AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

加藤美南×惣田紗莉渚 ちょっといい場面

 

前回の記事でやっぱり怒られた「結オチ」、あれを閃いてしまったせいで書き入れられなかったくだりをここでもう一つ。。

 

これはNGT48のデビュー前後の辺りの頃の加藤美南

もはやこのブログでは恒例となった「AKB48の今夜はお泊りッ!」より。

 

SKE48ドラフト1期生の惣田紗莉渚の名言が飛び出た回!

先輩の谷真理佳が惣田の男性スタッフの対応の仕方が「顔が、息が掛かりそうなくらいめっちゃ近くで話す」と暴露し、グループ内で「媚び売りの少女」と言われていると明かしていじめた。

 

すると惣田紗莉渚

「私はアイドルやるためにここに入った、友達作りに来たのではない。」

(多分メンバーとか、あるいは一般の女性層にいろいろ言われることも含むだろう)に嫌われたっていい」

ファンの人に好かれるアイドルであればいい!」

 

バチコォォォン!と炸裂した真にアイドル出来ている逸材惣田紗莉渚の名言が飛び出し、ひねくれものキャラでやっているおぎやはぎすらも大きく強い感銘を受けてしまったほどの、とんでもない名言がド深夜のしょ~もないアイドルバラエティの番組内で炸裂したのだった。

これは素晴らしかったね…

ただただ素晴らしかった。

何が素晴らしいって、この人は、この時の思い付きで、ふざけて、あるいは嘘くささで言ったんじゃないんだよね。

もう既にずっと前からこの姿勢、この気持ち、こーゆー強い思いを抱いて活動していた(厳密に言うと加入前から)

 

実は惣田紗莉渚は、AKB48の3期生オーディションを受けて、最終辺りまで残って惜しくも落ちてしまった過去を持つ。

これが彼女のアイドルに対する情熱という名の炎燃え滾らす源とになり、第一回ドラフト会議企画で見事SKE48に加入して、さあ今までの怨念晴らさでおくべきかぁぁぁぁ!!という猛りを込めて、全力で活動していた証でもある。

彼女のあの日の言葉は嘘偽りなく、ガチだった。

今夜はお泊りッ!の収録に臨む前日は、しっかりとトークの対策と案を練って臨んでいたし(台頭期の道重さゆみの様でもある。)常にしたたかに、企てて、準備を怠ることなくしっかりと、取り組んで挑んでいた惣田紗莉渚の「プロ意識の高さ」がひしひしと感じられる番組でもあった。

 

さてさて、この次の収録回にあたるトーク場面。

かとみな

「前回の収録で、惣田紗莉渚さんとご一緒だったんですけどぉ。」

「その時、…ブス…って言われちゃってて。」

「でもぉ、そんなことないと思うんですよ。可愛らしい方だなぁって」

「(あの名言を受けて)アイドル意識がすごく高くて感動しました。」

 

加藤美南の名場面だ。

たいてい女子の思考で惣田紗莉渚のアレを見れば、嫌な感じとか、嫌なやつとか、媚び売りちゃんとか、鼻につくとか、そーゆー風に見られがちだし敵も作る。邪悪なフィルターでものを見る奴らはそれらに連られてそーゆー思考に陥ってしまうものだ。

 

でも加藤美南は違ったのだ。

かとみなはかとみなでこの人もまたガチだから、この場面において好感度を上げようとか、良い子ちゃんぶろうなんて欠片もそんな思惑はない。

ただひたすらに純粋な彼女は、そう感じたのだ。

惣田紗莉渚のあの名言を喰らって、「素晴らしいですね!素敵ですね!」と、感銘を受けたのだ。

それはなぜかって、(惣田紗莉渚ほどではないが)「かとみな自身もまた自分がアイドルであることを強く意識しているから」こそ、うわっ><。

って、面食らって名言が図星の如くハートと思考に直撃したのだ。

そしてそれを、(チッ、お前みたいなもんに言われなくたって…)とはねつけるのではなくて素直に「素晴らしいですね!」「意識高いですね!」「感動しました!」って、目をキラっキラさせて純粋に自分の気持ちを話した加藤美南もまた、美しかった。

そのあとの

「自分でもそう思うんですよ」

と繋げたタレント性すら抜群の惣田紗莉渚のエゲつない天性、才能、ユーモア、しゃべりをも習得してほしいものだが、まあ、まぁ、そこはさておき、惣田紗莉渚のあの言葉を素直に「素晴らしいですね」と語ってくれた加藤美南の心の清らかさにも注目できる場面となった。

 

 

ここから下はいったん、かとみな一切関係なく

 

だいぶ前?少し前?2か月くらい前?

モーニング娘。の生みの親の元Pつんく♂

「(女子)アイドルは、オタクに目を向けなければならない。」

「女性人気が欲しいとか、女性のファンも欲しいとか、言ってはダメ。」

「いつだってオタク(男性と明記していた気もする…)を相手にしなければならない。」

とつぶやいたかなんかで発信して、いろいろとゴチャゴチャ言われもしたようだ。

ラストアイドルについては全く見ていないのでわからないがおそらくこれは、近年稀にみるモーニング娘。現役メンバーたちが、女性ファンを多大に獲得していて、女ヲタが多いことで知られるモーニング娘。の現状について、元Pでありモーニング娘。の生みの親でもあるつんく♂は、どーしても言いたかったのかもしれないと思われる。大切なことを思い出せ!気付け!忘れるな!…と。)

彼のこの言葉は非常にあるがままで自然体であり、芯であり真であり深である。

ただそれだけのことなのだが、なかなか気づけない…ヲタらではなくて、彼女たちアイドルが。

それも仕方ないと言えば仕方がない…

ホントに、現代女子アイドルにとり憑く層は、基本的にはオッサンおっさんいろんなおっさんオッサン出て来てこんにちは!

