AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【あの日のカントリーガールズ】指揮官ももちと愉快なチビっ子たちの1周年記念…

 

 

ゴールデンウィーク終わりの去年のちょうど今頃

 

確かモーニング娘。DVDマガジンの90いくつのバラエティDVDの関連動画の流れから嗣永桃子のバースデーイベント!2016」があって、それを観ることで初めてモーニング娘。以外のハロー!プロジェクトの他グループというものに触れた機会となったのでした。

 

それはそれは衝撃的な出会い…

 

今となっては余裕でAKB48とかSKE48とかNMB48とかNGT48とか、あっちこっちに手を出してる自分だけど、当時はずっとただひたすらにモーニング娘。のバラエティしか観てこなかったもんだから、嗣永桃子という存在を知って衝撃を受けたあの日の愕然感は今でも覚えている…たぶん。

 

 

結局、ハロプロアイドル達は「しゃべること自体」は良く出来ても、中身のないくっちゃべりになる傾向が強くて、中身のないスカスカな内容、ただの説明とかしょ~もない感想とか、「所詮は女子の如きが」と蔑まれてしまう程度の低いぺちゃくちゃぺちゃくちゃな「しゃべり・トーク」でしかなかった。

もちろん、メンバーたちとぶつかり合うことで笑いや面白が容易に生みだされるのは言うまでもないし、上々軍団のMCのフォローでテレビバラエティでは観れないような凄まじい爆笑が生みだされたりもする。

 

でも…一個人としてみた時…

 

述べたように「しゃべること自体」は良く出来るし小慣れた様子でこなしてもいけるから仕切りもできるしトークショーも披露できるし成立しているかのように見せかけることもできてはいるものの、それは単に言葉の発しでしかなくて、中身がスカスカなもんだから、テレビやなんやで「求められるしゃべり」になると手も足も出ない。

 

これがハロプロ(後を思えば総じてアイドル女子)の特徴。

 

あんなことも言えるこんなことも言える、あんなことできるこんなことできる、ほら言えよ!そこ!やれ!今だ!!

隙だらけなんだよね、観ていてイライラしてしまう。

行間への書き込みがないから。

スカスカ。

ただ言葉を発しておけばいいみたいな、そーゆーざんないしゃべり。

 

 

そんな中にあってだから余計、「嗣永桃子のバースデーイベント2016」のDVDを素晴らしさが際立った。

行間への書き込みがふんだんだったのだ。

隙が無い…

そして、無駄がない

スゲぇ…

なんじゃコイツ…

上沼ナンチャラの孫か…?

 

今までずっとベリーズ工房とか見向きもしてこなかったもんだから、嗣永桃子凄いじゃん!

ハロプロにもいるじゃん!

ちゃんと行間書き込みできる女子いるじゃん!

って、そこに感動して魅かれたのだった。

 

ヲタのいじりだって単なる暴言ではない。

絶妙の間とタイミングと、ハイクオリティなワードセンス、声の抑揚。

そして何よりも愛情がちゃんと感じられるから観ていて気持ち悪くない。

寒くない。

恥辱感の欠片もない。

ただただ素晴らしい。

 

 

 

ここ最近、ハロプロ関連の動画が一気に消えていってる…

1年ぶりに観てみたくなったけどさすがにどこにもなかった。。。

 

この企画ってのは、体育館にきったないヲタらを寄せ集めて、ヲタら同士で競わせる運動会企画。

普通だったら、普通のアイドルだったら、ハロプロアイドルだったら

「ワ-!キャー!」

「頑張れー♡」

「いけいけー!」

 

そんなもので終わってしまうなにも面白くない、ホントにただの素人のオッサンらの運動会映像にしかならない。

 

だから、こんな大それたFCイベント企画をやるものなど、過去に誰もいないし、今もいない。

 

でも、それが嗣永桃子だから、問題ない。

できる。

彼女だからできる。

彼女でのみ、できる。

 

MCで横につく上々軍団鈴木啓太はなかなかの才能を魅せ付けてハロプロ関連のMCで活躍している芸人だが、そんな鈴木啓太をももろともしないで嗣永桃子が空間を掌握し場を仕切りあげて彼女の世界観で埋め尽くす。

