AKB48×ハロプロ 現代アイドル読解学

今をときめくアイドル達の輝きとそれらを取り巻くヲタらの生態を研究・観察していきま~す。

アイドルグループSKE48の熱いひと夏を追った映画「アイドルグループ」

MSN

 

 

いつだったか、こぶしファクトリーメンバーみんなが出演して(笑いと涙ありの感動コメディ)映画を撮影したことがありました。

芸者ガールズだったかなぁ…ニンジャだったかなぁ…それはそれはアイドル映画あるあるのエゲツない稚拙な内容の、その映画に出演した当人こぶしファクトリーのメンバーみんなである日オフの時に、映画館に観に行って、メンバーみんながキャッキャキャッキャケラケラ笑って心から楽しんでいると、ふと周りを見ると誰も笑ってなかった汗

恥ずかしい思いをしちゃったよ~~~なんて確かブログだったかな、書いていて。

いやいやいや、10代女子の感受性を以ってぞんぶんに楽しんだらいいのだよと、オッサンヲタらに屈するな若者よ~~~~負けるな女子らよ~~~。。。

みたいな、そんなことがありました。

 

SKE48アイドルねぇ…映画は難しいよねぇ。。

観て思ったのは、一個人の秘めたる魅力みたいなものをピックアップして抉り出すような、たとえば写真集なんかでモデルとなった女の子の、自身も知らないような一面を写し出してくれる写真家、カメラマンとか、あるいは秋元Pの「前田敦子は、ボクにとって…ナンタラカンタラ…」のような、あるいは芝居でも演技でも表現する世界のあるあるで、やってる側の自分でも気付いていない知らない未熟な少女の真の姿を写し出したり映し出したり導き示したりしてくれるような、「プロのオッサンの作り手ならではの視線、視点、手法」で、エスケーイーガーエスケーイーガー、ではなくて、SKE48のいち個人「アイドル」を映し出してほしかった。それが人気の無いような女の子であれ人気のある子であれ、作り手(SKEヲタを自称する竹中P)がインスピレーションビンっビン!感じるからこそ「この子だ!」って抉り出したくなる魅力を映し出す。プロのオッサン竹中Pの「SKE48好き」とはいうよりは、「SKE48の誰が(作り手として)気になっている、好きな、刺激を受ける、広めたい」いちメンバー。ファンでもヲタでもない目線で、「この子だ!」「この子はいい!」という刺激からドキュメンタリータッチで隠れた魅力を引き出すような。被写体がアイドルであるという意義。

 

もちろん、そーゆーテイ(エスケーイーガー)で作るようなお達しや原本底本は秋元P発信だと多分思うから竹中Pが自分勝手に何できることでもないのはそれとして、常に群れてる集団芸ではなくて、「いちアイドル」たった1人をピックアップして照らしているようなドキュメンタリーであったら面白かったなぁとか、やる意義もあったなぁと強く感じた。

そんなことしようものなら「SKEアイドル&ヲタら」の壮絶な不平不満も半端ないし、その選ばれし追われし「いちアイドル」も、イマドキ恒例の蚊帳の外からヤンヤヤンヤ言われてむしろ得にも何にもならないだろう…第二の珠理奈作ってる場合じゃない…か。

うん、、、無理だねあり得ないね(ヾノ・∀・`)ムリムリ

 

 

これは、カントリーガールズ期の嗣永桃子が、天才横山雄二ラジオshowに出た時の、横山雄二とももち(と山木梨沙もいた)のトーク

「オレ、『仔犬ダンの物語』さ…」

「え、あ、仔犬ダンの物語っていうのは、私が、2002年の6月30日にハロプロに入ってアイドルになった日なんですね。で、その年の夏に、公開された映画の主演をやらせていただきまして、それが仔犬ダンの物語っていう。」

「うんうん。」

「だから当時、私は、小5で…」

「オレ、当時、映画館行って。あれ監督『澤井信一郎』さんで」

「はい、ですです。」

澤井信一郎さんの映画大好きで。それで澤井信一郎さんって、松田聖子さんの作品がデビュー作なんだけど、そっから、いわゆる、普通の女の子を、ホントの女優さんみたいにするのの名匠だったの。」

「はい。」

「その人が、オイこれハロプロの映画やるぞ、って思って、どんな映画になるんだと思って。号泣。」

『あはははは(笑)』

「号泣(笑)」

「えーっ(笑)」

「だからいまだに、DVD持ってるもん。」

『えーっ!!すごぉ~い!』
「でそれで!あとから、ももちが、『ももちで~す♡』とか言って出て来て、これがあれでアレがコレか!?みたいな(笑)」

『あはは(笑)』

「点と線が繋がりましたね(笑)」

名匠と垂れ目とを一緒にしてしまう無礼さはさておき、自分でも言いたいことがよく分からなくなってきたので是非くみ取って欲しい!

 

本物の女優にするとかそーゆーことではなくて

「これがあれでアレがコレか!?」

「点と線が繋がりましたね!」

的な、熱さの押し売り群れ映しよりも「いちアイドル」の隠れた魅力なんかを淡々と追い映し出して、「それが後に…」みたいな、(たとえそれが特に何もなく散っていくとしても)プロのおっさんならではの視点やビンビン刺激されて感じ取る感受性から描くような「普通の女の子のだがしかしアイドル活動を懸命にする女の子の、熱いひと夏を追った」ドキュメンタリー。

熱いことやってまっせ~!

って押し付けてくる「アツアツ芸のムレムレ芸」ではなくて、いち個人の(それが人気がない方がむしろ感情移入は容易いはずだ)いち女の子の「アイドル」の様々な表情、活動に打ち込み挑むリアルな様(サマ)、恥辱を恐れない全力な姿を映し出すことで「熱さ」が伝わってくる、「熱い」気持ちにさせられる、「一生懸命やるって素敵だね!素晴らしいね!」って。

 

だから映画のタイトルの正解は『アイドルグループ』だよねあれじゃ…。