AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【元ハロプロ研修生】井上ひかる アイドルになれなかったアイドルの決断

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ハロプロ研修生井上ひかるが、とうとう、ついに、その活動を終了し、アイドルとしてデビューすることなく芸能界という世界から去っていきました。

後藤咲香、北川亮、橋本桃呼と、そして井上ひかるといい即戦力で通じる今がまさに旬な「This is アイドル!」が、研修生という虐げられた活動を強いられて、耐えられずに去っていくという、残念な事態がここ最近のハロプロでの大きな出来事としてある。

 

ネット上のコメントなんてものはまともな連中の言葉ではないがしかし、そこはハロヲタという特性上別格となり、彼女の今までの活動・活躍を盛大に称賛し感謝し、今後の彼女の素晴らしき生き様を願い、そしてなお、やめてしまったことの悲しさや悔しさを存分に述べる。

とても惜しい存在がまた一人、アイドル界から、卒業という去り方をし卵のままでいなくなった。

 

ハロプロ研修生の「最後の砦」「最後の光」、あるいは「期待の星」と呼ばれて多くのファンやヲタたちから期待され、デビューを待ち望まれていた。

ハロプロにしては珍しく、と言っては失礼かもしれないがしかしハロプロにしては珍しく、誰の目にも美人に映る女優さん張りの美的面と、まだ10代ゆえの可愛らしさとさらにはスタイリッシュな体型とを兼ね備えていて、今のモーニング娘。の即戦力、新エース、モー娘。の未来を背負う逸材、とも言われていた…

にもかかわらず、とうとうデビューすることなく研修生のまま活動を終了。

 

これでタチの悪いのは、研修生で終わるということは、「途中離脱」「リタイア」を意味することとなり、「根性無し」「不向き、向いてない」「能無し」という見方をされてしまう辛さがある…もちろん、そんなことは無いのだけれど。。

 

5年近くもハロプロ研修生として閉じ込められて卑屈な活動を強いられて、もちろんその間、たった一度しか訪れない女の子の最も大事な淡い青春時代を捨て、恋愛しないでここまで来たワケだ。

しかしそれを無碍にしアイドルとしてデビューさせずに封じて封じて、研修生のままで放置して、一岡伶奈がいよいよデビューが決まった!というところで代わって「ハロプロ研修生のリーダー」なんて役回りを押し付けられて、いやいやいや、私がやりたいのは、なりたいのは研修生のくんだりじゃなくってアイドルですから;;;;

って…ひどい話だ。

研修生のリーダーになったんだから、もっと頑張りなさいと、「いのうえのうた」なんてふざけた曲出したり、実力診断テストでいちびってみたり、「ほれほれ」と、やめないようにいい感じの餌を与えつつ井上ひかるの活動意欲を沸かせ…

たつもりがもちろんそうはならずに、なんで4年5年活動してきて研修生のリーダーなんだと、「いのうえのうた」なんて歌うために努力してきたんじゃないと。

そこの辛さが押し出されて、ついには研修生の活動を終了するに至った。

 

 

ここまで読んだ?

 

それで、ハロプロ研修生、あるいは井上ひかるを全く知らない人が読んだのなら

 

「それは、井上ひかるって子が、下手くそだからいつまで経っても研修生のままなんだろう?」

 

と、誰もが疑問に思うだろう?

 

ところが残念ながら…

 

どんぐりの背比べとはよく言ったもので、研修生の中でも、あるいはデビュー済みの○○ちゃんや××さんやと比べてみても…そんな差はないし、井上ひかるはむしろ上出来な方だった。

 

アンチ的な誹謗中傷ではなくて、純粋な疑問として述べるのだが、じゃあモーニング娘。様に所属する飯窪はるな様の歌唱力と、研修生が如き井上ひかると、どっちが歌えるのだろう?

そろそろ8年が経とうとするオーディション合格からずっとモーニング娘。様様の飯窪はるな様様と、ずっと研修生の井上ひかるとで、どっちが歌が上手いのか?

 

佐藤優樹でも良い、あるいは音痴の生田を持ち出すのか?

 

もしくはダンスは?

 

デブ化した鈴木香音はなんだったのだ?

 

エースエース言われていた鞘師は?

 

総じて12期は?

 

チビの森戸知沙希は?