 

ピックアップ、ワードセンス、絶妙の間とタイミング、空気に合った声の抑揚、緩急、豊かな表情。

隙が無い。

それでいて無駄がない。(ダウンタウン浜田雅功同様に無駄を嫌ってスっと切る性格ゆえに)

からしつこくない。

だからあれもこれもと、たくさんの様々なものがポンポンポンポン、テンポよく放り込まれる。

 

今までモーニング娘。のバラエティ作品を観ていて

「あれが言える!」

「これが言える!」

「ほらそこ!」

「今だよほら!!」

 

っていう行間への書き込みがまったくないからイライライライラして観ていたストレスが、嗣永桃子自身がふんだんに拾い上げて書き込んで発してくれていて、スゲェェェェ!!!

 

あまりに衝撃的な映像で、ビックリしたよね…

 

それがだからちょうどゴールデンウィーク明けて今頃になるのか…

 

ホントびっくりしたんだから、こんなヤツアイドルで、しかもハロプロでおんねん!?

って。

 

それは、道重さゆみをも遥かに超えている才能だし、だからなるほど、テレビ(地上波)での活躍ぶり(当時)もうなずける。

道重は道重でもちろん素晴らしいんだけど、明石家さんまがいなかったら果たしてどうだっただろう?という疑問符が彼女には常に付きまとうのに対して、嗣永桃子はガチでマジで自らの力(能力)で手にした頂だから、余計に感動的に映ったということだ。

 

 

 

嗣永桃子がいかにすごかったか、あるいはそのすごさの秘密のヒント的なこととして。

明石家紅白でAKBのトークがどうだとゴチャゴチャ素人の駄馬らが偉そうに語っていたようだが、それのヒントにもなってしまうけどアイドルに必要なしゃべりの能力、あるいは総じて面白い話、トーク力、フリートークとは?の基本にあたる部分、それを簡単に説明することで解ける気がする。

  

SKE48のZEROPOSITION「学力テストお馬鹿決定戦」より。 

 

「国って読むじゃないですか、まず」

「(kni)国!」

「で、そのまま読むと『フェ』???みたいな」

「フェはないな、って思って、『国は』」 

 

 

「あのぉ、そのジョナサンっていうのは、あのー、SKE48チームSの犬塚あさなさんが持っているぬいぐるみの、ことだと思って」

「あさなさんのぬいぐるみ汚かったんでー」

AHAHAHHAHH

「きったないから洗えよっていう…、洗ってほしいな♡っていう、気持ちを込めて(笑)」

 

 

knife

日本語で何?

ナイフ

 

普通は、そうなる思考。そこへ飛びつくもの。

答えそのものとか、見栄えのそれそのもの、という話ではない。

 

knife → ??? → 「国は」 

 

どーゆー思考があって、「国は」が飛び出たのかの、その思考部分(???)こそが、ユーモアを要する部分となっているのであり、面白味を抉り取る原動力ともなる。

 

その珍解答が面白いね、つまらないね

 

ではない。

それは、間違った見方で、答えそのものではなくて、「国は」の前の「???」こそが、しゃべりでもっとも重要なのだ。

???の箇所を楽しみたいのだ。

 

「国は」自体はボケかもしれないが、そこじゃなくて、国はの前の???のココ。

なんで国はなの?

って聞かれて、なんとなく~、テキトー

では良くない。

 

「国って読むじゃないですか、まず」

「(kni)国!」

「で、そのまま読むと『フェ』???みたいな」

「フェはないな、って思って、『国は』」

 

このしゃべりが、こーゆー思考が、フリートークや、所謂トーク力に当たる部分で、例えばMCやなんやの周りの人間があーだごーだと突っ込んだりピックアップしたりして楽しくはしゃげるエネルギー源、餌、糧にもなるし、自らも参加していける力となる。

 

knifeをナイフと当てはめた程度の低い女子トークをタラタラタラタラしゃべくっても面白くもなんともないし、へ~、そうなんだ~、なるほどね~…

で?

