヲタら界隈を風靡したJuice=Juiceのキャプテン?年上お姉さんの「宮崎由加」が際立って良くなっていた。ここに来て。今さらにもほどがあるが…ここに来てついに!やなみんと接することでようやく彼女のキャラ立ち、魅力、輝き、真の良さが炸裂していた。
年齢的なアレでどうなるかわからないけど、次で5代目になるのかな…和田彩花が卒業した後のハロプロリーダーに彼女が就いても面白くなりそうでとても良いキャラクターを得ていたね。
色々な思いや気持ち、感情、愛情を裏切り破壊することを承知の上で卒業決意という点で、面白い興味深い話題となったわけだ。やなみんの卒業発表。
それでまたこれがやなみんが、元モーニング娘。の田中れいなみたいな大人たちへの反抗心丸出しとか権力へ歯向かうタイプの狂犬女子であれば、もしくは久住小春みたいな欧米精神旺盛な人柄のクレイジーガールであれば、「ですよね~」で済む話なんだけど、めっちゃエエ子のやなみんだから、ふむふむ~…と興味深いテーマになってしまうのもやむを得ない。
先週だったかな…カントリーラジオで山木梨沙が
「あのやなみんが、大人の人たちと卒業についてそーゆー話し合いをしていたんだなぁ…と」
感慨深さと相まってしみじみしていたように、ちゃんと自身の未来を見据えて行動を起こしたあの日のちびっ子やなみんにしみじみとした気持ちを抱いていた大学生のお姉さん山木梨沙の言葉が光る。
アイドル女子らのアイドルグループあるあるで、妹の方が先に、先に進んでしまう展開に出くわす姉たちの切なげな感情面がまた、面白かったりもする…。やってる当人たちはめちゃくちゃ大変なんだろうけど…。
だからここで登場するのが道重さゆみなんだよね。
明石家さんまがヤンタン土曜日のラジオトークの中で、笑いを含めて道重を評したように
「道重、お前は社会不適合者や」
「自分でもそう思います(笑)」
「なあ?だからお前は、モーニング娘。に入れて良かったんや。」
「ホントそう思います(笑)」
「芸能界で活動できて良かったやんな。」
「モーニング娘。になれてなかったら今頃お姉ちゃんとニートしてたと思います(笑)」
もちろん道重も冗談交じりであははおほほと楽し気にさんまのトークに合わせてしゃべっているのは間違いない中で、道重みたいな女の子があの日、「はいそれじゃあモーニング娘。やめま~す」言って、やめて、卒業して、一般人に戻って、何ができるというのか…。大学行きまーす、言って、行って、友達できるのか…作れるのか…通えるのか…学べるのか…何ができるというのだ…。
という、彼女の魅せてる演じてるキャラクターから察して、さんまは「不適合」なんて言ったわけだが、これはこれで良い面が多大にあって、そんな道重だからこそ、私はモーニング娘。をやめたら何もない、何も残らない、ここで成功せねばならない、売れなくちゃならないという強い気持ちがあったからこそ、あの日のどん底期において1人ピックアップされて多くのテレビ出演を、頑張れたわけだ。嫌いなタレント高い位置にランクインし、ブログのコメントに気色の悪い連中たちが寄って集って、めちゃくちゃメンタルひ弱な道重さゆみがそれでも精力的に頑張れた芯には、「私は世間に放り出されても何もできない、芸能界でやってやるんだ!」という思いがあったからこそ。
変に器用で無駄に器用で何でもできちゃう万能タイプとかお金持ちなんかは、長くは続かないことでも知られる芸能界という特殊世界。
「ああ、こんなものか」
と見切りをつけちゃうんだよね。あっけなく。
SKE48の須田亜香里と道重とで若干似ているオーラ、空気を感じるのはこの点で、不器用で程度が低い虫けら女子だからこそ、せっかく入り込んだこの芸能界、慣れ親しんだ芸能界という土俵で、やってやる!成功するんだ!って熱い思い。今さら世間にほっぽり出されても困るんだよぉぉ!って猛り。
それでさんまから不適合者なんて言われた元伝説のスーパーアイドル道重さゆみは「復活」「再生」なんやかやと煽り込んで、歌出せばバカ売れイベントすれば満員バスツアー一回で何千万と稼いじゃうんだから、彼女の才能と魅力の開花と成功の証が芸能界という場で垣間見れるのだ。
