AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【HKT48】指原莉乃×松岡はな 明石家紅白で魅せたファインプレーの正体とは!?

ちょうどGW中のことだったかなぁ~…

 

第4回明石家紅白にAKBの選抜の子らが出たってくだりで、「指原しかしゃべってない!」って指原非難やAKBオモロナイ批判を書き立てる駄馬らが湧いて出ていた。

日本の大地にゴミを散らかして汚す愚民と、ネット上で喚き散らかし汚す駄民と。

GWだというのに何やってるんだ…哀れな連中の生態が垣間見れる。

毎日がGWみたいな生き方してる連中たちだから、真にGWになってもあんまり関係ないのだろう。

 

指原ばっかりしゃべってー

は、あからさまにもほどがある当てつけで的外れな面白さと、情報操作された操りやすい愚民らも乗じてヤフコメでしったかで語り散らしていて、アイドル視点で見れば見心地悪い気持ちの悪い汚物観だが、傍から見てる分には面白い笑劇場だった。

 

 

とりあえずまずタイトルの話をすれば、松岡はなが良かったね。

 

それは別に指原のツイート「はなありがとぅー!」に乗じた褒め処ではなくて、手を挙げたことではなくて、あの舌芸ではなくて、画面の隙間隙間に映り込む彼女のアイドルとして華映える自然体なスマイル(笑顔)がとても良かった。

 

日本人ってのは特に酷い、笑うときに口元を手で隠す。

たぶんそれが当たり前で見慣れているから気にも留めないだろう?

逆にそこを意識して、AKB女子軍団のひな壇系トークを観てみると、まあどいつもこいつも口元に手を当てて、集団でゲロでも吐いてんのか?ってくらい、なんなのこれ?ってくらいまあ皆が口元に手を当てておちょぼぐる。

 

欧米的に見るとものすごく異様な光景に映る。

 

でも大丈夫。

ここは日本なのだから、もちろんそれでいい。

だからそれで明石家紅白でも各種メンバーたちは笑うたんびにあははおほほで口元に手を当てる。

見慣れた光景。

 

しかしだからこそ、ふとした瞬間、松岡はなの笑顔が、ひときわ輝いて、美しく、可愛らしく、堂々と花咲き誇り際立って映るのだ。

 

 

あんまり貼り付けるとキモはなヲタに成り下がってしまうのでこのくらいにしておくが、とにかく松岡はなの笑顔が際立って良かった。

 

ど真ん中でドーン!と映る必要なんてない。

むしろ隅っこが良い。

端、端で、しかし端のくせしてキラっキラ輝いてるもんだから、視聴者の目の行き場は端になる。

端が、センターになる。

これが、真のアイドル力。

端にいてなお惹きつけたるや花の魔法。

ウォーリーもこれくらい輝いてくれれば見つけやすくなるというものだ。

あるいは逆に松岡はなウォーリーを探せにゲストで出るのであれば、どこにいてもどんなに複雑な隠れ方をしたとて、あっけなく見つけられる。

 

どんな時も、どこにいても、松岡はながいるその場所が常にセンターとなる。

 

それくらい、松岡はなの存在している意義が良かった。あった。

今までなんだってバカみたいな数攻めで大所帯でズカズカズカズカ他の名誉ある番組に上がり込んでは散らかすだけ散らかしてって、やってきた総じてAKBグループの自称アイドルたち。その中にあって歴代過去に例を見ない素晴らしきアイドルの笑顔を咲かせて映ったのが、なんとまさかのHKT48の未来を担う松岡はなだったということだ。

 

舌の一芸も無駄に完成度が高くて、それはそれで良し。

クッソ寒い、観る者に気を使わせるようなさんまやゲストが気を使うような辱めを与えるような寒いものではなくて、まあまあ、一発芸としての一芸としての「芸」として見れば面白いし良く出来てた。

あれができるってなかなかいないだろう。

 

 

それで「トーク」についてはどうだろう?

松岡はな関係なしに、AKB的にトークはどうだったのだろう?

 

GW中なのに、あるいはGWだからこそ?

結構長らくダラダラダラダラ引っ張ってにぎわっていたね…明石家紅白AKB惨敗ネタ。

素人のしがない分際が偉そうに語り散らしてどの口が言ってるのだ?というのばかりの的外れなご意見・ご感想が多くて上で述べたように面白くもあったがそれはさておき、カットされて悔しいとか、カットされててがっかりしたとか、出演した幾人かが述べたらしいそれは、ある意味では情熱的になるかもしれないが、ある意味では今さら何を言ってるんだよともとれる。

 

NHKの、しかも明石家さんまの番組だから、よし頑張ろう!

