【SKE48野島樺乃】泥かぶり姫のストーリー開幕記念! シンデレラだってセーラだって落窪姫だって、汚れることを恐れなかったからこそのカウンターがあった!
今でこそ有吉弘行もどこにでも転がっている普通のMC枠に収まってしまったがかつてはアイドル芸人猿岩石として世界一周ヒッチハイクの旅をしてお茶の間を楽しませていた。
ヒッチハイクだけでどこぞの世界大陸間を移動してイギリスへ向かうという大それた企画に挑戦し、多くの感動を与えてきた元アイドル有吉だ。
そんな中に、ヒッチハイク企画完了後、日本に戻って来た当時の猿岩石に、秋元Pプロデュース×作詞作曲藤井フミヤ、尚之兄弟による「白い雲のように」という楽曲が発表されてとんでもない枚数が売れた。
当時はまさに1人1枚の時代であるからして、多くの人々の心を掴んだ名曲がひょんなとこからこぼれ落ちた。
とまあこのように、アイドル女子達にとって大切なことはヲタらの心を掴むよりも(それも疎かにしてはいけないが2割程度の力を以って適当にやっておけばよい)、作り手、黒幕、クリエイティブな人たちの心に触れることを心がけることが何よりも必要なのだ。
馬鹿の一つ覚えで劇場公演やってたって手握りしてたって、showroomショーしてたって作り手やまして秋元Pはなかなか振り向いてはくれない。
猿岩石は芸人だが根底にあるものはアイドルも変わらない。
作り手の心に触れろ。
作り手のクリエイティブな心を刺激しろ。
作り手たちのインスパイアの対象となれ!
結果それがファン、ヲタ含めた多くの人々の心を奮わす。
須藤凜々花は類稀なる逸材なので雑草集団SKEとの比較対象例としては良くないだろう。(本当に、須藤凜々花がSKEに行かなく来てよかったと思うが…それはさておき)
SKE48と言えば松井珠理奈がいるが彼女のオーディション合格から起こる流れはいったい何だったのだろう?
もはや内なる者なら誰もが知るところの「大声ダイヤモンド」はまさに松井珠理奈が作り手、秋元Pの心に触れて突き刺し作品作りへのインスパイアとなったからに他ならない。
あるいはまさにバラエティのくだりからめちゃイケ期末試験で活躍した川栄李奈、秋元Pもその内容を観賞して面白かったね、川栄、まゆゆ的王道アイドルから逸れてしまったね、なんて言いながらも、「作るよ。川栄のために作るよ。」と言い楽曲が誕生したこともあった。
水曜日のダウンタウン内のあかつんちの妖精さん、みたいな、ワステとハステすらいち人格を得たような世界観が川栄と愉快な仲間たちに愛着を持たせて楽し気を描いた。川栄の持つ魔法を垣間見れた。
ぱるるだってそう。
ヲタらで云うところの「握手対応」はまるで良くないにもかかわらず、広く大きな人気を得たのはなぜだろう?
常にクリエイティブのパワーとエネルギーが満ち溢れているのバラエティの世界だ。
芸人さん(タレントさん)が、あるいは自分自身で「(アイドルである)あなた自身の素の魅力、隠された魅力、真の魅力」を浮き出してくれる、あるいは浮き出てくるのはいつだってテレビ画面からだった。
劇場でもない握手会場でもないshowroomショーの会場でもない。
そんな場所では感動も何も生まれ出やしない。
ヲタらに媚びても何も得やしない。
歌や踊りなんてどーでもいいからバラエティを頑張ることがアイドルの頭出しの基本だと散々述べてきた。
まずは自身の魅力を存分に浮き出してから、音楽へ向かえばいいと。
アイドルが(多少なりとも)ヘタクソでいい理由は、そこに隠されているのだから。
夢やチャンスや希望の光は常にバラエティの中に秘められている。
誰もが皆、前田敦子や大島優子や珠理奈や彩やまゆゆや…安倍なつみや後藤真希にはなれないからこそそこから秘宝を掘り出しに行かなくっちゃ!
もちろんわかってる。わかってるわかってる、分かってるって。。。
当時のように大々的に扱ってもらえないのも。
しかし恵まれた独自のコンテンツで遊べるのだからまずはそこをきちんと大事にして頑張ることはなんら損になるはずも無い。
そこですら出来ない者があとどこで、何が出来よう?
