AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【カントリー・ガールズ】小関舞×梁川奈々美の只今ラジオ独占中~♪

梁川奈々美のラジオラッシュが凄いことになってます。

今さらにもほどがあるちょっと遅かったなぁ…という残念さ、口惜しさの中、今ついに「おしゃべりマッシーンやなみん」が開花しラジオラッシュを以って梁川奈々美の只今ラジオ奮闘中~♪

ということだ。。

 

思い起こせば…

1年半くらい前の、カントリーラジオ99回、100回における5人全員が勢ぞろいしたスペシャル回で、(デビューして1年くらいは経っていたのかな…)そこでのやなみんのダメさ加減、しゃべれて無さ加減、出来て無さ加減、無下感、悲壮感、(そーゆー意味ではないが)仲間外れになっちゃってる空気感が哀れだったあの頃のやなみんはどこへやら、今では彼女が中心となって話題やトークをバシバシ展開していきユーモアをドンドン放り込んで面白可笑しく調理する、だけではなく、彼女特有の声色の変化で多彩なボイスと抑揚で様々な絵を聴く者に見せてくれる描いてくれる魔法のような「天才少女・ラジオトーカー」へと変貌を遂げた梁川奈々美の大変身はいつ頃からなのだろう…。

 

初めに述べたように「嗚呼、惜しい。。。」とは、彼女のおしゃべりの開花の遅れと、作り手(要はハロプロで云うと事務所)が梁川奈々美のラジオピックアップの遅さと、二重に遅れたこと。

加入してすぐもう既に「恐るべきおしゃべりマッシーン」は指揮官ももちやその他の(やなみんの先輩にあたる)メンバーたちが口々に述べていたし、電車(か新幹線かの)移動時に、眠たいももち先輩にずっと話しかけて1人ペチャクチャペチャクチャとしゃべり込むあの日のやなみんに思いを馳せれば、道重さゆみ同様に「しゃべりの才能、しゃべりに関する天性」を感じずにはいられない。

さらに道重とは違い、読書大好きでホントに多彩な本を読み散らかしてきた中学生の梁川奈々美なもんだから、かつてのももちが述べたように

「やなみんの、大人びたその年には似つかわしくない言葉遣いとか単語を使ってしゃべってくるもんだから、はじめ、ももちのことを馬鹿にしてるのかしらこの子…?」

なんて不審に思ったほど、やたらと語彙力に長けた彼女のしゃべりはまさに「年には似つかわしくないからこそ」たとえ的外れでも使いこなせてなくても若干意味的におかしくても、ただそれだけ(子役的なちびっ子幼女子のなおかつ「やなみん」というエエキャラのひょうきんな女の子が難しい言葉、年に似つかわしくない単語を使うこと)でそれだけでもう面白にもなったし楽し気な世界観を作って描くことにもなった。

彼女の才能を予期して、道重的に、早期にピックアップして、一番良いのは「梁川奈々美のラジオレギュラー」だったろうし、永遠のライバルであり戦友でもある船木結とのコンビでのラジオレギュラー「やなふなRadioショー」でも持てていれば良かったね。

彼女の戦意高揚とプライドを保つ意識の高まりと、一つの武器とで。

別に、勘違いしてはならないことは、それがあれば卒業しなかったよね~、ではなくてね。鈴木香音もラジオレギュラー持っていた(しかも道重の伝説的な番組の後釜として選ばれた逸材)にもかかわらず、卒業したように、10代の女の子なんだから、卒業する時は卒業するもので、そこではなくってだからハロプロ的に見て史上稀なる「おしゃべりマッシーン」の才能や天性みたいな強力な武器持つ梁川奈々美のタレント性の開花に一役買う場面となったであろうことに対して、「嗚呼、惜しい。。。」

ということだ。

 

ホント、ここ最近、カントリーのラジオに限ってみても、やたらと出演回数の増し増し感が半端ないやなみんの只今ラジオ独占中~♪

悪く言うつもりは欠片も全く無いが、山木梨沙はあくまで彼女のスタイル(素晴らしきアシスタント系女子、女子アナ的)であってやっぱり面白ではない側の人だから、それでああそうか…と、兼任移籍が開始した当初、悲壮感漂うカントリーラジオはしばらく、そんな山木梨沙と、小関舞との2人ラジオが続いたもんだから、ダメだこりゃ、欠片もつまらん。。。カントリー終わった…なんて見切りをつけてしまったけれど、ここ最近(今年に入ってから長らく)の小関舞プラス船木結梁川奈々美のコンビラジオは、やっぱり腐っても鯛ではないけれど、いやいやいや、腐るどころかむしろまだまだ只今絶賛成長中~♪な女子らだから、過去回超えてますます面白く出来るようになっていたことで、とりあえず「ハロプロラジオの中で面白さは負けていないカントリー・ガールズのラジオ」というライン、勝利感は維持できていて良かったねと、安心できる良き回がずっと続いているのは小関のみならず、やなふなの存在があればこそ。

