AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

AKBINGO!EP480 王道 vs 邪道 vs ボケ道 vs 長胴

 

暴君御姫の異名を持つアイドル界の悪姫(あっき)「中井りか

 

前回の加藤美南のそれは王道のアイドルチック?な誰を傷つけるわけでもない普通パターンだったが、王道は王道に埋もれてしまうがために印象にはまるで残らない。みんながみんな馬鹿みたいにそれを繰り出すもんだから、潰し合って埋もれていく。

気色の悪い彼女のヲタらが「みなみちゅわぁぁぁ~~~~んんっっ!超超超超っ!可愛かったよ!!」

ってくらいで、その他大勢からしたら何の印象にも残らない虚無的場面。

 

しかし、邪道は邪道がゆえに、印象に強く残る。

 

 

アイドルがそれやっちゃう?

ってところを突いた今となっては別段珍しくも無いが毒舌。

自分の印象が悪くなるという対価の犠牲で観る者の心に強く印象付ける諸刃の一撃。

MCの村本が締めの捨て台詞に「アイツ腹立つわ(笑)」と言ったが、村本と中井りかは相性が良さそうだ。

毒は毒を以って制す王道コンビともいえよう。

 

それはそれとして中井りかの毒舌で非常に大事なことは

単なる「テレビの真似事」を繰り出せばよいというワケではない。

素人上がりのアイドルが陥りやすい(ましてハロプロと違って緩さ爆発のAKB勢なので)テレビでやってるそれをまんま真似ることが正解と、勘違いしてしまいやすい、罠がそこにはある。

 

アイドルやタレント、芸人たちがテレビでやってる「毒舌」は、芸である。

本番前にちゃんと挨拶して、本番やって、終わった後に、ちゃんと謝りに行っている。

あくまでショーとして、キャラとして、そういうものを繰り出し不快な思いをさせる展開もあるかもしれませんが…って。

自分はこーゆーキャラでやってるから毒舌するんですよーそっちでちゃんと察してくださいねー

でもなければ

コイツはエエ人そうだから言ってもいいだろう

でもない。

普段の口癖で「もっと推せよ」ってヲタ相手に連呼してるからついつい出ちゃったんですぅー♡

でも許されない。

 

みせられるべきテレビの画面の部分だけを信じて咀嚼しそこを切り取って真似してしまっては、毒舌というやり方は危険なものになる。

 

中井りかが収録終わりにメダリストにちゃんと謝れたか…「あんなこと言ってすみませんでした。ノってくださってありがとうございました」と言えたか…MC村本にもちゃんとフォローしてもらったことに礼を言えたか…

やりっぱなしで「あぁ今回は爪痕残せたぜ♪」でスッキリ気分に浸ってしまってはいけない…

 

もちろんもちろん

今年成人を迎えた大人の女性の一歩を踏み出した彼女のことだから

中井りかの冠?レギュラー番組をいくつも持ってる彼女だから、ちゃんと熟しているであろうことに疑いの余地はな、、、い…

 

が。。。

 

それでもどこか

(コイツ大丈夫かぁ…?)

と思わずにはいられない不安定さ、ガチの暴君御姫感に、観ている側は彼女が毒舌繰り出すたびにドキドキさせられる。ドMの豚は違う意味でドキドキしている。

「もっと推せよ!すくねーだろが」の部分を切り取ってカセットテープに録音し、高性能ヘッドホンでヘビーローテーションして楽しむプレイをするための材料とする。

「もっと握手券買わなくちゃ…」

って自らで自らを洗脳する、彼女のヲタらにはそういった「コイツ大丈夫かぁ?」ってドM生粋のブタ野郎が何割か混じっているかもしれない。

 

話を戻すとその不安定さ(大丈夫かぁ?って思わず心配になってしまうくらいガチでやってる演じ)が彼女の魅力でもあるのだが、演者や共演者たちはそんなことは知ったこっちゃないのだから、やはり裏ではしっかりとやっておかねばなるまい…

身内の番組だからといって最も大事な礼を失してしまうようでは…

 

彼女の純粋なファンやヲタたちは、彼女がちゃんと裏ではできていると信じているからこそ「暴君の遊び」を心から楽しみ支持していけるのだ。

 

 