ではなくて、常にどんな番組でも「映って魅せる!」「笑わせてやる!」「目立ってやる!」

どんな番組すら疎かにせずに意気込んで計算高くしたたかに企んで精進し実践し積み上げてきていれば、「カットされてて残念なんですけどーwww」とはやはりならない。

AKBINGO!ではどうなのだ?ネ申は?虫けらみたいな番組でも全力で挑んでいるのか?

常にしゃべり(トーク)についてアンテナを張り巡らして活動してきたか?

NHKでさんまの番組だから、頑張ろう、では、そりゃカットされてしまうのも仕方がない。

常に笑いや面白を、ユーモアを駆使して思考し描き考え蓄えてきていないのだから、ましてセンスが無ければなおさら、そこだけ頑張るぞ!って意気込んでも何にもならない。

 

 

ひとつ面白かったのは、指原が出演したHKTではない後輩メンバーにいくつかアドバイスをしたらしい。

そのアドバイス(showroomでアイドバイスされたアイドル達の言葉)を見聞きしてみて感じるのは、そーゆー細かいタッチよりももっともっと広く大きな「な~んかそんな感じ」という大まかな空気感について学び知れると、大きなステップアップ、飛躍が可能なのだが、女子ゆえに、女子だからこそ、そーゆーマニアックなオタクチックな洞察感にはなかなかたどり着けないのも致し方ないか…

 

女の子であれアイドルであれ何であれ、面白さに気付き発揮するには、「センス」であり、センスの磨きと実践、披露の繰り返しで精度の高めになる。

センスが無いものは残念ながらいくらやっても何にもならない。

名前を出して悪いが明石家紅白に出演していた流れで言えば岡田奈々横山結衣や込山や―ゆいりーやーなんやーって、どんだけテレビ出とんねん?っていってもアンテナ張って実践してこなかったもんは出来るわけがない。

 

だからそのー

まちゃりんとか幾人がガチで何かを得たいなら手っ取り早く指原から盗むしかない。

例えば明石家紅白で

「続いてはAKB48でーす」

『宜しくお願いしま~す』

 

で、すぐの場面。

 

 

さ「(共演した)17歳の時に指原が、顔がほんこんに似てて、嫌なんです、言うてな」

指「違いますよ(笑)私はブスなんですって言ったら、さんまさんが、ほんこんに似てるって、さんまさんが言ったんですからね(笑)」

さ「チシャッハャハャイッーッヒヒヒヒ」

指「ホントですから。私はブスですとしか言ってないですから(笑)」

指「さんまさんがほんこんさんに似てるって私に言ったんですから」

 

さ「オレがそんなひどいこと言うわけないやろ」

指「言うに決まってるじゃないですか(笑)」

さ「イッヒッャヒャヒャヒッッヒーッパ」

 

「さんまの言葉」のテイなのだから、さんまが過去に述べたこととして語るのだからそこは「ほんこん」で正解だ。

さんまが「ほんこんさん」なんていうわけないのだから、さんまの言葉として「ほんこん」でなければならない。

たいていアイドル女子は、お利巧で、気づかいできるもんだし、変に丁寧語とか尊敬語とか意識しているもんだから、こーゆー場合の話でもついつい、さんまの言葉なのに「ほんこんさん」と使ってしまう。

それは、ダメだ。

特に芸人、特にさんまやその辺のしゃべくり家なんかはそーゆーところを変に気にする。

有名なところではダウンタウン松本人志が、クイズの答えが「桂三枝」で、その答えに「桂三枝さん」ってさん付けするのは、アカンよと、過去に語っているし、このへんのさん付けに対する抵抗感はつるべえや上岡龍太郎、紳助も述べている。

そこは先輩だろうとさんはいらんねん

さんを付けることが逆に失礼。

 

指原はしっかり「ほんこん」で放り込めてた。

 

しかも、だ。

 

ここからが大切で、この時指原の心の中では「ほんこんに似てるってさんまさんが言ったんですからね(笑)」って言いながらも、(呼び捨てヤバっ)、って察して、もう一度いい間で、今度は「さんまさんがほんこんさんに似てるって言ったんですから(笑)」って、さん付けほんこんさんをも網羅してしまった。この感覚。これが、指原莉乃の凄さだ。

なぜもっかい、指原がこすったかというと、さんまさんがウケてるからもっかい行けるぞ!

