AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

渋谷凪咲のトップ目裏とったんで!

今さらにもほどがありますがこれはちょうど2か月前の夏の回、もちろん「村瀬紗英のトップ目とったんでェ!(EP17)」より。

 

この回ついに満を持して解説者席(トーク担当)にNMB48珠玉のおしゃべりマッシーン渋谷凪咲が登場した。

須藤凜々花のトップ目とったんでェ!での出演はついにはかなわなかった渋谷凪咲だ。(りりぽん期は全50回くらいはあるのかな…月に2回、2週に1回のオンエア)

出たとて、別段何ってことも無いんだけど、そこはやっぱり「珠玉」と呼ばれる所以たるや、彼女と、今までトップ目に出演した他のメンツらとでは大なり小なりの魅せ付け感に違いが出たのも納得。

記憶に新しい…(とは思われないか…さらに4か月前の)総選挙後の生討論バトル大会に出ていた彼女の渾身の「笑い放り込み」はNMBヲタらだけでなく誰もが絶賛するところとなっていたね。あれはお見事だった。他の連中らがまるでダメで寒々しいトークショーを開催していたから(生というプレッシャーももちろんあっただろう、でもそれは渋谷凪咲に対しても同じこと)渋谷凪咲のあのおしゃべりは他者を圧倒して花開いた唯一無二のプチ代表作へと昇華した。

 

トップ目での彼女のしゃべり込みを聞いてみる…、やっぱり面白いね~

相も変らぬ安定感と当てに来る感じと、ある程度おふざけではない「お話」もちゃんとしている点で彼女の強さが光る。

ふざけるだけじゃない、ただのお話だけじゃない。絶妙のバランス。

だからこーゆーのを聞いてしまうと観てしまうと「裏トップ目とったんで!」として、むすびのイチバン!の配信ショーみたいになんかせぇや…と、思ってしまうよね…。解説者席でのトーク模様とか、感想戦や裏のおしゃべり模様なんかをポロっと…

 

そこはもう「ワンパターンか」「馬鹿の一つ覚えはお前だろうがwww」と思ってもらって構わない…。

 

構わないのだが、大切なことは…

うわあ、、引きがあるっていいですね

芸能界でも必要なことですよね

おっ!?どうですか?

紗英ちゃん、渋谷さんから見て村瀬さんは持ってる人ですか?

めちゃめちゃ持ってる人ですね

どーゆー所が持ってると思いますか?

麻雀牌が刺さってるんか?ってくらい白いんですよ

白(はく)がね、白が(笑)

無い時はすぐに出したらいいのに、みたいな

白(はく)をね、白が無かったら代わりに出したらいいのにと

それのどこが持ってる(に関しての話な)んだろうね

 

渋谷凪咲のしゃべりはカネになる魅力が溢れている!

もっと観たい!もっと聴きたい!もっと!もっと!

彼女の凄いのは、淡々としているから(ヘラヘラ感は否めないまでも)いかにもふざけまっせ~!笑わせまっせ~!な芸人的な「臭」がしない。アイドルなんだからそんなことは当然なんなんだけどだからこそ、それでいて意表を突いてあのクオリティの面白さを披露できるアイドル渋谷凪咲は本当に、すごい!この辺りはまさにダウンタウン松本人志なんかが最も得意とする「創造性を駆使した繰り出し」と同じで、10代?女子のアイドルがかなり高いレベルで(まぐれではなくたまたまではなく)出来続けているということが、なんとも素晴らしく、恐ろしい。。

「ファッション関係のお仕事がー…」とかそんなしょ~もない普通の話はしないんだよね。

 

ここで元NMBの、アイドルのくせしてバラエティでそれなり以上に活躍して魅せていた才能の片鱗をあちこちにばらまいていた須藤凜々花は、小規模なスタイル、こじんまりとした世界で対面的にじっくりトークして遊ぶことに強みがあると披露した。

