AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

カントリー・ガールズ『一富士二鷹三カントリー』ファイナルバスツアーを終えて。

 

カントリーガールズバスツアーは終わって。

あとはやなふなイベントとファイナルライブでやなみんは卒業だ。

卒業商法なんて昔から言われて(といってもネット上の連中たちだけだが)しかしいざ愛着のあるメンバーの卒業発表に出くわすと卒業商法イベント盛りだくさんナイス!ナイス事務所!いいね!なんて思わず猛る自分も所詮は駄馬だったということなのか…。

あの日のももちの卒業前の3か月くらい前からだったろうか…まあいろいろなイベント番組コーナーチビっ子メンバーと共に出まくっていた、あーゆーのを思い出すとやなみん卒業間近は物足りない物悲しさなんかもあったり。

それでいて梁川奈々美のスケジュールは兼任なもんだから激動の怒涛の日々を送っているというナンノコッチャわからない、彼女の心が分離してしまって、つまりカントリー一本でやっていれば卒業する切なさや寂しさを強く感じて卒業までのカウントダウンを過ごせただろうが兼任でやっているためそれでまた兼任先での活動の方が盛大なため「アイドルの卒業=激務な活動が終わる安らぎ」へ向かってしまってこの辺は去年の春にモーニング娘。を卒業した尾形春水とも似ているし、これは今現在移籍兼任進行中の森戸知沙希船木結のいつか来るであろう卒業にも言えること。

なかなか、アイドルを全うしきって楽し気に卒業できることは稀で(道重ももちはそれはそれは傑作的に華々しく終われたね)、鈴木香音鞘師里保なんかもそうだったしAKB勢には山ほどいる、あるいは逆にもっとやりたい続けたいけどハロプロは年齢制限で「はいキミ卒業」なんて肩を叩かれるケースもあったりして上手いこといかないもんだ。じゃあ長く続けたらつづけたでばばあばばあ言われてどないせぇええっっちゅぅぅぅ、ねん。。。

長く続ければいいってもんではなくてそーではなくて、「やめる、やめたい」の変なストレスが無く存分に楽しんでやり切って「よっしゃ!もういい!卒業だ!」って感じ。

小嶋真子なんかはどっちだろう…。

 

それはそれとして「アイドルのバスツアー」

結構マイナーなイベントというかそこまで大々的なイベントではないと、握手会やサイン会なんていくらでも目にするそれらと比較してちょっと下目に位置する存在と思っていたけど、AKB勢に触れてからは「ああ、バスツアーってどこもやっているものなのか…」と。

AKBの方はアイドル活動を終えていちタレントとか、女優?とか歌手とかアーティストとして開催しているようで、去年だったかな?かなり話題になって元AKB48の大和田南那と大島涼花のグアムツアーのくだりとか、高みなとか、ぱるるとか、結構やってるもんなんだな~と。こじまこもバスツアーやったんだっけ?バスツアーなんてディナショーよりマイナーだと思っていたけどそんなことも無かったね…ディナーショーの方がマイナーだろがwww…と?

 

なぜか不思議とバスツアーは幼稚な印象があってちょっと抵抗があるものの、結局アイドル関連は何だってアイドル女子らが楽しめていたりやりがいあったり全力で挑んでいたり、そっちへ託しているものだから、こっちはこっち勝手に楽しむスタンスで切り離されてはいる。

ハロプロ恒例の幼稚で稚拙な企画の数々は観るに堪えないがそこじゃないんだと。

公の場に出る、ではない例えばアイドル女子らの移動時間とか休憩時間とか、食事の時間とか、就寝前のフリーなタイムとか、あるいはバスツアーについての会議の時間とか練習とか、バスツアーが迫ってくる日々のトキメキとか、ヲタらと絡まないアイドルではない素で過ごせる時間こそが彼女たちにとって最も楽しい時間であり思い出の形として残る場面を容易にたくさん作るだろうからそこ重視でバスツアーなんてものをアイドル側も勝手に楽しんでくれたら最高だろう。

「はあ…次はトークだ…上手くしゃべれるかな…」

「ああ、次は輪投げ大会だ…上手く出来るかな…」

「ぅぅ、。。カラオケ大会…歌うの怖いな…」

そんな緊張の連続のバスツアーなんて絶対嫌だろう。どっちも。。。

それはそれで仕事熱心でエラいな~めっちゃエエ子だなぁ~とも思うけど?

アイドルとしてこなす仕事がグダグダでいいとも思わないがヲタらと戯れる場面なんてほったらかしてでも素の場面の方を心から楽しんでくれていたほうが嬉しいものだ。

 

そもそもが、ファン・ヲタなんて者は

「さ~て、高い金払ったんだから、存分に楽しませてもらおうか」

なんてそんな奴はいるはずもなく、常に彼女たちアイドル達のやること言うことなすことを盛り上げて盛り立てて楽し気をつくるいち駒、要員でしかないのだから。

 

こーゆー幼稚で稚拙なハロプロ恒例のバスツアー(の企画コーナー)を目の当たりにすると思い出すのが乃木坂46で、バラエティ番組の企画、チアダンスかなんかをお客の前でゲリラライブ的に披露することになった…デビューしたての2期生だか3期生のチャレンジ企画があって、しかも練習期間は半日ほどでテレビ恒例の「さあ果たして新メンバーたちは成功できるのか!?」

それでまた乃木坂様様様様様だからお客はかなりの数がいて、さあさあ!もちろん半日でできるはずもなく失敗しちゃって、ダンスが止まっちゃって、メンバーみんな泣いちゃって、寒い寒い空気が漂うステージになったその時、お客(要はオタクらだよ)が大きな声で頑張れー!諦めるなー!ってうわぁぁぁって声援送るんだよね。

ネット上の愚民らとは表裏の極みにあるのが「現場」であって、アイドル業界、アイドルという職業ってもんは面白いな~特殊だな~不思議だな~ってそーゆー魅力がある。

前回ももちのいた頃のバスツアーではドッヂボール大会を、アイドル女子を相手にしたり。

こっちはこっちで「絶対に勝ってはいけない」と題して楽しめる、あっちはあっでムキになって投げたりして。

 

悪口言うつもりは欠片も無いがどうしても、カントリーラジオ、山木と一年ぶりの登場森戸のコンビと、梁川奈々美が関わるラジオトークとを比較して、むしろ出来ないメンバーがどうとかではなくやなみんの天才的なしゃべりとエエキャラとを今後欠くのは、カントリー・ガールズとしてはもう何か終わった感がしてしまう。

 

嵐の活動休止発表を聞いて感じたのは、アイドル女子のグループはなかなかこーゆー、「しなばもろとも系」の活動終了がない。

(世間一般的にはマイナーだがアイドル界ではそこそこ知名度のある数グループが去年の特に下半期に解散や活動休止、停止、終了を発表してアイドルオタクたちを泣かせはしたものの)

ダラダラダラダラ続く卒業と加入を繰り返す系に慣れ過ぎてしまってそれが当たり前だと毒されてしまったけれど元々ハロプロモーニング娘。を除けばどこもそーゆータイプのグループで℃-uteやBelize工房や…なんやかんやとしっかり一致団結メンバーもろともやり切って全うして「グループ丸ごと終了」というアイドルグループして綺麗な終わり方を出来る、それがハロプロの魅力でもありAKB勢とは一線を画す最大の武器でもあったはず。

 

カントリー・ガールズそーゆー終わり方ができるハロプロ的にも数少ないグループだっただけにその点だけは残念でもある。

悪意は欠片も無いがもはやカントリー・ガールズなんて残してどないすんねん…と少なからずそー内からですら思われてしまう。