ではなくて、ほんこんと呼び捨てにしてしまったことのちょっとしたちっちゃな罪悪感から、「さん付けほんこんさん」を放り込む隙を伺い、もう一度被せたということなのだ。

 

たぶん誰もがこんな部分は見向きもしないしど~でもいいと思いがちだが、「言葉のシャワー」を作り出すためにはこーゆー部分こそが最も重要な要素となる。

この一部を抜き出してどう、とかああとか、そうではなくて、大まかに「こーゆー感じができるセンス、感覚」を持っているからこそ、から、どんなしゃべりが繰り出されるの?に繋がるということなのだ。

 

この辺の巧みさ、上手さ、面白味を、はたして10代の女の子のアイドル達が気付けるかとか、実践できるかはなかなか難しいけど、「なるほど、これか!!」と見つけることが出来ようものなら、大きな糧ともなるしべつにそれはアイドルとしてのバラエティでのみ役に立つのではなくて、様々な場面で使える武器にもなる。

 

 

もう1点、指原の良さが光る場面。(光るっつっても、基本中の基本なんだけどね…)

 

 

 

ナンチャラピストルの楽曲、歌詞いじり、ミジンコ。

しかしなかなか深くて茶化していいような歌詞ではなかった。

 

さ「(ピストル)お前、これちょっと重いやないかい」
『あはは、ふふふ、ざわざわ(笑)』

さ「お前これ、遊ばれへんやないかい」

ピ「わははははは」

さ「なんやねん…オレごっつ痛いやん」

ピ「あははは。いやいや、そんなことないです、そんなことないです」

 

指「さんまさん、私たちみんなこれ重い歌って気付いてたのに、さんまさんだけ気付かないでふざけてるんです(笑)」

さ「-ッヒッヒヒ、あぁ、そぉ、オレ、やっちゃってた?(笑)」

指「はい(笑)」

 

 

このカットイン。

これができるかどうか。

この飛び出し、度胸、邪魔にならないいい間とタイミング。もちろん、言葉の選び、構築、タラタラタラタラ長くてはいけない、テンポ、手短に、さんまに対してのダメ出しという面白さまで網羅できるかどうかまでいけるかどうか。

 

これはどういうことかって、要は、一番わかりやすいところで言えば、小学校のクラス、教室の情景と合致する。

先生のしゃべりに、参加してワーってしゃべくる男子って、限られていたし、そもそもしゃべりに参加しない子は参加しないものだし、限られた元気な男子のみが先生のしゃべりに「手を挙げて指名されて発言するのではなくて、いい間とタイミングで勝手に参加してトークする」それと、基本は一緒のことだ。

 

だから、普段そんなしゃべりをしない子が(ここは女子アイドルなので女の子として)、今日1日の間に先生のしゃべりに参加して話をしなさいって課題を出されたって、出来るわけがない。

でも普段ワーワーはしゃいでる男子からすれば、先生のしゃべりに合の手を入れる感覚でポロっと言葉を挟み込むことは、そー難しいことではない。

しかし普段やってない子らからすれば、とてつもなく難関となる。

 

指原のやってみせたこの「うちらみんな気付いてましたよ、さんまさんだけですよ」のカットインはまさに小学校時代のクラスルームでの先生とのしゃべりと同じ感覚なのだ。

あれができない者が、テレビでできるわけもない。

自分にロックオンされてしゃべっているわけではない、遠目からカットインして挟み込んでしゃべりに行くって、出来ないものはどう頑張ったってできない。

 

だからこそ、AKBINGO!のような彼女たち自身の遊び場で遊んで積み上げて試して遊んで精度を上げてって、やって、さあ、そして真の勝負の場で、ってところなのだが…

 

既に述べたように、NHKの、さんまさんの番組だから頑張ろう!ってここでだけ意気込んだって、出来るわけがない。

正確に言えば、指原が出来てしまうのも無理はない。 = 指原しかしゃべれてない!になるしか術はない。

 

柏木姐さんやー峯岸や―、その辺も指原ポジションに据えられていれば、この飛び出しはできるかもしれないけど、はたして2列目3列目のチビっ子たちにできるのかどうかは疑問だろう。

指原がいなければ、柏木、峰岸などベテラン勢が完全にいなくなれば、お利巧さん据わりして黙~~~~ってじっと座ってるだけのしがない女子の塊みたいなもんでしかなくなるという現実。

 

小学生時代に先生と男子生徒のやり取りを傍観見して笑ってるだけで済んだはずが、アイドルとしてテレビに出ることとなった途端、自ら積極的に発言していかなければならない役割を与えられた時、手遅れにもほどがあるし醜態をさらすしか術がない。