たいして渋谷凪咲は、この人はダウンタウンデラックスとか、さんまの…アレとか、大勢でわちゃわちゃしゃべくるようなスタイルにも強い。

ここが彼女の最たる魅力で武器なんだよね。

これが須藤凜々花との大きな違いであり、他のNMB48、あるいはAKBグループ的にもなかなか類まれなメンバーかもしれない。

そりゃあアウトサイダー的に出演すれば「アイドル的無下感」と相まってなかなかパスは来ないかもしれない。りりぽん然り、中井りか然り。いつぞやの入山杏奈や荻野由佳や、大場美奈だってなんだってそうだよ。この前のダウンタウンデラックスに出演したダブル山本だって、ヲタらの感想文(コメント欄)だけ見たら「へ~そんなに大活躍して笑い取ったのか~。さすがだね!」なんて誰もが思うところ、実際は欠片もしゃべってね~~~;;;;;;映ってね~~~~;;;;;空気っぷりエグいぜよ。。。。まんまとネット上の悪ふざけにハマってしまったじゃないか。。

なんだってそうなんだよ、AKBだけじゃない、アイドル勢のその手の大勢のトーク番組での扱いなんて。いつだって「爪痕残せた!」「残せなかったwww」「超面白かった!!」「ぜんぜんつまらなかったwww」ヲタらのご意見・ご感想なんてものは「どっちも」あてにならない。どっちのパターンも外れる。2つしかないのにどっちも外れるっていう妙技、どっちもあたらないという芸当。

嗣永桃子とか、菊地亜美とか、道重さゆみとか、AKB的には古くは…あの~…えーと…「大島麻衣」とか、あの辺かなぁ…パッと思いつくのは。そーゆー人は稀で、基本的には厳しいものだ。(だから何度も述べるようにアイドル達は動的アクション系バラエティを全力でやることの意義と、SKEのむすびのイチバン!の魅力に言及してきたわけだ。)

そんな中にあって渋谷凪咲は、そこをも攻略できる才能に長けている点が頼もしい。 

 

昔、名前は言えませんけども、超大物芸能人さんと麻雀やってたことがあるんですけど

それはまったく楽しくなかったです

キヒィィッパ(笑)

手が震えました

勝っても、変な空気になりますしね

そうそうそう(笑)

でも運やから負けることも

でもわざと負けるのもまた失礼じゃないですか

そうですよね~

どうすればいいんだ…って

今回はたろうさんが一番早そうですね

もうあと一個で、リーチ行けますね。

なんか心なしか、紫が鮮やかに見えてきました

あははは

社交感漲る竹中Pも、なんだけど。

まおきゅんこと三田麻央は自分でオタクって言っちゃう系だから、この辺の社交的なキャッチボールがホント下手くそでど~にもならない。

りりぽん期はとても素晴らしいりりぽんの相棒、パートナーとして番組を大いに盛り上げていたまおきゅんも、今となってはだいぶ存在感、威力が弱まってしまった、そんなところに渋谷凪咲がドーン!ってきたもんだからその差が強く感じられたということだ。フォローとカバーと合いの手と。またそれをアイドルを名乗る女の子がやるのだからキャバ的にはならない面白さが出て来るものだ。

で、述べたように「お話」一辺倒にならない渋谷凪咲のバランス感覚が、隙あらば一つボケを放り込んでくる。

 

よく大阪系の芸人なんかが、タレントや俳優やアーティストなんかがずっと「お話」を続けちゃってて、かゆくなってきちゃって、「いつボケんねん!!!」の、アレと似てるのかなぁ…。「はよ笑いを放り込まんかい!」っていう、真面目な話しだと耐えられない気質の。

 

この回でコイツ腹立つわ~…と、感じさせられた渋谷凪咲のおしゃべり名シーン。

弱点ってあるんですか村瀬さんに

ないんですよね~。ホントに思い当たらなくて。

この間も朝とかに、車に、紗英様とか先に乗ってて、ふわぁって歩いてたら、脚組んで焼き芋食べてたんですよ?

あははは

焼き芋でさえオシャレに見えるっていう。

あははは

真紫のコート着てて

 

この間も朝とかに

車に

紗英様とか先に乗ってて

ふわぁって歩いてたら

脚組んで焼き芋食べてたんですよ?

