AKBGのアイドルたちにとって、総選挙の意味とは何ですか?
薄々感付いてはいたんだけど…
感付くって言葉は適当ではないのだけれど…
そんな感じのアイディアとしてぼんやりと頭の中に常に思い浮かんでいたのは事実。。
でもそっちに持って行ってしまうと今まで組み立てたいろいろなものをガッシャァァーン!!って叩き壊して一から作り直す必要性が出てくるから、それを壊さないで都合のいい力加減で今まで遊んできたということだ…
本来は、新しい知恵と知識が入ってきたのなら、それを使って組み立てなおすとか、組み換えてみるとか、足りない部分を補っての「さらなる組み」とかを楽しんだり、時にはすべてぶち壊して、新たな知恵と知識でいちから作ることもしなければならないだろう。
それで「そんな感じのアイディア」とはなんぞや?
って。
だいぶ前に、ワイドナショーがまだ初期の頃だった気がする…
乙武さんや中居くんなんかがバンバン出始めてた頃のワイドナショーで、その番組のMCで吉本芸人の東野幸治の発言にこんなものがあった。
(学校で勉強して、大学入って、就職するという一連の流れについて。それをしないと就職できない日本について。)
「自分はそれでいいと思いますよ。自分みたいな何の才能もないような人間からしたら、勉強ちゃんとやって、ちゃんと就職できるって、道が開けてるんだなって思えるだけありがたいですから。」
「才能ある人やなんやって世間では何%ってくらい少ないじゃないですか?だったらその他の世間一般の子らはどうしたらいいんだって、なった時に、勉強して、大学入って、就職できるって、なってるって、いいことだと思います。」
この言葉は、自分がAKBを知るはるか前で、もしかするとハロプロに魅かれる前だったかもしれない…
それでAKBのアイドルであるメンバーたちが、お客らを洗脳して魅せ付けていくべきアイドルたち側が「総選挙に踊らされている、総選挙にのめり込んでいる姿勢・発言・その他言動」を目にするたびに、この東野のワイドナショーでの発言が思い出されていた…
麻里子様や板野友美や…大島優子や秋元才加や…外へ向けて活躍できる才能「タレント性」を持ってるメンバーたちは、それでよいかもしれない。
あるいはまゆゆや…まあその他数名、内に向けて活躍できる「アイドル性」を持っているメンバーも、それでよいだろう。
外へも内へも行けない、まさに凡人の単なる素人女子は、じゃあどうしたらいいのだ?
と、言うところで、何の才能もない女子(世間一般の凡人ら)が、握手やショールームや劇場公演やなんやの活動(勉学に励む)を通して、総選挙で良い順位を獲得して(大学合格)、さらなる道が開けて芸能界での活動に幅ができる、モデルや女優の夢にたどり着ける(就職)。
こうやって文字にして書いてみると無理やりも甚だしい嘘つきマンに成り下がってしまいそうだけど、自分の中ではしっくりきている。
一応、そんな感じのつくりが備わっている。らしい。
AKBヲタらからしたら「何を今さら」と鼻で笑うだろう。
結局いろんなパターンがあるから、挙げればキリがないほどの夢や野望や思いや気持ちを網羅しているのがAKBというグループなんだよね。
それが結局、世間一般の何のとりえもない(東野の言葉で言うところの)凡人らと被って見えるし、勉強→大学→就職の一本道を通すことで、一応、「ちゃんとやったもの、努力したものが、ちゃんと拾われて報われる」ような仕組みが整っているだけで、ありがたいことなんだよね。
NGT48の角ちゃんみたいな子がいて
「なんでこんなのがアイドルやろうと思ったの?」
「アイドルやって、どうしたいの?」
「自分、なにがしたいの?」
って、一見二見しただけではなんのこっちゃわからんような(芸能界の世界で)内へも外へも向いてない才能の欠片すら見当たらないような子でも、実は夢や希望や野心を持っていて、それをかなえるために、一応、「握手やなんやの活動→総選挙→夢のある場所」の一本道が通っていることは、ありがたいことなんだよね。