でしかないから、同性のファン獲得にも言及してしまいたくもなろう…。

 

ただ問題は、大切なことは、彼女たちアイドルらが、気付けているか否か…?

 

だから逆的に。

たとえば(男子・男性)アイドルのジャニーズたちが

「男子、男性からも人気が欲しい!」

「男からも支持されたい!」

「男のファンも欲しい!」

と、言うだろうか?

ただそれだけについて考えれば良い。

 

そんなこと言うわけがないよね…

彼らはいつだって

「女の子女の子女の子!」

「女女女女女女ぁぁぁぁ!!!」

ただひたすらに異性のメスらに向かってカッコつけたり歌ったり踊ったりファンサービスしたり、ただひたすらに一途に女の子、女子らに向いてアイドルアイドルしている。

 

「男の子のファンも欲しい~♡」

ってそんなこと言うのはニューカマーしかいないだろう…秋元Pもガールズバンドなんて作ってないでカマドルでも作ればいいものを…OKM48だ!

オカレモンではない。

 

冗談はさておきアイドルの活動、向き、魅せ方、方向性などは、やはり異性に向いていなければ存在価値(というと大げさだが)、意義が薄れる、意味が無い、トンチンカン、あるいは間抜けに映る。

10代の女子が気色の悪いオッサン連中(あるいはキモデブブタゴミら)相手にしなければならない苦しく辛い現状は理解できるしそりゃあジャニーズだっておばちゃんたちにまみれればもしかしたら「若い男の子たちからも人気得てぇ~」って言っちゃうかもわからない…いや、言わないか。。。
それはさておき女子らアイドル達が「女性のファンが欲しい~」とか「女性に人気があるんですよ~!」とか言っちゃう系は、ジャニーズの男子・男性アイドルが「男のファンが欲しい!」「男に人気があるんです!えっへん<(`^´)>」って言ってるのと同じような感覚に映る。

 

ということに、気付けているのか否か…

 

そしてまた加藤美南を感動させた惣田紗莉渚に話を戻せば…

 

確かに…鼻につくのも分かる…

隙が無い。

出来過ぎているから歪みがないヒビがない。

コイツ腹立つわぁ~…ってくらい付け入る隙が無い。

ちゃんと芯を理解し深を見つめて真に出来ている人だから。

惣田紗莉渚に限らず、「キャバ嬢だ」「キャバクラだ」「媚び売りだ」と言われているメンバー程、真にできていることがある。

10代女子とオッサンだからどうしたって、目に見える形上、光景的にはそりゃそ~言われもしてしまうだろうが、常に逆的にジャニーズと対比して思いを馳せれば何の問題も無い、「アイドルってそーゆーものだしぃー」ってだけであって彼女たちは女性アイドルなんだから、異性に対してしっかりやっているという芯を見れば良い。オッサンとか爺さんを、とりあえず「異性」に置き換えておけばよい。

常にポイントはそこでしかない。

オッサンたちが集って野太い声で

「二宮く~ん♡」

「タッキ~アンド翼く~ん♡♡♡」

なんてそんな世界を、女性ファンは求めていないのと同じことの裏返し。

 

それで思い出すのはだから…あれだ。

当時の暗黒期と言われるモーニング娘。史上最も人気低迷した時期の、道重さゆみ田中れいなの楽屋のおしゃべりが盗聴されてワッチ音源としてばらまかれてしまった、そこでの内容。

「れいなのファン、オッサンしかおらんけん(笑)」

「さゆみのファンなんてハゲとかおじいちゃんとかばっかり(笑)」

 

もう一度言えば、10代の女の子だからこそ、パサついたオッサン相手にしている疲労感と苦痛は容易に理解できる。

その一方で、暗黒期の低迷期のどん底期のモーニング娘。を潰さず無くさず声援送り推し続けて存続させて生かし残したのは、彼女たちの異性である、オッサン連中であったこともまた確か。

 

AKB的総選挙としては例外というものが多々あるので一概には言えないかもしれないけど、やっぱり基本的には概ねそこをしっかりと理解し出来ている者ほど、票を多く獲得できるし人気も得ている。

 

秋元Pはそーゆーことを言わないで黙って彼女たちで好き勝手やらせて戦わせるんだけども…

 

つんく♂元Pはというとハロプロ20周年!でお祭り騒ぎしている楽しそうな故郷に仲間入りしたくて我慢できずに、どーしても言いたかったんだろうね…

アーティストへアーティストへとどんどん寄っていってしまっている今のモーニング娘。の方向性とそれに毒され芯を見失っている現役メンバーたちに対して。

 

モーニング娘。が今もなおアイドルと名乗るためにはそこだけは絶対に欠いてはいけないと。

 

 

それで加藤美南はというと…総選挙的にはひたすらがむしゃらに票を集めに走ったが、それによって大切な視点を見失っていないかどうか…今後の彼女の活動が楽しみでもある。

 

30位~、20位~


そこら辺でずっと立ち止まって行き詰ったどん詰まりの人と


さらに突き抜けて上へのぼりつめる人との差を、そこに見出せる。