あの日のめちゃイケ岡村隆史もむすびのイチバン!吉村崇も「(お前らみたいなもんは)
全力でやるんだよ!」ということを推してやまない。
女の子の、それでいて躍動感漲る。
ギャラクシー賞もあり得るかもしれない、それくらい面白い素晴らしいステキ番組「SKE48むすびのイチバン!」での先月真夏の企画「田んぼで遊ぼう♪」より。
素晴らしいね…
これこそがSKEアイドル達の良さでもあり最たる魅力でもある。
泥にまみれた姿がよく似合う女子。
そしてそこに指揮官吉村がいて、ただモノじゃない作り手たちがバックにいてくれる。
3者ともに素晴らしければ言うこと無しだ!
田んぼの回で何が素晴らしいって、(いつの時代もそんな者はおらんけど)泥だらけになって「ほら見て見て?ファンの皆さん?あたし、頑張ってるでしょ?偉いでしょう?」「秋P先生、あたし頑張ってますよ~見てくれてますか~」って空気感皆無の、ただひたすらに指揮官吉村に率いられて泥遊びを堪能していたこところだ。
邪念や邪気が一切ないただひたすらに泥遊びを満喫して魅せてくれた。
SKEシリーズで散々述べてきた「芸能界は男の世界だ」「男のやり方、遊び方で魅せるんだよ」…と。
しっかりとそれをやったこの回の4人は本当に素晴らしかったね。
そしてこの回のヒロインについて書かなければならない。
SKE48の7期生「野島樺乃(かの)」だ。
AKB的総選挙では圏外、圏外と来て大事な3年目も圏外、4年目の今年も残念ながら圏外に終わった。
3年までに芽を出しておかなければ総選挙的には万年圏外で終わるというジンクスにド当たりしてしまっただけでなく、SKE勢のペディア見は、多くのメンバーたちが盛大に書き込みがされていて見応えが満載の中、野島樺乃のコーナーはホントにスカスカで無下にされているのが見て取れる。実際彼女の活動が中身ウスウスのスカスカなのか、あるいは意地悪なハゲヲタらがあえて書き込まないのか、そこは分からないがもはやただのその他大勢の「村人A」キャラに成り下がった劇場オチ確定寸前まで来てしまった背水でもがく哀れな瀬戸際娘。
田んぼの回では熱いメンバーたちが「やります!」「いきます!」という熱い意気込みと共に挑んでいる中で一人野島は、「はあ…」「ヤダなぁ。。」ダラダラダラダラして、指揮官吉村を苛立たせた。
「やめるかお前もう?」
と…。
負けず嫌いな彼女の性格を刺激して奮い立たせる。
「やーりーまーす!><。」
やるならやるでじゃあやれよ、…と。
平成の武士吉村が鼓舞し、彼女を覚醒させて真の魅力が大爆発する野島だ。
彼女はお嬢様なんだよね。
超大金持ちのお嬢様系アイドル。
ハロプロで云うところの「財閥系アイドル」
だからいつだってぶつかる気持ち、当たりに行く強い気持ちが随所で抜け落ちてしまって、SKEのカラーと合致せずに損をしてしまう子である。
ここには、熱血指揮官吉村がいるから「オラぁ!!」と猛んで奮い立たせてくれたけど、吉村がいない場面場面でどうしたってお嬢様気質が出てしまって、損をしてきた子なのだ。
しかし…
むすびのイチバン!と吉村崇の熱血指導によって、彼女もまた吹っ切れて、低っくい低いリミッターを解除し限界突破して、野っ原の精神を切り開いて野っ原の心を育むスタートをついに切ったのだ!
これが今までの無様なのじまかな
こりゃヒドイ。。まるでダメだ。。
そりゃ圏外にもなるっちゅうねん。。
お化けみたいな薄々観にだれも見向きもしやしない。
しかし泥にまみれて江籠ちゃんよりも先に殻をぶち破った後の彼女は…
ぜんぜん別人のようだ…なんて美しい…可愛らしい…色気すら身にまとってアイドルの魅力が爆発しているではないか!?