ついでに言うと

中井りかの「もっと押せよ、すくねーだろ」のくだりで一番得をしたのは、どさくさに紛れて映り込んでいる隣の美少女だ。

毒舌でカメラを向かせて自分が映って目立っている気でいる意気揚々の悪姫の横で、微笑んでいるだけの美少女に視聴者の視線は集中し、結果一番得をした、「悪者のすることが真を立てて損する」中井りかあるあるだ。

 

だからこのコーナーは…

 

 

ガチ恋ヲタらが地団太踏んで本気で悔しがり超絶嫉妬することで有名なコーナー。

 

 

てっきり出番がまだない?本間日陽がやると思ったら、違ったね…

 

荻野由佳…

スベったとかでもないんだろうけど…

彼女の視線・姿勢は「笑い」にちゃんと向いているんだけど、ものすごい中途半端な向き方なのか…センスの問題なのか…まだ自分は理解し損ねている。もっと世界観を作ってボケ倒すことだって、彼女のキャラクターならできそうな「気がする」のだが、結局全部当たり障りのない王道パターンしかできていないから全く印象に残らない。

 

 

そもそもがこのコーナーは、ガチ恋ヲタらが嫉妬して握手会なんかに「推し変したからな。」ってわざわざ言いに来る危険が常に付きまとう。

それはなぜかって、彼女たちアイドルの視線がカメラではなくて、演者(ここだとメダリスト)に向けられているからだ。

 

 

 

普通の単なる視聴者であればこれを観ても別段なんとも思わないが、病みら憑きの連中がこんなシーン魅せ付けられた日にゃ…

 

本来は、岡田奈々の3週にわたってオンエアされた真面目か伝説企画の時にやった「超小型視線カメラ」を使って、アイドル達の表情を捉えていれば、病的ヲタらの心かき乱すことも無いのだが、さすがにあのカメラはいろんな意味で波紋を呼ぶし危ないからテレビで使いにくいのかもしれない…

 

 

 

 

ところでこの回で個人的に一番笑ったのはこの場面…

 

 

 

志村けん×ビートたけしが飲みの対談でお笑い談議になった時

「ベタをやろうよ。ベタが一番面白いんだよ」

「新しいことなんてしなくたって、ベタでいいんだよ」

「ベタって聞くとみんなは『えぇ~ベタ~…』って言うけど」

「ベタは、間とタイミングがバシっと決まると、ものすごく面白いんだから」

 

まさにそれ。

「びびあん?キミのエースっぽいところは?」

「髪型ですかね」

 

なんも面白くはない。

しかし、言葉が放り込まれる間とタイミングとしゃべりの抑揚がビシっと決まると、ものすごく面白い。

 

大阪人の山本彩は、絶妙な間とタイミングから繰り出された「ベタ」に思わず吹いてしまったというワケだ。

NMBの後ろの2人もしっかりと笑っている。

さらに後ろの2人は不愛想だが(他人のボケでは絶対笑ってやらんからな…)という強がりの表れだ。

(ケッ…オモロイやんけ…。でもなぁ?他人のボケでは絶対笑わへんで!)

さすが…カワイイ云々よりも笑いをこよなく愛する大阪娘だ。愛嬌よりボケ。ボケよりカネだ。

 

 

それはそれとして村川緋杏、ちゃんとできるんだね~

「えっとぉ」

「なんだろう?」

「えーわかんなぁい」

じゃなくって、ちゃんとすでにそっち寄りに向いているから変な間が空かずに、村本に続いてタイミングよく「髪型ですかね」とバチぃっと言えたのだ。

 

 

さすが、2018年AKBグループで最も注目すべきアイドルに選ばれただけのことはある。

アニメに出てきそうな可愛らしいキャラクター顔…あの日のごぼう娘が化けるのか…

市川美織とはまた違った「エエ顔」を持った今後が楽しみな逸材が出てきた。

 

王道だがしかし、上手くやってのけた点で印象深く残ることができたということだ。

 

 

 

それでふと思ったのだがやはりNMB勢は鬼強い。

 

 決して普通のことをやらない。

「NMBINGO!」で大阪娘のみんながみんな毎週ボケ倒す番組だとキツいが、普段ボケ率低いAKBINGO!のゲスト参加としてはこの「ボケ道」は非常に映え出る。

 

観ていて安心の安定感だ!

