【カントリーガールズ】各々のイズム日和(下)~道重さゆみを超えてゆけ!森戸知沙希に託された渾身のイズム~
モーニング娘。のDVDをまるで観ていないから、モーニング娘。での森戸知沙希の姿カタチを実は知らない。
そのDVDに多少の観れる価値でもあれば観たいのだが…自分は信者ではないのでとても観れたもんじゃない宗教VTRを熱心に眺めることはできないでいる。
唯一モーニング娘。の森戸知沙希で知るところは、ネット上で女々しいハゲ散らかしたオカマらが「森戸と尾形の恋愛模様」をねちねちしつこくストーカーの如く嗅ぎまわっていることくらいだ…
馬鹿の一つ覚えで「ちぃちゃんカワイイ、ちぃちゃんカワイイ」しか言われていない哀れさ。
この辺の気色の悪い空気感も、鞘師里保の早期卒業と大いに関係している…。
もし…鞘師がカントリーガールズで指揮官ももちから学んでいれば、それはそれでまた面白い展開にもなったであろう…
しかしなかなかに各々のイズムが交差することが叶わないのが現実である。
一人ぼっちで気をはいてやるしか術がない。
各々のイズムが交差し爆発するとこうも素晴らしい出来栄えの作品が完成するというのを証明してくれた、それがカントリーガールズDVDマガジン11だ。
かつて森戸が失敗作丸出しのマカロンを作ってハロプロメンバーに配った話は彼女自身あちこちでしていて有名ではある。
またその話、に梁川奈々美が持ち込んで広げた。
「あれですよね?みんなで『ポテトチップスみたいだねwww』って言ってた…」
「ええ!?そんなこと言ってたの?」
「あれぇ?違いましたっけ?(汗)」
『さあ…知らないなぁ』(小関・船木)
「ううっ、ヒドい。そんなこと言ってたなんて(泣泣泣)」
「違います違います、ごめんなさい(汗汗汗汗)」
オープニングトークの見どころの一つ。
これで面白いのがだからそのー、かつての妹キャラ?の森戸であれば、怒るのとは違うんだけど「女子特有の撥ねっ返り(要はプチすねる、みたいな)」で若干周りも気をつかうピリ突く空気になることが間々あった。
それは単に、まだ幼さがあることでの「すねる感」なのだが、お姉さん山木が声を大にして言う「むすぶ(中学生)よりも子供だからね、あの子」の部分にあたるまさにそれ。
「オイ山木ぃ…ちぃが読むんだよ」
はあまりにも有名な逸話。(森戸のそれは悪意を持っていないただの無邪気さから繰り出されている「すねる感」だ)
受け手、あるいは拾い手が上手くやらないと空気悪くなったり心傷ついたんじゃない?っていうのが見え隠れして悲壮感が流れたりもする。実際は、メンバーたちの絆は熱く深いので「出た出たちぃちゃん(笑)」で笑って済んでいるのだが、観ている側からすると「おっと…」と引っかかる。
梁川奈々美の失言に話を戻すと、「ポテトチップスと言われたマカロン女」が飛び出た時、森戸はすねるどころか面白を演じて楽し気にやってのけた。悲壮感がまるでない発狂芸をして面白を、あの森戸のちぃちゃんが放り込んだ!