 

いちいちいちいち「はいあなた、どうぞ、しゃべってください」

ってディレクターやなんやが指示するわけがない。

 

 

ところで唯一、指原らしくないなと思わされたこの場面。

 

 

指「どうでしょう?(笑)」

さ「どうでしょうってッヒッヒッ、まぁ可愛いけどな(笑)」

 

さ「耳動かすとか、みんないるしやなぁ(笑)」

さ「時代はもう、耳取れるとこまで来とるんやで」

『あははははは』

 

指「こんな感じがあと10人くらい続きます(笑)」

さ「ええ!?4人くらいに絞ってくれんかなぁ。。。」

 

 

これはなかなか指原らしくないし、指原らしいともとれる。

上で述べた、ほんこん呼び捨てにたいしてすかさずちっちゃな罪悪感を抱ける指原の精神世界なので、NHKで、明石家さんまで、しかもあのー…小木の嫁の母親とかなんかその辺の超ベテラン歌手とかもいたりして、心苦しくなって気を使ってしまった指原が垣間見れる。

 

本来は?

 

普段の指原であれば、さんまが

「時代はもう耳がとれるんやで」

に対して、

「大丈夫です。10人中、1人、誰かが、耳取れますから」

「ええ!?耳取れんの?」

「はい(笑)」

「ほんなら見てみようか」

に繋げて、例えば村重をラストにして追い込んで追い込んで村重をいじり込んでみたり、「耳取りなさいよ!」「ねえ?早く耳とちゃっいなさいよ」って責め苦を与えて「耳取れないもんえ~~~ん」で村重を泣かしてみたり、そんな感じが容易にできる指原だけど、それはもっともっとおふざけ丸出しの「ザ・バラエティ番組のノリと気心知れた愉快な仲間たち」で出来るのであって、今回は厳かな空気感が、指原を「引き」に回らせてしまった。

 

「こんな感じがあと10人くらい続きます(笑)」

 

うちらみたいなもんが、なんかすみませんねぇ

みたいな。

あなた様のように、お笑い怪獣様にお見せするような、そんなたいそうなもんではございませんけど

みたいな。

下手に出る感じ。

それで結局、たくさん手を挙げていてのに、「じゃあ自信のある人?」ってある種の威圧になってしまって、誰も手を挙げなくて、そこで松岡はなが笑顔で「はい!」からの、である。

 

指原のツイート「はなありがとぅー!」は、指原の引きに回ってある種やらかしてしまった自分の失態のフォローをしてくれた感謝も込められている。

 

こんな感じ

あと10人くらい

続きます

 

どれもいらない余計な言葉だった。

そうじゃなくって

「最初ですから、まだまだ上がっていきますよ」

「まだまだ面白いのが控えてますよ」

「スタジオが揺れるくらいの爆笑がさんまさんを待ってますよ」

って乗せて乗せてって出来るはずの指原が、空気感に怖気づいていきなり初っ端後に引きに回ってしまって失敗した指原だ。

 

 

まあそれはさておき今回のこの明石家紅白は、ガツガツガツガツ「ゲストがしゃべり散らかす番組では無い」からして、別にAKBが全然しゃべってないとか、AKB面白くないとか、指原しゃべり過ぎとか、ど~でもいいし的外れも甚だしい。

 

確か、第3回か2回目の明石家紅白に今をときめく乃木坂46が出演していて、その時は、メンバー一人一人をピックアップして、フリップにトークテーマを取り上げて話し込んでく企画が盛り込まれていた。

A子さん イヌのモノマネが得意です!

B美さん 自撮りが得意です!

C子さん 即興で詩を作ります!

D子さん いっぱいご飯を食べます!

 

こんな感じでメンバーをピックアップして一人ひとり話し込んでいけた。

これを、AKBがこれをやっておいて、A子さんやって次ラストのG子さんにオンエア上飛んでB子さんからF美子さんまで全カットかよ!!!って事態になれば、それは問題ありだしヲタらも騒いでしかるべきだけど、そうじゃないからまあこんなもんだよね。

 

AKBとか知らない、興味ない人間からすれば、第4回の明石家紅白を観ていて、AKBの部分を観て、別に何ってワケでもないごく普通のありふれたいち明石家さんまのテレビ番組のあり方にしか映っていない。

「AKBの箇所、出番少なかったかな?」

とか

「印象ないなー」

くらいは思うだろうけど、別に何ってこともない。

 

ホントにただ、「指原しゃべり過ぎ」って言いたいだけのくだりに使われてたってのがよく分かる。