AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

【豆腐プロレス感想文5】道頓堀白間の魅力を知る!

 

 

書くつもりはなかったけど「感動」があったので書き留めよう。。

 

 

かつて人気絶頂期にあったモーニング娘。ハロー!プロジェクトのアイドル達は、「フットサル」を始めた。

遊びじゃなくてネタじゃなくてカネ儲けじゃなくて、ガチだ。

吉澤ひとみをキャプテンに当時は辻ちゃん紺野あさ美や庄司の旦那ミキティ、あるいはモーニング娘。リーダーだった飯田圭織や道重・亀井なんかもいた。

それそれは見るに堪えない下手くそな動きで女子感満載の動きで、脱落してやめていく連中も多くいた。

それでも「男勝り」なアイドル達も少なからずいるもので、吉澤ひとみは最後までやり切ったしこのフットサルのチームは10年近く続いてやり切って幕を閉じた。

 

当時のネット上でのハゲ散らかしたオッサンどもの反応はどうだったのだろう…

さすがに今となっては知りようも無いが「アイドルがサッカーするとかwww

なんて言葉ももしかしたらあったかもしれない。

「客席ガラガラwww

「不人気メンのよりどころwwwww

「アイドルならそんなことしてないでコンサートやれ」

 

操作が容易い馬鹿どもの言うことやることは、いつの時代も同じなのだから。

しかし彼女たちの上達ぶりと真剣な表情と、(一般のリーグ戦)優勝や華やかな戦績と共にファンも増え概ね大抵「一生懸命やるっていいね」と好評となった。最後は惜しまれつつチームを解散したということだ。

 

 

これで大切なことは、フットサルはスポーツであって、自然体でできて素のままで挑める。本気で勝ちに行ける。手を抜くことなく全力で勝ちを得に行けるし、負ければ本気で悔しがれる。

 

しかしプロレスは…

 

どこか演じて挑まざるを得ない部分が少なからずある。

自分に嘘をついてセーブしなければならない部分がある。

その勝利にどんな価値があるのだろうか…

その敗北はどれくらい悔しいのだろうか…

何か大事な部分を欠いた豆腐プロレスは、だからどうしたって観ていられない場面が飛び出てきたりもする。

 

 

 

前回好評だったボイス山田のところで書いたように「豆腐プロレスドラマとの連動が無い」ため、もうこのここだけが切り取られてここだけで観ていくしかない辛さがある。

ディーヴァとジャンボリーのように技で魅了したり、工事現場の連中たちのように魂の戦いが観る者の心を熱くさせたり、あるいは中井りかのところのように笑いを誘ってみるとか…。不器用でまだまだ不慣れだけど懸命にやってるその他のレスラー?たちだって素敵だと思う。こなす以上の練習をやらなきゃできないことだから。

そういった連中たちの魅力溢れる戦いの数々が、メインイベント前にすでに高い水準でハイレベルに披露されてしまっていて、「さあメインはどんなもん観せてくれようぞ?」…と。

 

それで述べたように「ドラマとの連動」があっての、各々のバックグラウンド感、背景物語関係性感情面などをリングの上に持ち込んでぶつかり合うことで映えるメインイベントとなる、…べき場所なのだが…。

 

 

結局、松井珠理奈VS白間美瑠を観ているわけではないんだよね。

総選挙3位の松井と4位の白間の、因縁の対決だ!!

って構図じゃないんだよ。

松井珠理奈VS須田亜香里っつったって同じSKE48のメンバーで、そこで仲が悪いのか?普段から喧嘩してんのか?って、しているわけがない。

あくまで「ハリウッドJURINA・シャーク込山 vs オクトパス須田・道頓堀白間」でなければならない。

 

そんなことは当たり前で「プロレスしてんだぞ」って言いたいのも分かるけど、キャラ付けされて背負ってきた物語が薄れてしまっているから、どうしたって寒々しくもなる。

だからこうなると、ディーヴァやボイス山田たちのように「キャラ云々よりも、ガチでド突き合った熱い連中たち」の方が魅力が湧き出てきて面白く観れてしまう。

別にこのラストバトルが本気ではないとかガチではないとか、そういうことではない。

試合に込められたる熱量の問題なのだ。

 

 

とはいえ、いくつかの見どころもあったのでじっくりざっとみていこう!

 

 

 ハリウッドJURINA・シャーク込山 vs オクトパス須田・道頓堀白間

 

 

SKE率高っけーなwww

って笑ってしまったよね。。

やっぱり熱いんだよ、そこのメンツさんらは。

 

それはそれとして自分の勝手なイメージなんだけどNMB48白間美瑠、この人は「The女子」で弱弱しいか弱き乙女チックな女の子、とばかり思っていた。

「やりたくない発言」が事実か否か、本音か否かはわかりようも無いが、彼女の印象からすればそう言うだろうと、勝手に思い込んでいた。

だから出場者一覧を見た時に(へー、出るんだ)なんてビックリしたものだ。

 

さあそこで次に何を思うかって「ドラマの流れもあるから無理やり出さされてるんだろうなぁ…」とか、「仲間たちに説得されて嫌々出てるんだろうなぁ…」とか、どうしてもそこを考えずにはいられない。さくらたんが出なかったように、彼女もまたいつ離脱してもおかしくないような不安定さを、感じずにはいられない…

 

 

それはなぜかって、AKB特有の空気感・世界観を感じることで間接的に読み取れるからだ。

 

以前感想を書いたAKBINGO!ep480より各々の役割というものがあって、それを裏切ることをしない。それをきちんとこなす傾向。」

 

 

 

この可愛らしい顔とキャラで

「お前以外なら何でもいい」

「カニツメッサーじゃどアホ!」

って言ったらどれほど面白いか…

でも、やらないんだよ。AKBってのは。

やらないじゃない、できないんだよAKBのアイドルってのは。

そーゆー裏切り、不意打ち、予想だにしない展開は期待できない。

 

バラエティだけじゃない、小悪魔チックなパフォーマンスの中井りかはじゃあアイドルチックに元気に弾けて歌い踊れるのか?