森戸がそうしてくれたことで、変な空気になるどころか見所の一つとなって昇華された。
ちぃちゃんがまんまとすねて「ネット民の馬鹿どもの餌付け的な」面白さになってはいけない。
小関・船木の「おとぼけ芸」もだいぶ仕上がっている。
このシーンでの面白みにさらに味付けされて増し増して面白い
ところでカントリーガールズは仲が非常に良いことで知られている。
その仲の良さとは、仲良しこよしのベタベタ抱きつくお友達感覚ではまるでなく、「互いをリスペクトし合う戦友」のような仲の良さ、絆が感じられる。仕事仲間とも違う、もちろんお友達感覚でもない、このグループから発せられる特有のオーラ(戦友)を強く感じることができる。
邪悪な空気がまるで欠片も無い戦友的仲良し風景と空気感
もしあの時、移籍・兼任がなく順風満帆にいっていたら、果たして今のこれが出来ていたか…
これをしなければならない理由など微塵も無いが、気色の悪い女々しいオカマらが巣食うネット民のお慰め人形と化してはならないことだけは確かだ。
イズムと言えば「お菓子禁止令」も、ももちイズム最大のイズムである。
4の付く日以外はお菓子を食べてはいけない
母なる指揮官ももちが、愛するチビっ子たちを「近年のネット上でのアイドルの外見に対する誹謗中傷」から守るために編み出した最強のイズムで且つ伝説的なアイドルのイズム。
「お菓子禁止令」で検索すれば一目瞭然、嗣永桃子が発案し産み出した造語ともなっている。退いてなお、その存在感と功績を端々に魅せ付ける。
これが結果、美しい体系を維持して輝くアイドル、魅せ付けてやれるアイドルへと繋がっている。ただのダイエット教本ではない。
それがあるから山木はこのDVDのオープニングで
「今日は4の付く日だから、お菓子食べてもいい日だから、セーフ!」
って言った。
ところが…
純真無垢な正直者のやなふなは、どうしたって顔に出てしまう。
その点、森戸の華麗な見て見ぬふりするすり抜け方は、大人びていてお見事だった。
上のと合わせて森戸の大人びた一面を観ることができる。
※馬鹿の一つ覚えでかたくなに守るのではなくて、収録優先で食べるとして、じゃあ次の4の付く日は禁止にしようねって、臨機応変に一丸となって熟すチビっ子たちだ。あるいはこのDVDが発売される日が4の付く日かもしれないし?あるいはあなたが観ている今その時が4の付く日かもしれない?「臨機応変」もももちイズムの一つである。イズムの交差がリズムとなって非常に楽し気に心地よく映る。
加えてこの作品中での森戸の存在感がとてつもなく凄まじい…
あらゆる場面で意味を成す繰り出しをし、あらゆる場面で活躍し、あらゆる場面で存在感を醸し出した。
このDVDのMVPは間違いなく満場一で「森戸知沙希」となる。
ここで、「ももちが5人いるようだ」と述べたが、それはももちの一部を切り取ってそう見えるという意味で書いた。しかし森戸に関しては、嗣永桃子そのものがそこに居るかのような錯覚に陥る存在感を発揮していたし、なおかつ「あの日の指揮官」ですらできないようなことをも熟していたように感じた。
例えばこの場面
最近やたらと耳にする小関がみた夢の話。
その中身はこちら↷
小関のしゃべりの下手さを否定はしない。面白の繰り出しに失敗したのは間違いなく小関本人以外のなにものでもない。
しかし大切なことは、聞き手にも隠されている。
プライベートのくっちゃべりではなくて、ラジオという「声を聴かす」場面なのだから…
脱線して申し訳ないがこれは「にいがったフレンド!」での一場面。
荻野由佳が「しいたけが嫌いな理由」を述べる場面での出来事。
「シイタケって、公民館のにおいの味がするので嫌いなんですよ。」
「私、公民館にトラウマがあったんで」
『あはははは』
「あの、私、泥遊びが好きで」
「で小学校の頃やってたんですけど」
「手洗い行き、行きに」
「公民館にな」
「はい、(洗いに)公民館に行ってたんですけど」
「公民館にな」
ほんの数秒前の話なのだから、行くとすれば「公民館」以外ないのだが、しかし荻野の不器用な喋りが「公民館ではない場所」を想起させるような印象に伝わっていると察した芸人コカドは、エエ間で「公民館にな」と放り込んだ。
これを放り込んだことによって、こんがらがりそうな話の線をスムーズに整えた。
ロッチコカドの才能の片鱗を表す名場面である。
この後の荻野の喋りも「公民館」を意識するようになって話すようになり、より聞きやすくなった魔法をかけたのだ。
さてさて脱線申し訳ない。
話を小関の海鮮類に戻すと、ラジオでのトークで小関はちゃんとしゃべり始めに、「夢」と述べているのだが、聞き手の2人は「夢の中の話」だと意識できていない。2人の方向間違った合いの手が、聴き手(リスナー)にすら「夢の中の話」を遠のけてしまっている。
ロッチコカドの「公民館にな」
のように、いい間で「夢の中の話ね」って放り込んで話の線をスムーズにしてくれると、聴きやすくてそれなりに笑えたであろうが、聞き手の2人がまったくあらぬ方向の合いの手をバシバシ入れ込んでくるもんだから、もうナンノコッチャわからんくだりとなって、ダダスベりしてしまったというワケだ。
その海鮮類のくだりを、DVDマガジンでも小関は繰り出している。
「夢の中だよね(笑)」
手を動かして作業し、視線もチョコづくりに向いている。
しかし耳ではちゃんと聞いている。
頭でもちゃんと絵が描かれている。
他のメンツもきちんとそれが出来ているが森戸はさらにその上を行った!
