をたらむしとれ第12回 「ブーム前のウズウズ、破裂寸前のワクワク感を感じ取れ! ~ヲタらの生態理解を目指す研究レポート~」
今の○○を良しとしちゃってハマってるヤツらはアホ!
なんてことは結構あるもので、M1の、かつて島田紳助と松本人志は「M1は第123回と初期の頃こそが真に面白く傑作回であったと、ところがその当時の視聴率って、しょっぼいショボイ雀の涙程度のヘボい視聴率で。
さて回を増すごとにクオリティは落ちて低くなりしょ~もない大会に成り下がった今(第4回大会以降辺り~)、世間のヤツらって今頃観出して、いいねいいね!M1オモロイ!言ってるでしょう?
アホやで。」
真に良しとされる場面と、ブームとなって世間一般にばらまかれるのとでズレがあるのはよくあること。
上のコメント欄は、当時のモーニング娘。の暗黒期から道重さゆみの台頭をきっかけに、じょじょにじょじょに、露出が増え始めていい感じに「来てる」頃合いのあの日の娘。たちこそ最高だったね、とこう語ってる連中たちの言葉だ。
今の「真に再浮上した」現状のモーニング娘。には刺激も無けりゃ魅力も無い、あの頃の魅力には及んでいないとこういうのだ。
そして「今のモー娘。をいいねいいね!言ってる連中らはアホやでwww」
アホかどうかはさておき「ここ(真に再浮上)」を目指して頑張って来た、繋いできたたすきで、ここにたどり着いた今この「ここの場面」も楽しまなくちゃ意味がない。
じゃあまたどん底に落ち込んで、這い上がる努力場面で楽しませてくれ…と?
コメント欄のヲタらの云いたいことも良く分かる、確かにあの頃の、亀井絵里ジュンジュンリンリン卒業後から展開される軌跡は歴史的な衝撃度があって、マニアックで、異質で、オタクチックなツボを突く面白味がぞんぶんに隠されていた。
先に書いておくべきは、個人的には56期と久住小春とジュンジュンリンリンと、光井愛花のAKBの台頭に直撃した超スーパードン底期のあのころが一番面白いと感じる者だ。
プラチナ期なんてものは所詮は「後の評価」であって、リアルタイムでエキサイティングできたのはやはりそこをおいて他になかろう?
ここはライトなタッチでライトな層すら後追いでいくらでも楽しめるゾーンだ。
後になって「今さら亀井絵里のファンになってしまった…」無様なじばくれいが続出しているのは、この頃の彼女たちのみみっちいしかし輝き放つ特殊な活動期に触れてしまったから。
それはそれとしてあの日のモー娘。を支えていた亀井絵里ジュンジュンリンリンが卒業するという3人も一気に抜けるという衝撃は、後追いながらに仰天させられたものだ。
ああ…この人たちはここで離脱してしまうのか…と。
それをカバーして登場するのが9期で、この4人が4でなければ果たしてどうなっていただろう…素晴らしき4人が登場したものだ。
誰一人として欠けてはならない4人だった。
モーニング娘。は安倍なつみから始まって後藤真希、久住小春と繋いで鞘師里保の登場を以ってエース繋ぎがあるところが面白い。
ただ「エース」って言いたいんじゃなくて「別格な子」がかならず入り込んでくる面白さがある。
それでまたその「別格な子」ってものは短期でスッと去って行く華散る里がたまらない。
後藤真希や安倍なつみがおばちゃんと化してダラダラダラっダラ続けていたと思うと、ゾッとするだろう?
どこぞの須田じゃねーんだから。。。
真にアイドル別格な子ってものはササっとやってスっと引いてこそ。
だから鞘師里保と被って心打たれた元NMB48の薮下柊なんかもヤベェよアイツは。。「ほんまもん」ってものはカッコいいんだよ。あれはあれで本物だったね。
そーゆーヤツらがいい間合いで歌番組で(鞘師と柊なんかが)共演するような、そーゆーからみってまあないもんだ。。
それでズレについて言及すると、昔のあの頃が良かった!
って言っちゃってる連中たちは盲目で、12期の魅力、面白味を、当時の無名のプラチナ期同様に見逃している。
尾形春水は今年の春に卒業してしまったが、12期というものは、かつての6期と同じ立ち位置にいて、かつての6期と同じキャラであって、虫けらみたいに扱われていた6期と同じ展開力を期待されている面白い魅力的なヤツらで揃っている。
どうなるか、何が起こるかなんてわかるわけもない。あの日の道重がまさかあんな凄まじい展開を巻き起こすなんて誰一人として想像だにしなかったはずだ。
「ぼくちゃんは予期してましたーwww」
なんて言う者がいるとすればそれは、秋元Pが指原莉乃に対して放った言葉
「ボクは指原が売れるってわかっていたよ」
と同じでしかない。
なんであれ、もうだいぶ長らく新メンバーオーディションをしないでここまで来てしまった。
つんく♂元Pが述べているように、「新メンバーは大変」「今まで積み上げてため込んできた駄作、、、っと失礼、作った自分でも忘れているくらいのたくさんの楽曲を覚えなくちゃならない」
森戸知沙希が14期だとすると、次は15期、恒例の4人加入と予想されているが15期となる女の子たちの苦労は想像を絶するものがある。
そうなった時、15期の新人後輩ちゃんを支えるのは、中間管理職となる12期のメンバーたちだ。
当時の亀井絵里は「中間管理職」って言葉がお気に入りでやたらと使っていたね…。
小春コントロール、中国娘のジュンジュンリンリンに対する対等な目線での受け入れとグループへのなじませ方、日本人たる愛を以って接していた当時の6期、道重と小春のタクシー呼んだエピソードなんかも楽し気だ。
ワンエイトは糞なのではない、ギスギス娘でもない、与えられるのが当たり前になってしまった傲慢で臭い、髪の有ったあの頃を懐古するが如きハゲヲタどもらの「娘。愛情不足」が顕著なのである。真に再浮上して勝ち組へとまた復帰した今だからこそ、「出来て当たり前」「上手くて当たり前」「あの頃の方が良かった、勝ってる」という言い方になってしまう。
しかし常に思いを馳せるべきは、やってるアイドルたちであって、今まで積み上げてきた駄作の数々、2500曲以上と作り手は自慢げにドヤ顔で「すごいだろwww」というが、それを覚えてパフォーマンスする10代の女の子たちの苦労は計り知れないものがある。
黄金期の頃のようなライトにやりたい放題お祭り騒ぎをするのではなく、オタクらってもんは虎視眈々とマニアックに愛情注いでまずは楽しまなくちゃならい。
「やって当たり前」「アイドルしていて当たり前」「歌って踊って当たり前」なのではない、12期(及び13期)のメンバーを尊重してリスペクトして愛を以って声援を送ることをしなければ、この「後の土台」がボロボロであっては未来少女たちはとてもじゃないがやっていけない。
ハロプロの良さってぇ、箱推し魂だしぃ…
みたいな。。。
モーニング娘。15期メンバーの誕生、存在の偉大さと重要さを鑑みて迎え入れるべきヲタらの態勢が今は必要なのだ。