エラい話しがズレてしまったけれど、やなみんの卒業に器用不器用は…関係ないかもしれない。
大切なことは、カントリーガールズDVDマガジンvol.6のいち企画場面から見て取れる。
苦手克服企画第一弾!自転車に乗れるようになろう~♪より。
(当時)中学生?高校生?なやなみんは、まだ自転車に乗れなかった。
それをネタにしてDVDマガジンの史上稀にみる入れ込み企画として成立した面白コーナー。
※本来はカントリーガールズのままだけでやれていれば、DVDマガジンで苦手克服のコーナー!が確立されて楽し気カントリーを加速させることができた。山木梨沙焼きガエルを食す!とか、山木梨沙お化け屋敷に挑戦!とか、山木梨沙初めての珈琲!とか小関舞の富士登山ソロリベンジ!とか。
それで、自転車に乗れないやなみんを手伝って指揮官ももちの指揮下でメンバーがアドバイスしたり手伝ったりして協力し合って練習に付き合ってあげるんだよね。
(完全には乗れてはいないんだけど…ももちの強引な成功~!やったぁ♡無理やりの完結を以って)それで最後、出来た出来たー!って喜んで、やなみんは感極まって泣いてしまうんだよね。
メンバー愛、友情、青春みたいなそーゆー甘酸っぱい感じに、心奮えて泣いてしまった。
メンバーたちは
「なんで泣くのよ(笑)」
「なんで泣いてるのよ(笑)」
なんて茶化す感じで楽し気にやっている中で、やなみん(とそれにつられた小関舞)だけはガチで感動的な涙もろくしちゃってて。
それで、ここで、ふと気付くんだよね…
(イマドキなかなかいないかもしれないがそれはそれとして)
自転車に乗れないお年頃の男子は、両津勘吉風に言えばテメーの力で何とかしろ馬鹿!
で、済む話だが…
はたしてこれが女の子だった時、そんな女の子たちはどうするのだろう…。
中学生、高校生、大学生、いつまで経っても自転車乗れない系女子は、いつどうやって克服することができるのだろうか。
やり残したこと。
やれなかったこと。
置き忘れてきたこと。
やりたかったこと。
出来ないままで来てしまったこと。
オシャレして流行りもの追っかけて男の子に興味をもって恋したくてうずうずして勉強もそう夢を追いかけて、自転車の練習しなくちゃ!なんてお年頃の女子が挑めるか…。気持ちと、環境と。度胸と勇気とタイミングと。
イマドキの一般の女子らは、思ってる以上に活動的だし活発だし、友達に付き合ってもらってとか、恋人の力とか、家族の力とか、いくらでも克服していける、かもしれない。
しかしこれらを、青春時代をアイドル活動に捧げる彼女たちはどうやって挑んで処理して手にすることができるのだろう…。
という問題。
森戸知沙希と梁川奈々美で非常に興味深い言葉があって、バースデーイベントなんてたいそうなことをやっているもんだから、誕生日になるたびにこの話題について話す機会がある彼女たちは
「えー、、、ヤバくない?もう○歳だよ!」
「×歳からカントリーガールズでやってきて、もう○歳になっちゃったんだよ?」
「ヤバいよヤバいよぉ。。。」
はいつものことながら誰にでもある発しの中で
「なんか年だけ取っちゃってるみたいで、中身が何も伴ってなくて、ヤバい。」
という旨の発言を何度もしてるんだよね。
何もできていないという焦り、ホントに歌とダンスと収録の毎日で、何もできていないという青春時代真っただ中の女の子の焦り。
やなみんは、こうやってDVDの企画として自転車克服~!なんてやってくれてまたそこに、気心の知れた愉快な仲間たちに囲まれて楽し気に練習できたから、良かったものの。
一生懸命打ち込んで多大な時間と労力をかけているダンスと歌に関して、これが社会に出た時いったい何の役に立つのだろうという不安が、多かれ少なかれある。それらによって犠牲になってる「やり残したこと」「やれなかったこと」「置き忘れてきたこと」「やりたかったこと」「出来ないままで来てしまったこと」を、見て見ぬフリして通り過ぎて(年齢を高めて)しまうことに、胸が締め付けられる切なさを感じてしまうんだよね。切なげな焦り、緩やかな焦燥感。