 

 

 

それに引き換え…

 

 

 

チッ…

 

 

この、駄馬が!!

 

 

ダメだこいつ…

 

今までこのブログで散々「山田野絵は逸材だ!」「凄い子だ!」と褒め称えてきた。

 

前回の感想文でも

「しかしまあそれにしても山田のくせに…外さないよね~

ちゃんとラインを熟知し空気を読んで地雷を見極め放り込めてる。

間とテンポが計算ではなくて天性によるものだから、何気ない一挙手一投足ですらバシッっと決まると爆笑となる」

 

とドヤ顔で語った。

 

その顔に泥を塗るような、そーゆーことするんだ?

 

 

あっそ…

 

 

握手会に行って説教してやる…

 

この件について延々と説教してやる

 

土下座させて、泣くまで許してやらん

 

いや、泣いても許してやるもんか!

 

よし、ネットに悪口書き込んでやる!

 

山田のスレで「駄馬」って連呼する痛いヤツおったらそれ自分なwwwwww

 

恥かかせやがって…

 

絶対に許さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って、思うじゃん?

 

 

 

 

今回のAKBINGO!の企画は「胸キュン♡グランプリ」なのだから、女子力を発揮して「きゃふふ♡にゃんにゃん♡」で可愛げや萌や色香を振りまいて済ませばそれで良かったりもする。

演じ手としては恥ずかしさもあるだろうが、実はそれって馬鹿丸出しに簡単なことであって、面白さの欠片も無い「思考力ゼロの駄馬がしたる」無能の極寒芸となる、傾向が強い。

 

実は山田野絵なのだから、「きゃふふ♡」って山田がやるだけで容易に爆笑は産み出される。みんながやってるそれをするだけで、彼女であれば簡単に笑いなんていくらでもとれる。

ことを、彼女もわかっている。

 

しかし、だ。

 

山田のくせに、安易にそこへは飛びつかなかった!

 

自分がすべき役目は何だろう?

自分の役割は何だっただろう?

なぜ自分は呼ばれたのか?

 

彼女はしっかりと思考し察して、きっちりと自身の役目を果たして魅せたのだ。

 

 

ネット上ではおそらくもちろん山田の失態を揚げ足とって多大に書き込まれていることだろう…

しかし問題はない。

彼女はきちんと正解をやってのけたのだから。

 

山田の魅力に魅かれた多くのファンたちは、ちゃんと彼女を評価している。

 

山田がもし、あの場面で「きゃふふ♡」ってやって逃げていたら、真のファンたちは心底がっかりしたに違いない。

爆笑が生まれて満面の笑みをみせる山田のアップを観て、みる目のあるヲタたちは、それを観てまさに「説教しに握手会に行こう」と決意する。

 

しかし大丈夫。

彼女はちゃんと、真のファンたちを裏切らず、目のあるヲタたちの期待に応えた。

自分がすべき「やり方」で、ちゃんとできた。

周りに流されずに「山田流」を貫いた!

 

 

 

それにしても今回NGT48は、印象が悪かったことは否めない。。。

 

みんな大好きかとみなは、まあ見事に欠片も映らなかった…

 

ただ一つ気になることは…

 

山田が「アチャチャチャチャァァァ!」

でスベったすぐあとのこの場面

 

 

MC村本は山田をいじっているので山田に向いている。

そこに、村本の視界に入る様に、身を乗り出して笑顔で挙手するかとみなの姿が目に入る…

 

これは面白い!

という何かが浮かんでいたのだろうか…

 

この後指名されたのは(編集かわからんけど)挙手していない小栗だった…

 

誰もがみな、加藤美南の好みのタイプを知りたいというのに…

山田が邪魔だ!

 

 

 

いやま、なんであれ、だ。

 

高みなの言葉をAKBGアイドルたちは忘れてはいけない。

遊びな遊びな」って。

 

スベったっていい、積極的に。

チャレンジせずに終わってはならない。

何もしない観覧者と化してはいけない。

爪痕とか成功とかどうだっていい。

遊べばいいのだよ。

そうやって遊んで、試して積んで、精度を高めて、外へ出た時戦える準備をしておけば良い。

 

 

胴長姐さんについてはもう書く気力は無い。。

 

各自で考察しておくように、以上!