それでまた面白いのが、ここが何よりも面白いところなんだけど、小関舞と船木結の「おぜふなコンビ」がカントリーラジオを席巻していると、彼女たち2人が述べて自負しているように、それは間違いなく確かにそうであったのだが、ついに、9月~11月の梁川奈々美と小関舞のコンビが、「おぜふなradioショー」を越えて良く出来た回を炸裂させた。1回だけじゃない。3回、4回と連続して。

 

あの日の真似っ子おしゃべりマッシーンやなみんが開花したことで、かなりの上質香り高い聴き心地の良いラジオトークが披露できるようになっていたのだった。

たとえば、「おぜふなコンビ」の即興コントチック世界の描きは、炸裂すると、まさにカントリー・ガールズのファン、ヲタであればだれもが知る「シチューと貿易とワールド」のように、とんでもなく面白いストーリーが展開されるんだけど、この2人は、まだ、いまだに、心に壁があるんだよね。「気を使ってしまう」という、壁が。

これはこれで良いと思うし、両者の個性的にも「らしいなぁ笑」…とも思うし、ガキカメみたいに壁無し仲良し親友系女子も仕事をしていく上では楽し気で良いだろう、それぞれで一長一短の中、おぜふなにはまだまだ高くて超えられない気遣いという名の心の壁がある。

一応後輩(しかし研修生期間を含めると先輩になってしまうというナンノコッチャ…な)船木結の、先輩小関に対する気遣いと、小関は小関で、めっちゃエエ子なもんだから、「単に優しい」という意味での後輩船木に対する「気遣い」がそれぞれで垣間見えてしまって感じてしまっていて、お互い、気恥ずかしいような関係性は、だからコントチックなトーク披露の際も、「なんだよそれ!」「ぜんぜんオモロナイわ!」「もうエエわっ!」って、強く突っ込めない、踏み入ることができない、で、グダグダでして恥ずかしい感じになっちゃうという展開に影響を与えてしまう。良くも悪くも。

ガキカメ的なパターンが一般的だけど、おぜふな2人の「ダウンタウンのまっちゃんと、ウンナンウッチャン」みたいななんか小っ恥ずかしい戦友みたいな関係性も、個人的には悪くはない。

 

それで気を使ってしまうおぜふなが、スベったり、迷走した時、気を使って処理に困ってグダグダしてしまうんだよね。

この点で、小関舞と梁川奈々美のコンビは、船木結よりかは気を使わないで済む楽なメンバー、それがやなみんだからして小関もやりやすいんだよね。「オ~イ!やなみぃー!」って腕にパンチ(本当にやりはしないが)出来るくらいの距離感。関係性。キャラ感。

ここ最近長らくの、「ひな壇への道~!」において、お題引きを、小関が最初にやるというパターンを作った。

先にやりたいんだよ小関は。

先にやって、上手く言うなり、スベるなりして、でも、次(2番目)の方が、印象に残るから、とりあえず小関は先にやってしまいたい。先にやってとっとと終わらせたい。

というテイで、小関舞が創り出した「ひな壇への道小関が先にやりま~す!キャラ」

実際そこまで先にこだわってはいないけど、先にやりたい!というキャラで面白な遊びを覚えた小関だ。

で、山木との回だと、お姉さんの山木だから

「はい、小関引きま~す」

ってぶっきらぼうに割り込むと

「ああ、先に引くのね、どうぞ」

なんて綺麗なお姉さんは・・・好きですか?的物腰感でサラっとこなす山木梨沙は、やはり面白味に欠ける。

気遣いメンの船木とだと、船木は若干「えーズル~い(笑)」とか何とか云いながらも、あっけなく「どうぞどうぞ(笑)」で譲っちゃう。

 

さあさあさあ!

たいしてやなみんはというと

「やめてー!」

「お題に触らないでー!」

って、発狂してガチで抵抗して、わちゃわちゃわちゃわちゃ騒げるんだよね。絶対に譲らない。実際先だろうと後だろうとど~でもいいし同じなんだけど、小関の世界に追従して「私やなみんも先にやりたいですよー!」って、小関に抵抗することで面白くなる、出来るんだよね。

2人は気付いているだろうか…これがもう、即興のリアルコント世界の描きになっていると。

おぜふなのように

「解説者の船木結です。小関舞です。はい、コント始まりまーす」

ってスタートの仕方ではなくて、もう自然発生的にコント世界が展開されているんだよね、ラジオのトークの中で。

これが、水戸黄門的予定調和「よっ!待ってました!」のような(そう、おぜふな的コント世界のような)武器として昇華できるか、あるいはパターン化して飽きちゃって廃れてしまうかは、彼女たちの(といってもやなみんは卒業が決まってしまったが。。。)努力とユーモアにかかってくるけど、とりあず今は、非常に面白いカントリーラジオの一つの見どころ聴きどころとなっている。