ロッチコカド同様に、聴き手(DVDを観ている視聴者)に話のイメージをスムーズにして小関の絵を見せるために「夢の中ね」って、放り込んでくれたのだ。
マジか…
なんて素晴らしい…
あの森戸が…
あの耳赤の森戸少年が…
ここまで出来るように成長していたなんて…
絵がきちんと見えたから大丈夫、ちゃんと笑いとなって成立した。
※その他のメンツも話の盛り上げ方やノリ方も上手かった。
おそらく、こっちのDVD収録での披露が先で、ラジオでの披露が後だったと思われる。
よって、小関はここでそこそこ笑いになったので小関なりの手ごたえを感じてラジオでも言ってみたが、聞き手2人の絵をかき乱す粗末な合いの手によってまんまとスベってしまったということだ。
小関のしゃべりの下手さは否定しないと先に述べたがそれは別にして、小関は心の中で(あっれ~おっかしいなぁ…なんか違うんだよなー…この前の時となんか違うなー…)と、もやもやしていたことだろう。
森戸知沙希が掛けた魔法「夢の中ね」があるかないかで、こうもしゃべり、笑いというものは見え方・聞こえ方が変わってくる。
なぜこれを森戸が出来るかというと、まぐれとかたまたまとかでは、ない。
彼女は、そーゆー気(け)が、はるか昔からあった。そういう傾向が垣間見れる場面がいくつもあった。
それは、それを披露して(「夢の中ね」って言って正すことで)見れるのではなくて、彼女は頭の中でちゃんと広く大きく絵を描いて、物事を見聞きできるタイプの女子だったのだ。
…
「俺らって見たもんを、頭の中で勝手に変えて見てまう癖ってあるやんか?」
「ありますねぇ~」
「なあ、あるよなぁ。だから道歩いてておっちゃんがホースで水撒きしとんねん。普通に水撒きしとんねん。それ見ただけでプッって笑ってまうねん。」
「あのー、そのおっさんが何をしたとかじゃないんですよね。」
「そうや」
「何をしたわけじゃないんですけど、頭の中でこんなことやったらオモロイなーあんなことやったらオモロイなー、ケツの穴にホース入れて口から水出したらオモロイなーとか、勝手に考えてしまうんですよね。」
「ケツにホース入れて水出すのがオモロイとは思わんけども」
『あはははははは』
「いやいやいや(笑)なんでですの、なんでですの(笑)ちょっと待ってくださいよ(笑)」
「なぁ…。だからそん時一緒におった友達が『何笑ってんの?』って言いよるわけや。ほんなら『あのおっちゃん見てみい、おもろいやろ?』って言うと友達はなんのこっちゃわからへん。」
「イメージが、できてないんでしょうね」
「そうやー。だから俺らって変わりもんやでホンマ。収録中でもよ、全然関係ないところで笑ってまう時があんねん。」
「勝手に、勝手にイメージして(笑)」
「おお(笑)。プッって笑てまうんやけど周り誰も笑ってないねん(笑)」
「ありますねー。自分だけウケてて周りだ~れもウケてないことって、結構ありますよね。なんでお前らこれがわからんねんって。笑えよーっ!!って。」
「あるある、あるなぁ。クンククンクン」
森戸は、イメージして見れる女子だ。