っていう。。。。

 

そりゃテレビではなかなか通用しないよね、っていう。。

 

そうじゃなくって、「まず国って読む」ってその思考を持つことが大切なんだよね。

アイドルに限らず誰でも何でも、面白くない(ユーモアのない)人の喋りって、「knife → ナイフ」ただそれだけなんだよね。

「knife → ??? → ???」こーゆー面白味がまるでないところ。

 

たぶんほとんどたいてい皆誰もがアイドルたちすらも、

面白い = 国は = ボケ(オチ) = バラエティ = 求められるしゃべり

だと理解しているかもしれないけど、そこではなくて、

knife = ??? → 国は、の「???」への書き込み(ユーモア)こそが大切であり、真に面白い個所となり、フリートークなどで必要とされなおかつ心強い武器ともなる。

 

これはあくまで単純な解釈であって普通の喋りでこんなバカみたいなクイズ形式のトークなんて展開されるわけもないのだからして、???の部分の書き込みや取り出し、見切りはより難解になるし、理解はできても、その場その場で展開されるトークで、自ら繰り出すことが難しかったりもするものだ。

 

だからこそよって、トーク力があると言われる(アイドルで言うところの)女の子たちに、「頭の回転が速い」という言葉を以って賞賛するのである。

 

 

 

話がだいぶズレたが、嗣永桃子はこの点があまりに見事だった。

2016のバースデーイベント(つまり3月)で、既にハイクオリティな完成度だった。

こりゃ凄い!

コイツは凄い!!

嗣永桃子に魅かれて、そこからすぐにカントリーガールズへたどり着き、まずはDVDマガジン3だったかな…この動画も見事にないね。。。牧場お散歩企画で、「まろ」みたいな顔したやなみんとか焼き肉喰い散らかしとか観て、オモロイオモロイ!テンション上がって…

 

見事にカントリー三昧になったよね~汗

 

モーニング娘。なんて興味を完全に失せさせてくれた指揮官ももちと愉快なチビっ子たちの物語に、魅かれてしまったのだ。

 

 

ももちがもうあと数週間で卒業だ――ってある時

矢口真里がパーソナリティを務めるamebaTVの「The NIGHT」

矢口が風邪ひいたとか何とかでお休みするっていうので、矢口が直々に「ももち?ちょっとピンチヒッターで出てくれない?」って頼まれて、出て。

そこでのももちがとんでもない場の掌握としゃべりを披露して、矢口の相方ちょびヒゲの岡野陽一

「ももちスゲー」

「ももちスゲーよ」

「矢口より全然おもしれ―」

「もう矢口の代わりにこれからずっとももちきてくれよ」

 

って、ももちのしゃべりのすごさ圧巻されて感動して、ももちスゲーを連呼するという事態になり…

ネット上でも代役ももちのえげつない凄さが話題となっていた。

それは単に、岡野陽一が矢口いじり的に言いたいだけとか、洗脳されたファンやヲタらがももちいいね!って勝手に思っているとか、そーゆー次元ではなくて、本当に、誰の耳にも明らかに、ラジオの喋り好きならなおさら、そうでなくともお笑い好きであれば容易にわかる代役ももちのあの日のあのしゃべりは、プロの芸人顔負けの凄まじいしゃべりとなっていたのは間違いない。

 

 

NGT48のかとみなこと加藤美南に魅かれて思わず勢いで書いてしまったブログ部分にも書いたことだが…

 

 

嗣永桃子のバースデーイベント2016のDVD…しかもヲタらと運動会するっていう傍から見れば気色の悪さ大爆発しているような映像作品を感動的に見入ってしまって以降、テレビ的にも世間的にもすでに絶大な人気を得ていた有名人であったが今まで欠片も気にも留めなかった嗣永桃子という小生意気なチビ女性の素晴らしき才能に魅かれたのだった。

 

 

でも今思えば…

 

去年のちょうど今頃として、6月の5日あたりに移籍・兼任で、6月ラストにももち卒業で、そう考えると自分が嗣永桃子及びカントリーガールズに見入っていた時期って非常に短かったんだなぁ~と気付かされる。