切ないバラード曲を、あの中井りかが見事に歌って魅せればギャップと相まって抜群の破壊力になる。

でも、できないからやらない。

やらないから、できない。

 

歌が下手くそ、下手くそ言われてるんだったらめちゃくちゃ上手くなって見返してやれ…

という発想には至らない。

 

さくらたんや小栗やカニが「プロレス最高!」って、言って挑むことは無いんだよ。 

 
別にこれは、正解を探す旅とか仲間探しをしているのではない。

しないこと批判でもない。

 

気付けば急に話が大きく脱線しているが要は 

 

映り込む場面場面での白間美瑠の姿は「女々しい乙女チック女子」…

 

 

 

でもそれは、まさにこっちの勝手なイメージでしかなかった!

 

 

なんてこったい。。

 

松井珠理奈なんてもんは「10年に一度の逸材」で間違いない化け物、怪物なわけで、AKBINGO!でかつて先輩たちとの5番勝負で全勝して「コイツ、アホやな(笑)」と思ったこともあった、古い言い方をすれば「心技体」万全の頑丈なる神童なのだから、まして彼女の豆腐プロレスめっちゃやりたいストーリーは有名だし実際好きなのだろう、心から楽しんでいるのだろうそんなハリウッドJURINAなのだから、出来て当たり前でしかない…

お前みたいなもんはやって当たり前、みたいなところがどうしたってある。

 

だからこそ目を魅かれたのはそこよりも、道頓堀白間

 

先に書いたようにてっきり道重さゆみ嗣永桃子のような、もしくは小栗とかカニの子みたいな乙女チックな「大人女子」とばかり思っていたから、自分の想像遥かに超えてやっていることに驚いてしまった…モーモー川本同様の感動がここにもあったのだ!

 

 

フィギュアフォーレグロック!(笑)

 

エエ顔やそんで。。ちゃんと戦うファイターの顔しとるで

 

 

 

スタイルがいいから映える画、太い太ももは運動神経の良さを表す。

力強い目と表情から「パワー」を感じられる、猛りもある。

胸の谷間魅せは、一歩間違えればネタキャラ特有の恥辱化して散る危険性すら孕んでいる。

 

でも全く問題はなかった…

 

この人はできるタイプだったのか…

 

 

      返る遊びまででワンセットだ!

 

 

白間美瑠の何を知っとんねん?

ってなにも知らんからこそ

2重・3重の妄想を経て勝手に感動したに過ぎない無様な自分は、そうやって道頓堀白間に魅せられたということだ。

 

 

それで彼女を観ていて何が面白いって…

 

 

痛ってぇ(笑)

 

 

彼女が繰り出す攻撃自体に「痛感」は欠片も無い。

ペシ、パシ、どこか力をセーブしているような、そんな打撃で痛さが見えてこない弱弱しい攻撃だ…しかし

 

彼女が喰らう打撃は「痛感」が抉り出されていて存分に観れる。

そしてそれは、相手の立場から「痛感抉り出したね!」ではなくて、道頓堀白間の喰らい方が見事で「痛感抉り出されたね!」感満載の喰らい方なので、相手が良いね!ではなくて白間が凄い!という見え方になっていて、ここがすごく興味深い。

 

いちいち受ける攻撃喰らう打撃が「めちゃくちゃ痛く見える」

 

これが観ていて笑ってしまうくらいに面白い!

 

 

痛ってぇ(笑)

 

 

「演技ではない。」 ☜ ここはすごく重要だ。

 

これに限らず今大会は第一試合からずっと、「強烈な打撃の直撃場面」が多々見れていて、そこがとにかく凄いんだよ…アイドルが何やってんだよって、そりゃ言われるわなって、蚊帳の外の馬鹿どもたちから言われれば言われるほど、美しく輝くし素晴らしいことにもなり正解でもあり、頑張った証でもあるんだよね。

 

本当に直撃しているワケがないんだけど、その場限りの一発初見の観戦であれば「おおおおっ!?」って衝撃的な場面に映る。

 

この手の打撃ナイスヒットなシーンが今大会は数多く見受けられた。

その中でもシャーク込山の飛び膝蹴りを喰らう道頓堀白間は傑作だった。

本当に当たってるワケがないんだけど頭で理解するよりも速く「うっそ…今のはスゴい…」って思わせられるナイスプロレス!

 

 

彼女の攻撃は述べたようにどこか加減しているような非力な攻撃だ

しかし、彼女に対しての攻撃は容赦なくて、なおかつ白間の喰らい方が見事で相乗的に「痛感」が抉り出される。

 

それでこれがあることで、「体力の消耗」「ダメージの蓄積」が醸し出されてくるんだよね。

 

ホントにコイツは疲弊しているな、消耗しているなって、疲労感が伝わるから、ここでフォールすれば…

 

 

 

あ!?