それはもうメンバー、ファン含め多くの人たちが「ちぃちゃんの笑いのツボがおかしい」と述べていることからも容易に察しが付く。
カントリーガールズDVDマガジンの5だかでピーナッツ工場に行ったときに、一人爆笑して指揮官ももちやメンバーを不思議がらせた。
狂気の沙汰の森戸が一人不意に爆笑するとき、船木は(え?なになに?怖い怖い怖いっ;;;)って目が点になり、怯える。
理解力のあったお姉さんズ山木と稲場は、もしかすると森戸が絵を描いて見ていることに気付いていたかもしれない。(ちぃの例のアレでたよ笑)って感じで微笑ましく見つめていたね。
このくだりが書き手の妄想だと思うだろうか?
あるいは、「そんなものはあんたの勘違いだろう」
…と?
お絵かき伝言ゲームでの一場面。
お題は「山木梨沙」
だから小関は、乗馬ができる山木だから、女の子の絵を描いて+プラス馬を描き入れた。
小関が解答を披露したとき、メンバーみんなが爆笑した。
それは、絵の下手さや違うところでの遊びで、笑っていた。
それとは別に…一人だけ
過呼吸にでもなるんじゃねーの?
ってくらい、「アーッハハッハハッハ、おなか痛い、おなか痛い、イーッヒヒヒッヒッヒ、アーハッハッハ(笑)」
1人大爆笑を繰り広げる森戸だ!
まさに松本人志の「腹痛い腹痛い、イーッヒヒッヒヒッ(笑)」と同じ。
自分の頭の中で絵を描いて、より膨らませて物事をみた時、他人よりも大きく面白く映し出して、一人勝手に面白くなって爆笑できるまさにそれ。
森戸が見たものは何なのかって
その生き物が「馬」だとして、顔に向けて誘導したら、「馬面になるじゃん(笑)」
その女の子の顔が、「馬面」ですって、言ってるようなもんじゃん
それじゃあ馬面りさちゃんになっちゃうじゃん(笑)
ってゆーかさ…
りさちゃん、馬面じゃん(笑)
もちろんこれは書き手の自分の勝手な妄想だ
彼女がどんな絵を浮かべで1人大爆笑したかまではさすがにわかりようがない。
一応書いておけばカントリーガールズのメンツは先に述べたように本当に仲の良いお互いをリスペクトし合っている関係性なので、お嬢の馬面いじりやなんやはまるで一切ない。
ただ、過去にDVDマガジン4で、「馬面検定(ネタではなくてガチに実在する)」を行った際に、山木梨沙は「馬面っぽいのに検定的には、馬面ではない」となってネタにされたシーンがあったくらいだろうか…。悲壮感漂うか?と、思った瞬間、山木が「そうなるとその検定の指標、おかしくないですかね?(笑)」とカウンターを繰り出して笑いにしたあのシーンくらいだろう。
この、他人が見てないものを勝手に見て、笑える能力は…
ハロー!プロジェクトのアイドル達の中では道重さゆみ、福田花音以来3人目となり
なおかつ、他の2人に抜きんでて、松本人志にひけを取らない大爆笑をやってのける逸材は森戸知沙希がただ唯一のみである。
モーニング娘。を…
あるいは自然体で活動できるカントリーガールズを…
道重さゆみがそうしたように
道重さゆみでも成し遂げられなかったグループの真の再浮上を
森戸知沙希が成し遂げる、語り継がれる伝説的な物語を彼女が魅せてくれる。