AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

ファイナルりりぽん!?

ブログ1周年記念と共に須藤凜々花を観始めての1年経過でもあるわけだ…観始めと言ってもすでに卒業済みの過去の映像を観漁ることでした。。

 

ホントに惜しかったねぇ。

これほど才能あふれる10代女子は、アイドル界AKB内関わらず芸能界的になかなかいないんじゃないかな…ってくらいタレントとして、また自己プロデュースで演出して魅せたアイドル「りりぽん」として、魅力と才能に満ち満ちていた稀な人だった。

アレがなくて今も続いていれば、どれほど面白い展開、場面が繰り出されていただろう…。

麻雀番組、今年の総選挙の順位、哲学書第二弾、ラッパーの行方、山本彩卒業後のポジショニングとか。

考え想像せずにはいられない、期待せずにもいられない。

普通の人の目には異様に映るキャラクター(かもしれない?)自分の目にはまさにこれこそが、この人こそが芸能界であるべき普通のキャラクターに映ったものだ。

アイドルという縛られた制約とルールの中で繰り出される表現の数々は絶妙だった。

 

これより先に「この人スゲぇ。。」というアイドル女子に対する感動が既にあって、芸能界を引退済みの嗣永桃子

矢口の番組繋がりでももちとりりぽんがぶつかり合う可能性も…あったのかなぁ…なんてついつい思ってしまう。

須藤凜々花がももちになれなかった唯一の、そしてりりぽん最大の弱点がTwitterやSNS、ネット上の愚民らの声を気にし過ぎた点にある。

ダウンタウンなうでの、大将こと欽ちゃんの言葉。

コント55号でテレビで視聴率100%男と呼ばれて大々的に活躍していたあの頃、ドリフターズや、ひょうきん族についてどう思っていたのですか?」

と、問われて

「見てなかった。知らなかった。」
「ボクはモノを創るという人間、立場だったので、基本的には人のモノ(作品、番組)を見ていない」

「だから知らなかった。」

 

才能も欠片も無いような、クリエイティブとは程遠いものは、そーゆーものを積極的に使って発信して見て情報得て遊べばいい。

でも須藤凜々花のようなクリエイティブに寄っている人は、そーゆーものに(すら)関わってはいけなかったんだよね。

自分は非常に好意的に須藤凜々花をみている一方で唯一嫌悪するのがその部分で、愚民らに寄り添うネット遊びは不要だったなぁ…と。

ほんの一時、この人はものすごく賢いから、みてはいないんだけど傾向と対策によりネット上の愚民らの言動を予想して「こうこうこうでさ~炎上しちゃってさ~」なんていじり遊んでいるのかな…なんて期待もしたけどそんなわけもなく。

 

対してももちって者は、当時アイドル活動していたいつ頃からか、ブログで、メンバー誰もが「だれだれちゃんと遊びましたー」「どこどこ行ってきましたー」「なになに食べましたー美味しかったですぅ―」馬鹿丸出しのブログ記事をあげまくっているその中にいて、そんなプライベートのことなど一切載せずにただひたすらに「今度いついつのテレビ番組に出演します、観てねー」「今度いついつにライブコンサートします、来てねー」「今度いついつに発売します、買ってねー」

宣伝しかしないんだよね。

卒業後もTwitterインスタ欠片もやらない興味がない。芸能界の活動や生きることにそんな発信など何にもならないことを知っていたんだよね。知っているだけじゃなく実践すらしていた賢い女性だった。これはまさにタレント千秋が、愛娘が「ゲーム買ってよーDS買ってよー友達みんな持ってるんだよー持ってないの私だけなんだよー」言われても、石油王の如くお金を持ってる千秋はそれでもゲームを買うことをしなかったそれと通ずる精神。

ももちの炸裂となる出発点は加藤浩次に粉まみれにされたところからかもしれないけどそれがなくても、この人はこの人でまた賢く才能あふれる芸能界ではなかなかみないような台頭してしかるべき逸材女子だった。

ももちが最後まで華麗にやり遂げたことと、その後スッと引いて行ける様も、彼女がなくてもいいツール遊びに興味を持たずに労力を割いていなかったからできたことなのだ。「そんなことをやって英単語の一つでも覚えられるのか?」なんてまさに昭和魂の基本形。

宣伝程度ならまだしも素人一般人ならまだしも、創造性駆使して戦う芸能界においては邪魔にしかならないことにはなかなか気付けない。労力割いて邪気によって創造性を吸収されてはいらんことで消耗してしまう。遥か昔の何チャンネルだかの深層心理とアンダーグラウンドな世界観が形を変えて大流行したに過ぎないそこに潜む闇や諸悪の根源は少なくともクリエイティブな人間や表現者にとっては常にダメージにしかならない。

 

現代のメジャー処のアイドル界において恋愛禁止云々ではなくてここなんだよね。まさにここ。例外有れどハロプロ的にこここそを禁止にする必要があるんだけどAKB的にまた現代人としてはおそらくありえないからアイドル自身で自ら「Twitter解禁おめでと~🎉」ではなくて、「私はやりません!」「興味ありません!」と言えるだけじゃなく実際にそうであるかどうか…そんな人間になれるかどうか。

アイドルまして女の子、自分アピールしたいものだ、可愛いでしょう映えてるでしょう見て見て見て~まして周りがみんなやっている、自分はやらないという選択肢などないかのように思われる踊らされるしか術が無い糧化の基本形。

 

りりぽん…ホント惜しかった。

 

今年のいつだったか、30何年ぶりに女優としてドラマに出ることになっただれだれさんは、結婚して子育てに勤しんでいるこの30何年の間はたったの一度も女優として活動することは無くほぼ引退状態のように、思われてみられていたけれど、事務所から久しぶりにやってみない?なんてお声が掛かって…で、30何年ぶりに女優として…って、事務所にずっとおったんかーい。。。とか30何年振りにできるんか―い。。。とか、そーゆー融通利いて気ままに出入りできるのが芸能界の面白いところで、ひろみでも若槻千夏でも、消えた消えた言われても「どうも~」なんつっていつでも戻って来て復帰できちゃう世界でもあるから、もう二度と出てこない人偉人ももちのように、二度と出てこないでスッと芸能界から引けるかどうかのファイナルりりぽんとなれるかどうか。