 

これ凄いね…書き出してみて、よく見た今さらに凄いと感じる…ナンジャコイツ…と。

こーゆーパターンの笑いを持ち込む人、誰かいたよな~…誰だっけねぇ~…もちろん芸人、ダウンタウン系列ではない人たち。ちょっと思い出せないがこれもまおきゅん的に「それのどこが弱点無い(に関しての)話なんだろうね(笑)」というツッコミが入りそうだ。

島田紳助なんかが分かりやすく、こういった状況説明を加えた(用いた)トークで笑いを取るスタイルを確立していた人で、彼は平安古典物語的な「主語カット」なんかが多彩でいろいろ省いてるんだよね、それでいてちゃんと聞く者にしっかりとした「絵を見せる」ことができる言葉の使い手、達人、魔法使いみたいな凄い人だった。これが松本人志が天才と呼ばれた島田紳助にまるで及ばない点でもある。

渋谷凪咲も紳助的なしゃべりを彷彿とさせるトークのスタイルでそのショートバージョンみたいなものか…。そこにさらに「渋谷凪咲のテンポ、リズム、もしかするとイマドキ?の女子らしさ」があって、「とか」なんとかを入れ込んでリズムが出てるんだよね。「この間=こないだ」、「先に=さきん」「ふわぁっ」は好く短く、「食べてたんですよ?」にはちゃんと「?」が見える抑揚。

「車に」でいったん切ってるのが腹立つわコイツぅぅぅwwww

巧いなぁ…と感じさせられた渋谷凪咲の名場面光る。

何がすごいって、その情景を「面白い!」とわかった上で話せている点だ。「笑かしたんで!」と秘かに目論んでそこをピックアップしているところが凄いと思う。同じ情景を別のだれだれちゃんとか、だれだれさんとかが話しても「面白い話」として成立しないかもしれないし、なんだったら場合によっては「その情景を面白い場面として見れていない」人だっているだろう。

 

それでここが、こここそが、上で述べた渋谷凪咲須藤凜々花の戦場違いの差が出ているところで、所謂「エピソードトーク」にも強いという渋谷凪咲の熟しがりりぽんを上回った。りりぽんは「今日の格言」みたいにポンっと面白を単発放り込むことに長けていたまさにそれは何度も述べてきたようにダウンタウン松本人志的ユーモア・センスによる攻めだと。渋谷凪咲は紳助的なトークshowに長けていたということだ。

もちろんなんだって言うほどたいしたことは無いんだけど、しかし10代の女の子として、アイドルという制限ありきの中で披露するモノとしては、渋谷凪咲はエピソードトークに関して強いというこれこそが、彼女の最たる魅力で武器であり、天才少年りりぽんとの大き差であり、他のNMB48、あるいはAKBグループ的にもなかなか類まれなメンバーかもしれない。

こーゆーのって天性の「すでに持ってるモノ」であってある日突然身に付けたのではないだろう。ホントにこの人は凄いと思う。常々思う。渋谷凪咲の感受性の豊かさと笑いにリンクさせる能力の高さを垣間見た気がする…

 

この回の感想も少し。

アイディア一つで番組はいくらでも面白く出来るし盛り上がる。

ゲストの2人もあの~元アイドル?のまりちゅーとかなんとかいうのもエエキャラになっちゃてて「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイあせる」「スミマセンスミマセンスミマセン汗」やらかしたときの表情と汗観がアニメチックに映るエエキャラだった、小山剛志とのコンビの良さが炸裂していた。まりちゅーの「勝ちたい!」「あがりたい!」という意気込みも対戦を盛り上げてくれたし、この点が村瀬紗英に欠けている弱点でもある。ただ、南一だったかな…さえぴぃの止めたファインプレーの場面はダイジェストじゃなくてまるまる観てみたかったね…1時間が入りきらない面白味盛りだくさんの見事な回だったということだ。

ところで悔しいかな須藤凜々花の頃も鈴木たろう先生は2回ほど卓出演があってしかし「りりぽんの師匠!」「師弟対決!」という構図だったためタッグを組んで…は無かったんだよね~。

たろう先生のさえぴぃを立てる感じとかめちゃめちゃカッコいいしそこはもう男の子だから遊び方も心得てる、対局開始前のあいさつスル―しちゃったやらかしさえぴぃのフォローもしてくれた、番組盛り上げようと頑張ってしゃべりに行ってる感じとかもめっちゃよかったね…りりぽん期から麻雀関係なく「たろう先生ファン」がいるというのは聞いていたけど(聞いたことがあったけど)これは確かにかっこいい、カッコエエなぁ~魅かれるわ~って…いやいや、そっち系じゃないから。。。めっちゃ生産しまくってるから。。。夢の中でも、、、っと、そこまでだ!

ナイス楽し気回でした!グッド