野島樺乃という名の高嶺の花がこんなところに美しく輝いて咲いているではないか!
泥という名の…
化粧…
プラス×マイナスはマイナスになる。
しかしマイナス×マイナスは…
のくだりを思いついたものの書いてしまうと怒られるのでやめておく。。
まあなんであれ…だ…
むすびのイチバン!でなければならないし
そこに吉村崇がいなければならない
そしてSKEアイドル達のようにガッツあふれるド根性娘でなければならない。
これなら作り手たちの心を刺激して振り向かせるのに十分な魅力が発されているし、発する場となっているし、発するチャンス場面に巡り合える要素がふんだんに組み込まれている。
これが惨めなのではない。
泥にまみれて汚れているのが無様なのではない。
出来ていないことの方が哀れなのだ。
そりゃあラスベガススペシャル~♫で選ばれるのは上位陣かもしれない。
美味しいとこどりするのはいつだって上位陣だろう。
小モノは通常回を埋めるだけの捨て駒かもしれない。
しかしだからといってふてくされてやらないのではなくて、ヘラヘラチャラチャラしたラスベガス回を上回る描き(作り手たちの心に触れて刺す渾身の一撃)を魅せてやればいい。
美味しいもの食べれていいなぁ~ラスベガス行けて羨ましいなぁ~ではなくてそこには面白はないよねって見切りをつけてむしろ田んぼではしゃぐことを生業として頑張ればいい。
その姿が惨めで哀れなんじゃなくてラスベガスでつまらんコメント述べてるあっちの方がダサいよね!哀れだよね!って言ってやれる素晴らしい描き(作り手たちの心に触れて刺す一撃)をそこで魅せてやればいい。
秋元Pも読んでることで知られる「菜っ葉の本」の一節にもある。
プラスの時にマイナスがあり、マイナスの時にプラスがある。
ラスベガスで豪華な飯をバクバク食い散らかしている者にこそ危機は迫っている。
泥にまみれて汚れているときにこそチャンスは訪れる。
シンデレラが、お金持ちの小綺麗な家庭のリッチな女の子で、それがそのままお城の舞踏会へ行って何がオモロイ?
魔法使いのお婆さんがそんなものをピックアップするわけがない。
レギュラーを失い、シングルを1年間もの間出せないで、歌番組にも出れないでいたのは「悪い時期が重なったよね~」ではない。
なるべくしてなった自然の流れ。
あるがままの姿。
当時のSKE48のありのままの姿を映し出したに過ぎない。
例えば「ネクスト松井玲奈」「ネクスト珠理奈」の誕生を期待されているのなら、それをどうやって表現しよう?
その場所はどこにあるのだろう…
どこでどうやって伝えよう…
また馬鹿みたいに張り付けたせいで早々に字数制限が迫ってきている…
文字打つよりも画像を頼りに楽しようとしたから危機が訪れる…
まさにプラスの時にマイナスありだ!
これもまた同じくむすびのイチバン!での野島樺乃のとある場面。
これは総選挙の内部に潜り込んで遊んだ回なので6月。
田んぼの回は総選挙後の8月の回だった。
この時、総選挙終わって退室するメンバーたちを探してちょっとしたインタビュー的なことをしていた徳井。
勝った者も、敗れた者も、笑顔や嬉し涙を見せて晴れやかな面持ちで徳井と話して出ていく。
そこにやってきた野島樺乃は、一人泣いて悲壮感を漂わせていた。
「なに?どうした(笑)?」
「ランクインできなかったから…」
「まだ泣いてんのかよ(笑)」
「だってぇ。。。」
「そっかそっか…」
「まあ、むすびのイチバン!頑張ってくれたメンバーは結構みんなランクインしてっからさ。」
「ロケ行こう、ロケ。な。」
「はい(笑)」
気色の悪い徳井らしいが徳井の良さがふんだんに出たシーンでもある。
アイドルを知り尽くし、芸能界の仕組みも多少なりとも知っている徳井から出た言葉なのだ。
あとは野島樺乃がどこまでやって魅せれるかどうか。
その悔しい気持ちをどこへ、どうやってぶつけるのか。
田んぼを超える代表作を繰り出せるかどうか。
その敗北を、真に糧とできるかどうか。
シンデレラカウンターが出るかどうか…