とにかく時間が無い。
Juice=Juiceとしての梁川奈々美はやること覚えることが多すぎて、割ける時間が厳しい。
やりがいがあるのは言うまでもない。
挑みチャレンジし、ステージに上がり、上手く出来たのであれ悪かったのであれ、ももちで云うところの「アイドルならではの悦び」「世間一般の女の子では味わえないアイドルだからこその楽しみ、嬉しさ、悦び」があるのは間違いない。
それはそれとして、それらによって犠牲になってる「やり残したこと」「やれなかったこと」「置き忘れてきたこと」「出来ないままで来てしまったこと」を、見て見ぬフリが出来ない女の子がいるわけだ。
芸能界に固執して活動できる道重は見て見ぬフリしてスルーできたが、梁川奈々美にはできなかった。
これが、カントリー・ガールズだけのままであれば、時間、戦意高揚、やる気の高まりは容易にそこにあった。
あの日のカントリーの、森戸知沙希が楽屋?だかツアー先のホテルに勉強道具一式持ち込んで漢字検定とったり(結構簡易な)資格試験の勉強してたり、そーゆーメンバーがいる環境であれば熱くなれる、燃える、頑張れる。やなみんも。船木結も。小関舞も。また年下のそーゆー頑張りに刺激を受けて山木梨沙もより頑張れるし手助けもしてあげたくなれる。
DVD企画の後も自転車の練習しようって思えるし、思うだけじゃなくて実際練習する。出来る。
しかし、森戸が大学進学を断念した悲痛な声からわかるように、移籍組はとにかく大変、覚えることが山とある、時間が無い。
それでたまの休みに、はぁ~疲れた。。。っていって、ダラダラ過ごしてしまうしか術が無い。
このローテーションの中で「やり残したこと」「やれなかったこと」「置き忘れてきたこと」「やりたいこと」「やらねばならないこと」「出来ないままで来てしまったことを取り返すこと」に挑む時間と気力が湧き起こらないのだ。また愉快な仲間たちとのスケジュールも合わない。ぼっち感。遅れ。
男子であればテメーの力で何とかしろ!
だが女の子は果たして…。
やなみんの卒業発表で良かったことは、(前々からわかってはいたが)地下を持ち出しても意味が無いものの、10代の女の子が自分の意志で「アイドル卒業します」と決めたらきちんとそれが尊重されてちゃんとやめることができる環境である事務所側のクリーンな世界観がまずは好印象であり、また、「ももちイズム」などのアイドルごっこで大いに盛り上がったあの日のカントリーとその思い出に固執されてメンバー愛と絆と友情に縛られてとらわれずに、「アイドル卒業します」と卒業を決意したあの日のちびっ子やなみんの勇気や決意、思いの丈を称賛することと、またさらに、元モーニング娘。の9期鞘師里保が、「卒業します」と発表した時、同期の鈴木香音が「え…(9期ってもう)卒業していいんだ!?」って気づいて、学んで、追従卒業したように、ももちイズムでアイドルごっこして遊んできたけどあの日の思い出に固執しないでメンバー愛や絆に遠慮しないで卒業してもいいんだねって、他のカントリーメンバーが気付いて追従卒業するメンツが出てくるかもしれないというヒントの与えにもなった点。
道重ばかり持ち出して本当に申し訳ないんだけど、道重的な「芸能界でしかやれへんで!」的不適合系女子がホント少ないめっちゃエエ子の自分大好きっ娘。が多い(ように映る)現代アイドル女子では、炸裂して成功しないと、いい間でやめていくのも自然な流れかもしれない。
そもそもが、アイドルってそんなダラダラダラダラ長々とやるもんでもないはずだ…。
明石家さんまの言葉
「アイドルって職業はない…」
けど、現代ではアイドルという職業は確実に存在しているからして、職業「アイドル」としては長く続けることが正解なのか否か…。
さんまの云う「アイドル」が、現代にスッと現れ見えるのは、キレイなままで卒業していく美しいアイドル女子をみることができた時だ。
梁川奈々美の卒業までのアイドルなイズムから目が離せない。