 

それらと井上ひかるとを比べた時、上手さに差なんて欠片も無い。

むしろ、研修生という枠に閉じ込められていた井上ひかるの方が気力に漲っていたし、精度は高かった。

その美的面とスタイリッシュな体型を維持し続けていることも含めて、彼女の能力の高さがうかがい知れる。

 

 

もう何度も語ってきたこととして

あるいはヲタらの総意、さらにはアイドルに関わるプロデューサや制作陣の意見でもある

「アイドルは未完でなければならない」

「未熟な少女の成長物語こそがアイドルとしての輝き…ナンタラカンタラ。。」

 

一見すると、「下手くそであることを正当化するための苦肉の策」のようにも取れる?

そういう部分も致し方ない。

ところが面白いもので、確かに下手くその分際が努力し鍛錬を積んで上手くなっていくという、面白さは、確かにアイドルというジャンルには必ずあるし、アイドルでしか、それはできない。もっと言えば、女性アイドルでしか、出来ないことだ。

 

研修生として鍛錬を積んで、上手くなったね、はいではデビューどうぞ~♫

で、デビューしても、面白くもなんともない。

そろそろ卒業間近の12期の尾形春水、研修生ではなくてオーディション合格してすぐモーニング娘。に加入したド下手くそのド素人の虫けらの如きが、活動を通してどんどん上手くなっていくその姿と成長過程を感じる面白さ、また、蚊帳の外からでは観れない「努力してるんだろうな~」的余白部分すらも楽しめる。

これが、総じて女性アイドルの楽しみ方の醍醐味みたいな部分である。

 

ハロプロ研修生的に、つまりは、研修生としての活動時が、まさに、成長期であり、努力場面であり、上手くなっていく過程で、総じて女性アイドルとしての楽しい美味しい箇所になっている…ってことは、何?

 

井上ひかる、正式なアイドルとしてはデビューはできなかったが、そういった面を研修生という名目ながらに研修生を応援するヲタらに魅せてはいた…それが唯一の、彼女にとっての慰めとなるだろう。

 

 

今現在募集中の「オンリーワン・オーディション」の苦戦ぶりといい、前回の20周年記念オーディションで該当者無しとし全員研修生行きとしたやり方など、つんく♂元P去りし今、モーニング娘。どうこうじゃなくてハロプロ全体で恨迷期に突入している。

 

当たり障りのない位置から観る分には楽し気に良好に映る、かもしれないが、そこで活動したいと願う女の子たちからすれば、触れてみることで初めて分かる「彼らのやり方」に、恨みを抱くこともあるだろうし、触れたことでハロプロが嫌いになる者もいるだろう。

 

芸能界って厳しいところだから

とか、

デビューなんてそうやすやすと誰でも出来るもんじゃねーからwww

とか。

そもそもそーゆー次元じゃないところで過去に例を見ないような凄まじいやり方、努力している人間を無碍にし、かといって才能ある者をが採用するかと言えばそうでもなく、何がやりたいのか意味不明な謎のやり方が取り沙汰されている今のハロプロ及びそこで遊ぶアイドル達が、今後どういう変化を遂げるのか楽しみでもある。

 

 

一般人に戻るわけで、もちろん本名ではないだろうし、だからといって変に名前や画像やなんやがネット上に残るよりもサラっと消えていなくなる方が清く正しくて美しいかもしれないが…

 

やめた途端に、はいキミいらない、サヨナラ~

 

って。

 

彼女の5年間の汗と涙と努力の証は、何もどこにも残っていない。

 

かつては、モーニング娘。の生みの親つんく♂元Pは言うても音楽家でありアーティスティックな脳で考えつくり実行していたもんだから、当時のハロプロアイドルたちから盛大に慕われ愛されていた。

プロデューサーだから媚びていたのではない。

辛い芸能界、辛いアイドル活動、その支えとなり優しさや信頼、(仕事上の)絆が、アイドルとプロデューサーとでしっかりと育まれていた。

1人1人、個性を尊重し、人として、女性として大事に大切に、アイドルとして育てていた元P。

 

しかし今は…

 

いち経営者というおっさん連中の、駒の動かしになってしまっている。

 

それはそれは無機質で生命観のない単なる物の動き。

 

 

信頼度や好感度としては、AKB勢の圧勝だったということだ。

 

アイドル志望の女の子たち視点で…

 

もちろんそれでも、ハロプロを志す女の子たちは、良くも悪くもたくさんいる。

 

地下ですら良しとして活動したいほど、女の子にとってアイドルってのはなかなか魅力的ないち職業なのだろう。