アイドル活動も学校生活と同じようなもので、クラスメイト(アイドルの仲間たち)が懸命に向上心持って励んでいる姿に背中を押されて、自分も何かやってみようとか、昔から興味あったことに挑戦してみたいとか何かを見つけて挑戦してみたり、そういう「刺激の宝庫」でもあるからして、夢も目標も持たずに「ただ何となくオーディション受けたら受かっちゃったwww」ような凡人らにも、それで見限りを付けるのではなくて、そんな連中のこそ後の物語は実は見どころが多々あったりもする。
で、もう一度言うと、なんとなく受かっちゃったような子が、刺激の宝庫に放り込まれて、目覚めて覚醒し、目指して努力して、その中に、一応、「握手やなんやの活動→総選挙→夢のある場所」の一本道が通っている、それを頼りにすることは何の間違いでもないし恥ずべきことでもない。
総選挙に全力で取り組むこと、のめり込むことは、間違ってはいないのだ。
「アイドル達が総選挙に踊らされているようで無様だ」
と、述べた自分に対して言われているようで心に突き刺さる…
新たな知識や知恵を入れ込んで作り直すことを拒んでいるものがある…
この、総選挙にかけるアイドル達の熱い思いは、もちろん理解できていた部分でもある…
しかしそれを大々的に受け入れて、そういうものとして観てしまうと…
AKBに魅かれてAKBをみるようになって、常々思うのが
何で握手やねん!!
他ないんかい…
って。
ホントそれに尽きる。
なんで握手なんだ、と。
「様々なアイドル活動を通して」と書けば様にもなるが、実際は「握手一択世界で握手人気一択推奨委員会」でしかない。
握手でしか評価されていない。
自分はココがものすごく嫌だから、それに頼る総選挙になんて踊らされないで、自分を強く持って信じる道へ突き進め!系に魅かれる。
田野ちゃんがそういう意味では一番わかりやすくて(自分にとっての)代弁者みたいになっている。
なにかこう、握手以外の何かが比重を高く強く占めていて楽し気な評価となり得るのであれば上で述べた「一本道に繋がる先にあるもの、場所」までの道のりをたどる物語も、絶対面白いものになるだろうし、それが100人200人300人といれば100通り200通り300通りの物語になるのだからそれはそれは盛大な世界観になるだろう。
でも実際は、握手で得た人気・知名度・順位だから、外へ向くとき(夢へ向かうとき)手も足も出ないで散るしか術がないというオチがただ待ち受けているのみ。
※だからそれで総選挙にのめり込むことが「個人の思い出作り」に見えてしまう。
今でこそ世間一般も見慣れたかね?
握手会のあの群れと列って、傍から見たら本当に異様で異常で異形なのだよ、と。そこの感性、感覚がマヒしてしまって当たり前の光景と化してはいやしないかい?
と。
「天皇陛下バンザーイ!!」
って言って突撃してくる日本兵に対して、米人は
「クレイジーだ」
と、心から震え上がって恐れたという話は有名だ。
芯を見抜く目を以って真を見れば、握手一択世界がどれほど奇妙で異常かがよくわかる。
そこに頼ってまでして、何がしたいのだ…
って、思うじゃん?
何百人もの素人女子がすべて余さず夢が叶って活動できる、ワケがないのが芸能界という特殊な世界なのだから、と過去に述べた。
東野の言葉をもう一度持ち出して
「自分みたいな何の才能もないような人間からしたら、握手ちゃんとやって、ちゃんと総選挙やって、道が開けるんだなって思えるだけありがたいですから。」
自分は、この歪みの狭間でずっっっっとうろうろしてるって、ことなのさ。。
でもこれ(握手に関して)は、アイドルを喰い物にしてカネ儲けしている大人たちに対する怒りとかアイドル可哀想とか、そんなんじゃなくって、そこはど~でもよくって知ったこっちゃなくって、ただひたすらに、みる目のないすがるしか能のないくせして「総選挙の順位がどうしたとか握手の対応がどうだとか指原票がどうなるとか宮脇がどうしたとかそんなことばっかりでしか見れていない踊らされてる」AKBヲタらに対する反抗心から受け入れがたいのだ、と最後に書き留めておく。