 

これはまさに、船木結の気遣いの心持ちになってしまう壁が、やなみんからは感じられない人柄だから成せる業である。

どっちもめっちゃエエ子なんだけどね…やなみんのズケズケ感の度胸派と、船木結の「ライン読みの慎重さ」との違いの表れかもしれない。

船木は眠たいももち先輩にペラペラペチャクチャ話しかけはしないからして…。

それだけじゃなくてやなみんのしゃべりスゲェェ。。。。と驚かされたのは、カントリーラジオのこれも(少し前くらいの)小関との回で

後藤真希さんのバックダンサーズ!になった時の話」

を聴いて、凄いねやなみん…ここまで成長したのか…と、驚いたものだ。

無駄な箇所が無い、絵、景色が容易に見えるシーンの数々に「色」すら与えてくれるトーク力、のみならず場面場面での彼女たちの心境の吐露を、またさらに(上で最初に述べたように)多彩な声色で使い分けて表現する。

これは素晴らしかったね~。

ちょっとびっくりしたよね…やなみんここまで来たのか…と。

ついに来たのかと。

やっとたどり着いたんだね…と。

 

何よりも驚いたのがここ。

「リハで、私たちバックダンサーズ!だけで踊ってみてって、なって」

「すっごい緊張して」

「それで踊って、踊り終わった後に、後藤さんが、『ちょっと…』って、バックダンサーズ!が集められて」

「『もうちょっとここは、こうして…』とか、『こうしたら、もっとよく見えるから』とか」

「すごい、言ってくださったんですよ!」

「優しいんですよ~『覚えてくれてありがとー』みたいな感じで言ってくださって、『キャァァー!♡』みたいな(笑)」

『あはははは(笑)』

 

紫字以外は小関だ。

小関は自身の緊張感を重視したしゃべりで、すると自然と「後藤さん」が怖い感じに映ってしまうしゃべりになってしまった。

でもそうじゃないんだと。

後藤さんはバックダンサーズ!に対して怖い態度、威圧的な態度で接しはしていないと。

(ん?舞ちゃんのしゃべりちょっと後藤さんのイメージが…)

と察したやなみんが、カットインするかの如くに素早く

「優しいんですよ後藤さん」

って、割り込んだ名場面光る。

このトークの始まりがそもそも「めっちゃ緊張した後藤真希さんのバックダンサーズ!」だったから、小関の話の流れも自然ではあったけど、むしろやなみんの、そんな緊張感からの、後藤さんは優しかった、というアゲに成功したよね。

ド緊張しているちびっ子後輩の私たち小関梁川他バックダンサーズ!のメンバーに、おおらかで優しく接してくれた後藤さん、というアゲ感をやなみんは炸裂させたのだ。

 

「か~ら~の~」…が得意なやなみんのトーク

最近感動した話。かーらーのー「なんかじゃあさあちょっと真面目な話しするね」

お菓子禁止令、実はきつくない。かーらーのー「これを通して言いたいのは…」感動的名演説は素晴らしかったね。

 

船木結、あるいは「おぜふな」からコントチックな遊びを取り上げてしまうと、意外と対して面白くはないと気付かされる。

ところが梁川奈々美は素のしゃべりがもう既に面白く出来るから、普通の(小関との)キャッチボールがもう面白い。これがすごく心地いいんだよね。おぜふなのスベる率若干高めのコント世界よりも、普通のキャッチボール、言葉のシャワーで聴かせてくれる「おぜやな?」コンビのトークは不思議と常に面白くなる。まだこぉぉぉぉにだからね2人は。。。。

Juice=Juiceにやなみんが移籍して彼女自身にとって良かった点は、読書大好きインドアお篭り系女子が、活動力を得た、活発的な女子へと生まれ変わるチャンスに巡り合えた点だろう。

元々のやなみんは、山木梨沙的なアシスタント系女子とか女子アナ系女子だったけど、やなみんのそのおしゃべり力と語彙力を、山木的方向性に持ち込まないで、芸人的な面白披露する側にたどり着けた点が興味深い。

 

船木結との「やなふな」コンビは、かつての辻加護を彷彿とさせてそれを上回り

小関舞との「やなおぜ」コンビは、かつてのガキカメを彷彿とさせる良きコンビかな。

 

どちらも梁川奈々美が関わってくるという点が嬉しくもあり、いかにやなみんのカントリー・ガールズでの存在が強く比重を占めて重要かが分かる。

 

そんな彼女が卒業してはカントリー・ガールズも困ったことになるのは間違いない。

 

ラジオに限らずね。