AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【TBSチャンネルへ今すぐGO!】AKB48歌唱力No1決定戦が面白すぎる件。。。

遥か昔のテレビ番組、1980年代の、アメリカのお子様向けホームコメディドラマに「フルハウス」というものがあって、今でも時折あっちこっちでオンエア(再放送)されてる伝説的な面白番組。

自分はそれを観て英語を、学校の勉強ではない、「しゃべりたい!」「聞き取りたい!」という気持ちに駆られて本格的に英語を学ぶきっかけを与えてくれた番組でもあるのだが内容も非常に面白く良く出来ていて、本国アメリカはおろか日本でもフルハウスの(熱狂的からライトまで)ファンはかなり大勢いるだろう。

 

そんな話しはど~でもいいんだけど

このドラマのメインにジェシーおいたんと、その妻レベッカがいて、ジェシーはバリバリのロックンローラーでミュージシャンでボーカル鍵盤からギターベースドラム作詞作曲すべてを熟す「ザ・ミュージシャン」として描かれていているキャラクター。

ドラマの中で、妻のレベッカが双子の息子2人(まだ0歳とか1歳)にこもり歌を歌ってるシーン。

それでそのレベッカの歌声が非常に音痴なんだよね。なかなかにヒドイ音痴で聴く者の目が >< って、こんな感じになっちゃう系の音痴さ。

さてそこに、帰って来た夫のジェシーレベッカから息子を抱き寄せて「wow wow wow!ベッキー、音痴がうつるからやめてくれよ。この子たちは将来ロックシンガーになるんだから」

とかなんとか言って(コメディタッチの番組なので)面白可笑しく、レベッカの音痴いじりをしたりジェシーが面白可笑しくやったりして、するとベッキーはいじけて「もういいわ、フンっ!」って、部屋を出ていく。

それでー、色々経て(20分程度の番組)、ジェシーが子守唄を歌う係になって、双子の息子に歌うんだけど、ベイビーたちはご機嫌が悪い。ジェシーがそれはそれはいい声で上手く歌っても、ベビちゃんたちはますますご機嫌が悪くなっていく。

困り果てたジェシー

そこに、仕事の電話がかかってきて、わちゃわちゃして、子供たちをいったんベッドに寝かせて、「よし、またあとで歌ってやるからな、ちょっと待っとけよ。」と、いったん部屋を出る。

そこにベッキーが帰ってきて、ご機嫌の悪い双子に、歌を歌ってやる。

さあさあさあ、ベビちゃんたちはニコニコ笑顔になってスヤスヤと眠るのです。

その様子をみていたジェシーが入ってきて

ベッキーごめんよ。音痴なんて言って。キミの歌声は世界一だよ。ボクなんかまるで敵わない。みてごらん、子供たちの寝顔を。こんなに幸せそうに…」

なんて言って仲直りして。

 

歌にある魔法って上手い下手だけじゃないんだよね…。

 

普段ブログでキチガイめいて「素人レベルのゴミどもが!!」「虫けら以下の下手くそどもがぁ!!」なんてたぶん書き殴ってはいるけれど。。。

解っているよ、本当は。

そもそもが、「良かった探し」を旨とするのが本来のスタイルなのだから。

何にだって必ず見どころや光るものは秘められている。

 

そんな自分はまんまと、STUの新谷さんの歌を聴いてボロボロ泣いてしまったよね。。。

これはもう「キモい!!」と思ってもらって構わない…がしかし、ボロっボロ泣いてしまったよね。アレは泣ける。やられた。。

「一生懸命やるっていいなあ」

ではない。

魔法が込められていたんだよ。

新谷さんの歌声を聴いて真っ先にフルハウスベッキーの子守歌回を思い出してしまったということだ。

それでまた曲が曲なだけにより伝わって絵が見えてきてしまうから涙加速してこぼれ落ちてしまうというもの。

 

モーニング娘。で云うと、道重さゆみの「さゆーじあ」が(界隈では)最高傑作的に有名だろう。

あの日のあの段階で、なおかつそれとしてわかっていてなお、当時プロデューサーのつんく♂元Pは、そんな道重さゆみを合格させたんだよね。

道重のオーデ歌模様は、当時のテレビ番組「ハロモニ」内でも映し出されて、それをVTR的に観ていた当時のメンバーたち、紺野あさ美吉澤ひとみなんかが、あまりの音痴さ加減に、「ぷっwww」って思わず笑ってしまっている場面がワイプに映し出されたりもしていた。

それでもつんく♂は「コイツや!」って、合格させたんだよ。

 

それで、こーゆー新谷さんのようなパターン(絶望的な音痴)は、作品集としては成立しないし、ショーとしても成立しない。公の場に出て来ることは、基本的には、ない。理解できる者も、なかなかいない、かもしれないし、良しとされることは大抵概ないだろう。

でもやっぱりあるんだよね~、歌が持つ魔法。

歌にある魔法って上手い下手だけじゃないんだよ。

こーゆーパターンを伝え魅せてくれる(やってる当人たちはたまったもんじゃない、かもしれないしそれを承知の上での挑戦でもあるはずだ。)この企画、番組、さすが敏腕プロデューサー竹中P、よくやった、と。

 

 

それでまた審査員の3人も非常に良かった。これも敏腕竹中Pの人選だと思いたい。よくやった、と。

AKBINGO!のダンス大会で、超絶ガチ勢の魚みたいなオッサンが審査員としていて、ガチのダメ出しで泣かしにかかるんだけど、まあ、まあ、それはそれでいいけど、観てる者として(アイドルのファン・ヲタであろうとなかろうと)観ていて気持ちのいいものではないはずだ。

だったら、まあ、まあ、ゼロポジの時同様に、良かった探しをして抜き出してコメント述べるタイプの審査員であれば、観ている側としても素直に自然と楽しめるし、嫌な気持ちになったり気分を害されることも無く、いち「そーゆー歌唱審査バトル大会番組」として楽しめる。

 

それで、審査員のおっさんが述べていたように

「この企画で順位をつけることが、残酷とか言われもするけど、歌以外のところでランクイン(人気者、評価されてる、高順位、活躍)しているメンバーもいるわけで、歌が上手いのにピックアップされない不遇のメンバーが、この場で逆に、脚光を浴びることにもなるんだから。」

 

エエこというなぁ~このオッサン、と。

永久保存版的に面白番組・企画となった気がするナイス竹中P!

 
女芸人感想文とかやってる場合じゃなかったんだよ。。。